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あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

行く春を惜しむ花々

2018-04-30 | 花・花・花
花弁が4枚の「クレマチス モンタナ ルーベンス」。なんて可憐なの? 

明日からもう5月です。
今年の春は急に暖かくなったり寒くなったり、花達もさぞ戸惑ったことでしょう。

ウォーキングしていても、友人宅を訪問するにしても、
美しい花が咲いていると決して見逃すことができない私。
つい1週間ほど前、前々から用事があった用賀の友人宅を思い切って訪問しました。
この腰痛ですから、なるべく空いている始発電車を乗り継いで。
3回乗り継いで小一時間、初めての場所に行くのはとても勇気がいりました。
用賀駅まで出迎えてくれた彼女が自宅の駐車場に車を入れている間に、
向かいのお宅の外壁に這っていたのがこの淡いピンクの花。
あまりに可憐で美しい姿に目が釘付けになってしまいました。
用賀らしくどのお宅もとてもお洒落で、外壁だってこの通り。
その外壁をはらりと這っていたのです。
壁を伝う姿と淡いピンクの花の可憐さが美しく、思わず見とれていました。
ところでクレマチスといえば8枚の花弁の紫の花がおなじみです。
たくさんの種類があると聞いていましたが、この種類を見たのは初めて。
帰宅して調べてみたら「クレマチス モンタナ ルーベンス」という名でした。
クレマチスの花弁は8枚、6枚などが一般的ですが、こちらは4枚です。

ところで、東海道線三島駅から行く静岡県の長泉町には「クレマチスの丘」というクレマチスガーデンがあって、春咲きクレマチス、夏から秋に咲くクレマチスなど、
多くの種類のクレマチスが咲いているそうです。
このモンタナルーベンスは人気がある品種なのですが、
これを育てている方のサイトを見ると、皆さんなかなか難しそうです。

さて、話は国立の大学通りのウォーキングコースに戻ります。
ちょうどいま、イチョウとサクラ並木の間の下に、たくさんの草花が咲き乱れています。
今年は早めに春が来たので、すでに5月の花も咲いていて、
それぞれに過ぎゆく春を惜しんでいます。
毎年咲く「シラー・カンパニュラータ」。
よく見るのは紫ですが、そばにはピンク系紫も。
3月から元気に咲いていたコデマリは、
“私は来春またお目にかかります”と言っているみたい。
さすがにもう終わりですね。
地味なコデマリですが、これだけ大きな株になると存在感があります。
 大学通りには若い緑が溢れている
コデマリの大株

下向きに咲くシラー・カンパニュラータは健気でひたむき

 4月7にまだいたつがいの鴨(池の左側に2羽)。ぶじ帰ってくれてホッと安堵

大学構内にある池には、昨年秋から20羽ほどの鴨が来ていました。
ほとんどの仲間が3月には寒冷地に戻って行ったのに、
この画像を撮った4月7日、今年もつがいの2羽が残っていたので、
パンの切れ端たっぷりとキャッツフードをあげました。
昨年も2羽残っていたので、「早く連れ立ってお帰り」と声をかけていたのに、
とうとう1羽だけが夏を越してしまい、
こんなに暑い日本の夏にたった1羽で堪えられるのだろうかと心配しました。
今年の夏はひときわ暑いというから、今年は居残りをしないでね。
そう思っていたら今日(4月30)、池はもぬけのカラ。
仲良く連れだって帰っ行ったようです。めでたしめでたし。

キャハハと笑うビオラ。何が可笑しいの?
花期が長く丈夫なビオラもさすがに終わりに近づいていますが、
ときに笑っているように見えるビオラに出合います。
目をつり上げて笑い転げているように見えるのは、私だけでしょうか。

花の終わりを味わう

2017-07-18 | 花・花・花

昨年も書いたのですが、アジサイの花の終わりは味わいがあります。
冒頭の画像は青いホンアジサイの終わり。
最盛期の花の色が褪せ、花びら(ガク)もやや乾燥気味にカリカリして、
このままドライフラワーになりそうです。



カシワバアジサイは大きくて遠くからでもよく目立ちます。
真っ白だった花の周囲はピンクがかった茶色みを帯び、渋い味わいが加わります。



紫色だったガクアジサイも色が褪せて緑色になりました。


地元で行きつけのブティックの夏のSaleに立ち寄りました。
毎年アナベルの花が終わる頃はちょうど夏のSaleが始まる頃で、
今年も新たな花後が飾られていました。
緑のドライフラワーはディスプレイの一助となって一年間棚に飾られています。

蔦の絡まる窓

ちょうどこの頃、地元のアンティークショップの窓辺には蔓が絡まります。
この窓を見るのが大好きです。

駅前にオシロイバナが咲きました。



紫陽花の散策道-その2

2017-07-06 | 花・花・花
けさウォーキングしていたら、もうアガパンサスが満開。
夏の花のサルスベリが咲き始めました。
アジサイはもう終わりになってしまいます。

◎アジサイはやっぱり青くなくちゃね・・・・
そんなつぶやきが聞こえてきそうな、昔ながらの青いアジサイです。
子どもの頃からよく見ていた青くて丸いアジサイが昔ながらの品種だと思ってきましたが、
この形はホンアジサイ。
日本原産ではないんですねえ。




◎毎年観察する繊細なアジサイ
大学通りでもっとも繊細でやさしい雰囲気のアジサイは、
とあるお宅前の玄関先で毎年ひっそりと咲いています。




◎なんてまぁ、赤いこと!
ときにはこんな色で目の保養をします。



◎花びらにいたずらしたのはだれ?
花びら(実際はガク)に誰かがいたずらしたみたいな色合いです。
絵筆でレタッチしたような模様のアジサイと、クルクルと先を丸めた品種(ウズアジサイ)。
これもまた気分転換用といいましょうか。




紫陽花の散策道-その1

2017-06-28 | 花・花・花
撮りためたアジサイの画像が溜まっているのに、
もうすぐアジサイの季節が終わってしまいます。
急げ急げの超特急、アジサイをアップしなくちゃ・・・です。

アジサイには2種類あって、
真ん中にツブツブ状の小さな点が集まり、
周囲に平たい花が囲むタイプのガクアジサイは日本原産だそうです。
平たい花と思っているのは実はガクで、真ん中のツブツブは花が退化したものだそうです。
丸い手鞠のようにコロンとした集合体で咲くホンアジサイは、
そのガクアジサイを西洋で改良したものとか。
こちらは西洋アジサイですがいまではアジサイといえばこちらを指すことが多くなりました。

古く万葉集の時代には日本に見られたということですが、
梅や桜のように頻繁に歌に詠まれ愛された花と違い、
たった2首しか詠まれていないそうです。
以来1000年以上人気のない、いわゆ日陰の花だったのだとか。
江戸時代には朝顔、オモト、菊などが広く愛され、
品評会や品種改良なども盛んだったというのに、
アジサイはなんと「ユウレイバナ」などとも呼ばれて不人気だったのだとか。
花にそぐわない青い色が嫌われたのでしょうか、あんまりです。
鎌倉の明月院や京都の三室戸寺など、
アジサイの名所がこの時期大賑わいの現代と違って、
なんとまぁ、不遇な扱いをされてきた花でしょうか。

さてさて、私が愛するリハビリ散歩道、大学通りには、
銀杏と桜の並木の下に、数えられないほどのアジサイが植えられています。
「あ、あのアジサイ、一昨日と色が変わってる」などと思いつつ、
日々、カシャ、カシャと撮り溜めのがこちら。

◎頬染めるベニガクアジサイ

ほら、こんなふうに色移るベニガクアジサイ。
まるでお座敷に上がる前に紅を挿す舞妓のお化粧みたいに艶やかです。

“花火ドーン”のシチダンカ(七段花)
シチダンカはヤマアジサイの一種です。
ヤマアジサイとガクアジサイの違いは葉っぱにしかないので判りにくいのですが、
ヤマアジサイは葉が薄くて小さく光沢がない。
ガクアジサイは大きくて厚く光沢があるのだとか。
大きな違いは、ヤマアジサイは5月中旬から咲き始めるのに対して、
ガクアジサイは6月中旬から咲き始めるそうです。

一番下の白い七段花は、その名もスミダノハナビ(隅田の花火)

こんなふうに花開いていく
◎洋種アナベルは緑の粒から白の集合体へ


◎“うんうん”重いカシワバアジサイこちらふつうのカシワバアジサイ

「ハーモニー」という品種。重すぎてとうとう地面近くまで落ちちゃった

4月の花が去って行く

2017-04-21 | 花・花・花
4月はまだ10日ほど残っていますが、大学通りで咲いていたお気に入りの花達です。
ついつい見とれてしゃがみ込んで眺めてしまうので、なかなか前に進めません。
何千株というビオラの花群、チューリップなど、おなじみの顔の合間に、
誰が植えたのか、珍しい花があちこちに。


何度見ても飽きないオキナグサ。白いフサフサがその名の由来?「翁草」

何千株というビオラが色どりごとに集合植えされている

この破れそうな花弁の花はなぁに? シャクヤクにしては小さいけれど・・・

ちょっと上から覗いてみよう。葉はやはりシャクヤク?

桜の老木の根に咲く野生のスミレ。この春、一番心惹かれた花

さわやかなブルー系の花を見て、名前が分からないもどかしさ・・・・

チューリップの「アレグレット」の終わりはダリアの花のよう
ヤマブキが咲いたら春も終わり

オキナグサも終わり
紅葉のまぶしい新緑に赤い芽の対比が鮮やか

大学通りの桜並木

2017-04-20 | 花・花・花
   大学通りの桜を歩道橋から眺める

今年は初春から気温の変化が激しくて、
例年より遅めに桜が咲いたと思ったら、冬の気候に逆戻り、
ダウンジャケットを着たと思ったら、あっという間に30℃近い気温の日も。
ここ大学通りの桜も大急ぎで咲いたり縮こまったり。
初夏の花が待ちきれずに咲いたり・・・・と、順不同で忙しいこと忙しいこと。

東京都の桜のベストスポット20位に入る国立の桜並木。
しばらくアップしないでモタモタしているうち散り、
春の終わりを告げる山吹の花が咲いています。
毎日のように花街道の大学通りを歩いているので、
可愛い花を見るとついつい画像を撮ってしまい、どんどんたまるばかり。
遅ればせながら、今年の桜の様子は?

 
国立の桜並木は、平成天皇の生誕をお祝いして植えられたそうです。夜はライトアップされる



 大学構内の桜もきれい
 いよいよ葉が出てきた
 道路や花壇に花弁が散る・・・桜の季節の終わり

クリスマスローズのプレゼント

2017-04-19 | 花・花・花
食卓にもぴったりのクリスマスローズ
アップでまじまじと見てもなんて素敵な大人の花

大学通り沿いで一番好きなクリスマスローズの植え方

4月初旬に来訪してくださった方から、クリスマスローズのブーケをいただきました。
ベランダ園芸しかできない暮らしなので、庭先に咲く花は何よりのプレゼントです。
クリスマスローズは花が咲いてからがとても長く、
次第に種がついて膨らんでいく様子と花色の変化が楽しみです。

幾種類かあるブーケの中で、クリスマスローズの原種である
「ヘレボルス・アーグチフォリウス」が最後まで咲いています。
淡いピンクからワイン色に変化するおなじみのクリスマスローズも素敵ですが、
小さめの緑の花の集合体「ヘレボルス・アーグチフォリウス」は、
地味ながらいたって健気。
切り花にしてもう20日近く経つというのに、ほら、今日もまだ咲いています。


花の後も、また美しい

2017-01-25 | 花・花・花
  

相変わらず毎日のように、国立大学通りを歩いていますが、
春から秋までたっぷり楽しんだ花や樹木はいま休憩期間。
どこを見て色の少ない植物風景ばかりです。
南天も食べ物に飢えている野鳥にすっかり食べ尽くされ、
残っているのはマンリョウやセンリョウぐらい。
マンリョウやセンリョウって毎年残っているけれど、
野鳥も嫌がるほどまずいのでしょうか?
それはサ・テ・オ・キ・・・・。

花の名残を付けたままで立ち続けています。
葉の葉脈だけが残ってレース状になっているのをたまに見かけますが、
葉脈だけになるのは、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデなどのムシが食べて、
固い葉脈部分だけを残すからだそうです。
でも花(アジサイの場合、正確には“ガク”)を食べるムシがいるんでしょうか?
レース状の花が残っているのだから、いることは確か。
葉脈だけ残る葉にはヒイラギ、サザンカ、クチナシ、ナンテンなど。
他によく見られるものにはホオズキがあって、
アミホオズキと呼ばれてとても素敵です。


枯れた小枝の先なら手折ってもあまり非難されないとみて、
道ばたの枝先をちょっといただいてきました。
それを玄関の羊・樹木セットに加えました。
以前いただいた花束に添えられていたグリーンがそのまま乾いたので、
羊・樹木セットにアーチとしてあしらっていました。
それにアジサイの枯れたレース花を添えてみたら、
これもまた合うような気がします。

超接写でレース花を撮ると、こんな感じ。
わぁ~、ステキ! と魅せられるのは私だけでしょうか。

黄色い街の終わり

2016-12-14 | 花・花・花
秋の紅葉をたっぷり楽しんでいたのに、とうとう秋が行ってしまいます。
黄色のイチョウも真っ赤なモミジも次々葉を落とし、
ここ大学通りの彩りは来秋までお別れです。
 ただただ一心不乱に黄色に色づくイチョウ
これらの鮮やかな黄色のイチョウは、一週間前に撮った街の木です。
イチョウの黄色が抜けるような青空を背に鮮やかさを誇って、それはそれはみごと。
イチョウがどんなに鮮やかさを誇っても、だれも文句が付けようがないくらいです。
 

 風が吹くとハラハラと黄色の大雨
 木の下は黄色の絨毯
 
 下の幹にポチポチと張り付く葉もある

私がもう一つ大好きなのは、山吹の紅葉です。
まだ元気に緑を保つ葉、
これから黄色に変わろうとする微妙な黄緑の葉、
黄色に変わった葉、落葉の前に明るい茶色に変色した葉。。
緑・黄緑・黄色・茶色が同時に混じり合ってとてもきれいです。、
薄い葉がしっかりと細い茎につかまって、頼りなげに風に揺れます。
繊細な色のグラデーションをとても美しく感じます。



緑色はサヨナラのサイン

2016-07-19 | 花・花・花
  6月、美しい白を輝かせていたアナベル(左)もいまは緑(右) 

  もっとも多いのが紫と緑の中間色。このシックな色合いも素敵 

 ガクアジサイには赤いサインを出すもタイプも。こうべを垂れてサヨナラ

  個性派の柏葉アジサイは赤茶と薄緑のツートン

6月中旬から咲いているアジサイ、いよいよ終盤になりました。
ここ大学通りのグリーン地帯にはたくさんの種類のアジサイが植えられていて、
この1か月、ずいぶん楽しませてもらいました。

あれもこれもだんだん緑色がかってきて、
中には赤みが出るガクアジサイなども見られて、
いよいよサヨナラの時期が近づいていることが判ります。

私はこの緑がかったアジサイも好きです。
確かに花がカラカラ乾いてきて、いかにも終わりという寂しさはありますが、
終わりサインを色で表すアジサイって、可愛いではありませんか。

咲き終わりに、
クチナシのようにそのまま茶色く枯れたり、
ツバキやムクゲのように突然ポトンと落ちたり、
サザンカのようにハラハラ散ったり、
それを見つけたとき、ちょっとドキッとして哀しく感じられます。

アジサイは七変化と言われるだけあって次第に色が変化していき、
最後に緑色になるのがサヨナラのサイン。
緑色のアジサイには大人のお洒落感覚があって、これを見るのが盛夏前の楽しみです。
アジサイがサヨナラしたら、いよいよ陽差しギラギラの盛夏です。

華道を教えていた亡き母が乾き気味の緑色のアジサイを花材として活けたがり、
山のドライブの途中、「あっ、アレアレ、あれがいいッ!」
と夢中になって欲しがったのを懐かしく思い出します。

【追記】
緑と紫が混ざった独特の色合いのサヨナラカラー、
お洒落で知られるインテリア雑貨ショップ「私の部屋」のショーウィンドウに飾られていました。
もちろんこれは造花。
「私の部屋」にはひと味違った個性的な造花がたくさん並んでいます。
そのうちの1つに、このサヨナラカラーのアジサイがありました。
この色合いを好む人はいるんですねぇ。



           ◇  ◇  ◇
   
〔次回予告〕
やっかいな脊柱管狭窄症と同じぐらい私を悩ませてきた新入りの猫の話です。
腰痛に比べれば、啼きもするし甘えるそぶりもする。
面白いことは面白いのですが、なんと翻弄されてきたことか。

この猫、とても書き方が難しい。
そのぐらい一筋縄でいかない猫なんです。
いやはやの猫なんだけど、面白い。
面白いけどやっかい。
比較的書くのは慣れているはずの私ですが、はたしてどの程度書けるのやら~。

おたふくアジサイって?

2016-07-09 | 花・花・花
ウズアジサイ
  

アジサイのこの花弁、なぁに? 
病気? 
それとも突然変異?

帰宅して「アジサイ 丸まった花弁」で検索したら、ありました、ありました。
神戸市立須磨離宮公園のサイトによると、以下のように説明されています。

花(装飾花)の形が渦をまいたような形状をしています。
江戸時代からある品種で、別名を「オタフクアジサイ」とも呼ばれます。


おたふくなんて名前いくらんんでもかわいそうにと思いつつ、
よくよく見ると納得してしまうのが可笑しい。



なんて美しい紫陽花!

2016-06-27 | 花・花・花

こんなに美しいアジサイって、見たことがありません。
1つの花房の中で、薄青からピンクへのグラデーション。
可憐な八重の花びらは外側が大きめの五輪、その上にやや小さめな五輪が交互に重なり、
まるで造花かと思わせるほどの計算された造り。
それにしても、何故一房の中で左から右へのグラデーションが起こるのか。
大学通りに面したお宅の前に、たった一輪しか咲いていないから、
ほかの花房と比べようがありません。

アジサイの別名は「七変化」。
どれも最初のころ白みがかって咲き始め、
開花が進むとともに青色またはピンク色に変化していきます。
土壌が酸性だと青色に、アルカリ性だとピンクになるということはよく知られています。
アジサイに含まれるアントシアニンという色素物質が色を変化させるモトなんだとか。
土中のアルミニウムが吸収されると青色に変化し、
アルミニウムが吸収されないとピンク色に。
アルミニウムは酸性土壌だとよく溶けるので、土が酸性だと青色になり、
中性から弱アルカリ性の土壌だとピンク色になります。
同じ株の中に青とピンク混在するのも、土壌が微妙に中間だから。
たとえばこんなふうに。


ここからは、ちょっとオドロオドロした話です。
TVドラマの推理ものを見ている人はご存知でしょうが、
犯人が死体を土に埋めたとき、思いがけずばれてしまうことがあります。
それはアジサイが植えられた庭での話。
他の株がピンクの花をつけているのに、一部の花だけが妙に青みがかっている。
それはその地面に死体が埋められていて、
死体による土壌の酸性化が花を青みがからせたという話。
TVドラマでそれを解いたのは人気シリーズ「相棒」の杉下右京のことです。
そもそもこのTVドラマのずっと前、
1960年代に活躍したアメリカ人のミステリー作家、
ヘンリイ・スレッサー(1927-2002年)が『花を愛でる警官』という小説の中で、
アジサイと土壌の関係から事件を解く話を書いていたのだそうです。
こんな無粋な話はとにかく・・・・、
美しいアジサイの魅力にふさわしく話を戻しますと、
いまは薄紫の花が一番美しいですね。

 

冒頭のグラデーションアジサイが咲いているお宅の向かい側は、
国立市の広いグリーン地帯になっていて、桜の木と銀杏が交互に植えられています。
その樹の下にはたくさんの草花と共にアジサイが植えられているのですが、
最近、アガパンサスが咲き始めました。
こちらも淡い紫色。
アガパンサス特有の長い茎が風に揺れて優雅です。

梅雨どきはうっとうしいけれど、
梅雨に濡れる淡い紫色の花は、一段と美しく見えます。

アジサイ三昧

2016-06-20 | 花・花・花


今日は天候が激しく変わりやすいというので、
朝のうちに早足ウォーキングに行きました。
リハビリのために、毎日2、3㎞は歩くことを心がけている私、
できれば身体がほぐれてくる夕方に散歩したいのですが、梅雨時は調整が難しい。

このところ、散歩のたびに大学通りのアジサイに癒やされてきました。
小さいころはそれほど魅力を感じなかったのに、
歳を経るごとに特に心惹かれるようになったのは、アジサイとチューリップです。

そのアジサイも開花終盤。
来年の梅雨時までの別れを惜しんで、
今日はあちこちでパチリ(スマホだからジャッ)の画像集めをしました。

まずは普通のアジサイ


一重のガクアジサイ (咲いて日を追うごとにだんだんピンクに)


八重の花弁(正確にはガク=萼)が可憐なヤマアジサイ
   

一番可愛く思うのは、これから咲こうとする若い花。
だんだん色を変えて、右のように大人の花になるのを見るのが楽しい。
   

真っ白で花弁がちいさなアジサイのアナベル
私の好きな紅茶屋さんのご主人がたいせつに育てている。
こんな札が付いていました。
園芸がお好きでセンスが良い紅茶屋さんのご主人、
店の前の歩道には匍匐性ローズマリーがびっしり、手入れが良いから育ちが良いこと!
  

綿菓子みたいにボッテリ重い柏葉アジサイ
何という重い花房、花弁を見ると紫陽花なのに葉っぱはアジサイじゃない。
左画像をメールで送って、花に詳しい義姉に「これは何かしら?」訊ねてみたら、
「柏葉アジサイです。うちにもふつうの柏葉アジサイがあります」と。
そう言えば、葉っぱが柏葉に似ていますね。
新しく花の名前を覚えると、なんだか得した気分になるのは私だけでしょうか。
アジサイはユキノシタ科ですが、柏葉アジサイもユキノシタ科でした。
ちなみにアジサイの原産地は日本で、柏葉アジサイは北米東部だそうです。
下の画像のボッテリ綿菓子風(左2枚)もふつう(右)のも八重の柏葉アジサイですが、
一重の柏葉アジサイはもっとこじんまりした円錐状ですって。
そのお宅にあるというふつうの柏葉アジサイ、よく見れば大学通りのあちこちにありました。
  

朝からのアジサイ三昧に、幸せな1日を過ごしました。
あじさい・紫陽花・アジサイ・・・・、来年またたくさん咲いてね。

花びら、はらり

2016-04-03 | 花・花・花
  
歩道も自転車道路も人の波。思うように歩けません

いま、国立の桜は満開です。
東京百景にもなっている国立の桜を見ようと、おおぜいの人達がやって来て、
広い歩道も自転車道路も人で溢れ返っていて、皆さんスマホでパチリ歩き。
歩いては立ち止まり、また歩いては止まるの繰り返し。
自分のペースではとうてい歩けません。
まだまだ本調子とは程遠い私の腰痛、
早足で歩くペースを守れないと腰の調子が落ちるので、途中で断念しました。
花吹雪も終わり頃になれば、マイペースで歩けるようになるでしょう。


大学構内。丈の短い下草に白い花がいっぱい咲いている。
遠目に見て、ニリンソウ? ユキノシタ? 季節が違うし葉っぱも違うと近づいたら・・・


桜の大木から花びらが散っていたのでした

薄ピンクの花びらが路上にはらはら舞い落ちるころ、とりわけ桜の美しさを感じます。
散り際の潔さに、日本人は古くからはかなく潔い美しさ感じてきました。
桜に「滅びの美学」を感じる文化は、ずっと変わっていないと思います。
  散る桜 残る桜も 散る桜  良寛和尚
  願わくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ  西行
  花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに 小野小町
 

桜というとすぐに思い浮かべるのはこれらの句や歌でしょうか。
うつろう桜の花のはかなさと散る潔さが日本人の感性に迫る、
まさに諸行無常の滅びの美学そのもの。

                  ◇   ◇   ◇ 
 
話変わって・・・・、先日来宅した方から花束をいただきました。
しばらく窓辺に飾っていたのですが、陽が当たる窓辺よりは棚の上の方がと移した途端、
こらえていたかのように、はらはらとラナンキュラスの花弁が落ちました。
透明感のある花弁の美しさに思わず撮ったのが下の画像。
なんて美しいんでしょう。
我が家の中にも、ささやかながら散る花びらの美しさ は・ら・り。

 しばらく窓辺の食卓に。ここではすぐに咲ききってしまう・・・と
 棚の上に置いたのですが
 はらはら散り始めました


 
花瓶の後ろに見えるベランダの鉢花。今年の春バージョンは紫と黄色

小さな夏がいる生活、ふたたび

2016-01-03 | 花・花・花


お正月だというのに、小さな夏がいます。

あれは一年前の冬のこと、夏の花「ニチニチソウ」が満開でした。
それをUPしたのは2014年12月半ばのこと。
そのニチニチソウはもともと元気な苗だったこともあって、
この部屋には、たくさんの花が派手に咲き乱れていました。
それがこの記事です。

調べてみたら、冬越しさせるとニチニチソウの幹は木質化し、
一本の立木仕立てにすることも可能と書いてあるサイトがあって、
あわよくば立派な立木にして楽しもうと考えていたのでした。
が、しかし、私の園芸の腕ではとうていかなわなかった。
記事をUPしてほどなく極寒期がやってくると、
暖房をしない夜中には14、5度に室温が落ちてしまい、
さすがに元気がなくなって、2月にはショボショボ、
「もうお別れです」と萎れてしまいました。

我が家の2つのベランダのうち、
南ベランダは物干し場、南西ベランダは園芸用になっています。
南西ベランダは毎日食卓から眺めることができるので、
ついつい力が入ってしまうというわけ。
育てた鉢植えを眺めながらの食事タイムが大好きです。


一番窓際の席はここ。時にはここに移動
とは言え、真夏の南西ベランダは鉢植えにとって過酷な環境で、
降り注ぐ南の太陽に次いで強い西日が降り注ぐという、
植物にはかなり気の毒な状況です。
そこで夏には、元気で丈夫なニチニチソウを植えるようになりました。
秋も只中になって観葉植物は室内に取り込む頃になると、
ベランダのニチニチソウは疲労感を漂わせます。
まだまだ、咲いている花もあるし蕾もたくさん付いているというのに・・・・。
そこでつい、南西のベランダの内側、大窓のすぐそば取り込んであげることに。


咲き始めるときの花はとてもロマンティックな形

開ききった花にも健気な可愛さがある
途端になんという豹変ぶり。
「あらま、この環境すばらしい! いまは夏かしらん?」と驚き、
心機一転咲き乱れるというわけです。
何しろ南西の大きなガラス張りの部屋は、
冬でもドレープのカーテンで日光を遮るほど、それはそれは暖かいのです。

今年入ってきたのはオレンジと白です。
かつてはあまりに単純な花形だからと気にも留めなかったニチニチソウ。
花の少なくなった冬にじっくり見直してみると、実はこんなに可愛いのですね。
離れ落ちている花を夜のライトに透かしてみると、また違う表情です。

夜の灯りに透ける花弁はどことなくはかない

そんなわけでしばらくの間、うちには小さな夏が滞在中というわけです。