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あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

なんて美しい紫陽花!

2016-06-27 | 花・花・花

こんなに美しいアジサイって、見たことがありません。
1つの花房の中で、薄青からピンクへのグラデーション。
可憐な八重の花びらは外側が大きめの五輪、その上にやや小さめな五輪が交互に重なり、
まるで造花かと思わせるほどの計算された造り。
それにしても、何故一房の中で左から右へのグラデーションが起こるのか。
大学通りに面したお宅の前に、たった一輪しか咲いていないから、
ほかの花房と比べようがありません。

アジサイの別名は「七変化」。
どれも最初のころ白みがかって咲き始め、
開花が進むとともに青色またはピンク色に変化していきます。
土壌が酸性だと青色に、アルカリ性だとピンクになるということはよく知られています。
アジサイに含まれるアントシアニンという色素物質が色を変化させるモトなんだとか。
土中のアルミニウムが吸収されると青色に変化し、
アルミニウムが吸収されないとピンク色に。
アルミニウムは酸性土壌だとよく溶けるので、土が酸性だと青色になり、
中性から弱アルカリ性の土壌だとピンク色になります。
同じ株の中に青とピンク混在するのも、土壌が微妙に中間だから。
たとえばこんなふうに。


ここからは、ちょっとオドロオドロした話です。
TVドラマの推理ものを見ている人はご存知でしょうが、
犯人が死体を土に埋めたとき、思いがけずばれてしまうことがあります。
それはアジサイが植えられた庭での話。
他の株がピンクの花をつけているのに、一部の花だけが妙に青みがかっている。
それはその地面に死体が埋められていて、
死体による土壌の酸性化が花を青みがからせたという話。
TVドラマでそれを解いたのは人気シリーズ「相棒」の杉下右京のことです。
そもそもこのTVドラマのずっと前、
1960年代に活躍したアメリカ人のミステリー作家、
ヘンリイ・スレッサー(1927-2002年)が『花を愛でる警官』という小説の中で、
アジサイと土壌の関係から事件を解く話を書いていたのだそうです。
こんな無粋な話はとにかく・・・・、
美しいアジサイの魅力にふさわしく話を戻しますと、
いまは薄紫の花が一番美しいですね。

 

冒頭のグラデーションアジサイが咲いているお宅の向かい側は、
国立市の広いグリーン地帯になっていて、桜の木と銀杏が交互に植えられています。
その樹の下にはたくさんの草花と共にアジサイが植えられているのですが、
最近、アガパンサスが咲き始めました。
こちらも淡い紫色。
アガパンサス特有の長い茎が風に揺れて優雅です。

梅雨どきはうっとうしいけれど、
梅雨に濡れる淡い紫色の花は、一段と美しく見えます。

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