時々愛犬を抱っこする。
抱っこして、その辺を歩いたり。
車に乗せたり。
抱っこすると、ちょうど顔の高さが同じくらい。
肩に前足を乗せて身を任せている。
息遣いがよくわかる。
いつか永遠にさよならしなければならない時が来るということを
私は知っている。
だからこそ大事にしたいと思うことがある。
出来るだけ後悔がないように進んでいければとも思う。
刹那の損得とか、そういうことは何も意味を為さないような気がして
何も考えないで思い切りよく自分を動かしていきたい。
私は愛犬に、「覚えていてほしな」と思った。
「私との間にやさしい時間が流れたこと」
どっちかの、いやどっちもの肉体がなくなってしまった後も
何か幸福な気持ちでいられればいいなと思う。
そう、後悔なく・・・
自分がかかわる様々な存在の上にも
そんな時間を残していくことができたらいいなと
憧れのような気持ちで願っている。