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上の山の丈六堂をあとにして、タクシーは更に登ってゆきます!
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もう右を見ても左を見ても森・森・森・・・!!
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ほどなくして到着~!標高は500mを優に超えています。
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このあたりが、奥ノ院に至る道の中間点だそうです。
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朱塗りの屋根のシックなお堂が「大黒堂」です。
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このお堂には何と、お祖師様がお作りになった大黒尊天が安置されています!
妻のおばあちゃんがこの大黒様を強く信仰していたそうです。
その信仰を義母も継いでおり、身延山参詣時には必ず訪れるようにしているようです。
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甲子の年に勧請した大黒様のようです。
甲子・・・甲子?
調べてみました。
日本では古来から数の数え方に「干支」(えと・かんし)というものを使ってきたようです。
僕らにも馴染み深い十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)のサイクルと、もう一つ十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)のサイクルを組み合わせたものです。
※十干は、身近な自然界の構成要素である木・火・土・金・水の5種類を、更に陰と陽に分けて表現したもののようです。
結果、12と10の最小公倍数である60が1サイクルになります。だから還暦が60才なんですね!
「甲」と「子」は干と支のそれぞれ一つ目なので、「甲子」(こうし・きのえね)は文句なく数えのいちばん最初!なのです。
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「甲子」は大昔から、ものごとを始めるのに適している、縁起の良い干支と言われています。
お祖師様がご存命の甲子の年ってことは、計算すると文永元(1264)年になります。
文永元年・・・あわわわ、小松原法難の年、大変な年じゃないですか!!
ちなみに2017年は丁酉(ひのととり)、来年2018年は戊戌(字面が似てますね~!「つちのえいぬ」と呼ぶそうです)です。
次の甲子は2044年だそうですよ!!
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この地に大黒堂が建立されたのは江戸時代のようです。
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大黒堂のすぐ近くに、これまた味のあるお堂が!
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三光堂です。
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日蓮宗寺院の多くに、月や星、太陽をお祀りするお堂があります。
龍ノ口の法難の光り物や、依知の星下りといった奇瑞を目の前で経験した日蓮聖人とその門徒が、ことのほか手篤く三光天子をお祀りしてきた気持ちはよくわかります。
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屋根の上に取り付けられている紋は、月、星、太陽なのでしょうか?
大光坊の境内には、他にも・・・
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これは相輪塔といって、お釈迦様を供養する仏塔だそうですよ!
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わ~!金色に輝く大仏様です!
江戸時代に造られたご尊像らしいのですが、この急峻な山中によく造ったものだと感心します。
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大光坊のホームページに、身延山というお山について、こんな紹介がされていました。
昔から身延山そのものが、お祖師様のお姿と考えられてきたそうです。
つまり頂上の奥の院がお祖師様の頭、久遠寺の祖師堂など諸堂があるあたりがお祖師様の膝の上、そうするとここ大光坊はお祖師様の眼、三光天子は眼光であり、さらには丈六様は胸、すなわちお祖師様の胸にお釈迦様の心を奉帯していることを表しているそうです。
素直に感動しました!
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坊のお母様が、とても優しく迎えて下さいました。
それと・・・人なつこいワンちゃん、めちゃかわいいです!
上の山、訪れてみる価値アリですよ~!!