日蓮聖人のご霊跡めぐり

日蓮聖人とそのお弟子さんが歩まれたご霊跡を、自分の足で少しずつ辿ってゆこうと思います。

石井山長勝寺(鎌倉市材木座)

2017-02-05 17:49:38 | 旅行
春にはまだ早い一月末に、松葉ケ谷のご霊跡の一つを訪ねました。

水道路から逗子方面にてくてく歩くと、緑のお屋根が見えてきます。


横須賀線の踏切を左に見て・・・


南側に山を背負った長勝寺があります。
山号は「石井山」(せきせいさん)です。帝釈尊天って刻まれてるな~


このあたりは松葉ケ谷といわれ、長勝寺の他にも日蓮聖人にゆかりの深い妙法寺や安国論寺も至近にあります。


山門です。
南側に杜があるのがよくわかります。


長勝寺は日蓮聖人に帰依した松葉ケ谷の武士・石井藤五郎長勝公が、日蓮聖人の伊豆配流が赦免になったのを機に、自邸に庵を作って寄進したのが始まりのようです。


もともとは「根本法華堂本圀寺」だったんですね!
寺号が京都に移され、のちにこのお寺を再建した時に長勝寺になったようです。
京都の本圀寺も、とても有名な寺院ですよね。


境内に入ると、巨大な日蓮聖人像があります。
僕でも知ってる有名な芸術家・高村光雲氏によるものだそうです。


大きさには圧倒されますが、印象は柔和です。
辻説法中のお姿らしいのですが、優しさが感じられます。
伊東での生活を経た日蓮聖人の、人間味のある目尻のしわが印象的です。


台座には東郷平八郎元帥の「知法思国」の書が刻まれています。
確か長谷の収玄寺にも東郷元帥の書がありました。


その日蓮聖人像を囲むように四天王が護衛しています。
毘沙門天と持国天


広目天と増長天


本堂です。
キレイな宝形造りの屋根です。


帝釈尊天とあります。
松葉ケ谷の法難の時、日蓮聖人は白い猿に助けられたという逸話がありますが、この白猿は帝釈様の使いといわれているそうです。
この本堂は帝釈様をお祀りしてあるようです。



法華堂です。
長勝寺のはじまりは法華堂だと書いてありました。


現在の法華堂は室町時代の建築らしいのですが、キレイに保たれていました。
何度か改修を経てなお、室町時代の部材を大切に使っているのだと思われます。


あった!講中!
最近ちょっと講中マニアです。


本師堂という八角形の建物がありました。


中には金色に輝く何かが!!


タイのお寺から寄進された釈迦牟尼世尊が中に安置されているようです。
国際的!


横須賀線がすぐ横を走っています。


境内のツバキのつぼみはもうすぐ開きそう!!


枝ぶりのいい桜の大木が沢山ありました。
桜の時期はキレイなんだろうな~


そうそう、2月11日にここで水行を行うそうです。
中山法華経寺で百日の荒行をしていらっしゃる方々が、修行の仕上げに水行をするそうです。


考えただけでガクガクブルブル・・・
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