ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

ブダペスト祝祭管弦楽団

2010-06-20 | 音楽

      

         

        2010年6月17日(木)

         富山市オーバードホール
 
         1・ロッシーニ/「アルジェァのイタリア女」序曲
         2・メンデルスゾーン/ヴァィオリン協奏曲 ホ短調
         3・シューベルト/交響曲 第8番「ザ・グレイト」
 
         昨日の紗矢香ちゃんに続いて、今日は富山で真由子ちゃん。ずっと前から

        チケットも買い、先輩とJRで行く事にしていた。

        オーバードホールは、音響の悪い事で有名。舞台の上では自分の音が聞こえず、

        客席では、オケは特に、丸裸状態になってしまう。

        今まで行く縁がなくて、何と2人とも初めてのオーバード。

        最初のロッシーニで驚いた。こんな音だったんだ。

        そのせいか、舞台のオケの配置はびっくり仰天!

        第1ヴァイオリンと第2は通常。チェロはうしろ。コントラバスが、正面上段。その下に金管。

        木管の方々が、中央前列から並ぶ。

             

       はじめはパーカッションの音とか、まったくちゃちにきこえて困った。

       でもこの指揮の方、イヴォン・フィッシャ―氏!すごい!

       見た目は地味な指揮ぶりだけど、ものすごく正確、繊細。オケの人の各音が、

       非常にいい音で、生き生きしている。私も先輩も、すぐオーバードの音に慣れ、

       むしろ、この丸裸の音が好きになった。

       隣りからちょんちょんと、先輩が合図し、耳に手を当てている。

       ああ、さんまちゃんの’なんですか~’ポーズ(非常に古い

       これを両耳にあてて、前後すると、音が音楽堂の音に近くなったりするのだ。

       先輩は、これを、以前音楽堂で、1階の1番うしろにすわったとき、発見したのだ!

       私も変人なら、先輩も相当変人。

       2人の変人は、耳に手を当て、これは音楽堂~これはオーバード~と楽しんでいた。

       (ふまじめな客だ!)

               

         そうこうしているうちに、いよいよ真由子ちゃんのメンコンになった。

         前回、OEKの定期のチャイコのとき、なぜか真由子ちゃん、非常に力んでいて、

         オケの人たちの評判も悪く、先輩も’あそこまで弾かなくてもいいのにね、

         なんかかわいそうになる’といっていた。

         でも私はだれが何と言っても、真由子ちゃんの音が好き。

         チャイコのときは、なぜか数年前にきいたドイツのデュッセルドルフ、クララ・

         シューマンコンクールの2位の男の子のピアノの音を思い出して、

         前から2番目で、ゴーゴーと滝のように涙が止まらなかったのだ

         
 
          今日はどうか?力んでないか?・・心配するどころでなく、

         真由子ちゃんの音は非常に繊細で力強く、張りがあって、絶好調だった。

         綺麗だ!伸びがある。

         この間、ラ・フォル・ジュルネで宇宙の果てまで飛んで行ったと思った音は、

         私の中では月の世界

         2楽章も、うたう、うたう。美しすぎ。真由子ちゃん変わった!

         天才はどんどん進化するのだ!なんて大人っぽい美しい音!

         3楽章は、スラーがかかったような奏法。すばらしい!ああいう音を、私も先輩も

         目指しているのに、へたくそな私には到底できない。

         ああ、真由子ちゃん、11月1日ですか?高岡行きますよ。

         また紗矢香ちゃんと連ちゃんだけど、追っかけフアンはどこまでも

         ついていきます(笑)

         この日の演奏、真由子ちゃんの過去の演奏の中でも、かなりいいんじゃないかな?

         

         この日は、オーバードでは2階、実際は1階席のうしろから3番目という席。

         それにもかかわらず、2人、思いっきり立ちあがってアンコール!

         周りの人はびっくりしてたけど、全然かまわない!

         真由子ちゃんに見えるようものすごく拍手を送った。真由子ちゃんの

         大好きなカプリス。毎回違うように感じる。(真由子ちゃんゴメンネ、確認する暇なかった)

         隣りのおじさんが「あなたたち続けてたら、もう1回アンコールあるよ」といった。

         いいんです。真由子ちゃん、あそこまで集中してたから、ゆっくり休んでください。

         最後は、シューベルトのザ・グレイト。

         長大すぎて、作曲当時も演奏いやがられたほどの曲。

         しかし素晴らしい!全曲暗譜でした!しかもどこも完璧。

         私も先輩も、あまりにいい音なので、オーバードのそのものの音の方が心地よく

         なり、没頭した。

         私も今、シューベルトを弾いているが、こういう音だったんだ。

         無駄がなく、統制されていて、最高のバランス。

         なんと配置は、コンマスの席にオーボエ!のかた!

         それでぐるっと木管が前列を囲む!オーバードだからこうしたのだろうけど、

         ここでは他のオケもこうするのですか!?

         でもこの配置は2人とも非常に気に入った。こうすることで、木管の人たちの

         音が1つになる。

         このオケと真由子ちゃん、ああ、あす月曜、東京でブラ―ムス!

         4番とコンチェルト~ああ、ききたい!

         ほんとうは明日、名古屋の先生のレッスンの日だった!

         私がキャンセルして延期になったの~

         そしたら東京もいけたのに

         仕方ないです。人生ガマン!

         真由子ちゃん、ブラームスもがんばってね。

 

         やっぱり長くなっちゃった。

         次は、クララ・シューマンコンクール

 

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クララ・シューマンコンクール in  デュッセルドルフ

2010-06-20 | 音楽

     

       

               1997年5月27日、ピアニストの杉谷先生の勧めで、デュッセルドルフに音楽教室

       を作らないかという事で、夫と滞在したドイツの10日間。

       その頃、うちの会社には2人の音大出の社員がいて、その子たちと一緒に、1歳からの

       音楽教室をつくり、金沢は公民館など4カ所、富山小杉のラポール、を借りて、約100名の

       生徒さんが集まり、教室を展開していたのでした。

       テキストも全部手作り。私の発案に社員の子が、パソコンで作ってくれ、音源も作って

       今の出前コンサートスタイルのように、キーボードを車で運び、富山は高速で若い2人が、

       毎週月から金までぎっしり、という生活を送っていたのでした。

       

       それで、デュッセルのお話をいただき、とりあえずいろいろ見に行こうと、幼稚園、

       音楽教室、私立の学校など見学させていただいて、当時結局物価が日本よりも高かっ

       たので、とても不可能だと、話はなくなったのですが、

       ちょうどクララ・シューマンコンクールの本番があり、本選のピアコンの舞台をきくこと

       ができたのでした。

         

      その時、杉谷先生と、ピアニストのネルソン・フレイエも審査員をされていて、

      ネルソンとは、いつも同じ車で移動したり、ランチのパスタとか夕食にお寿司とか、

      ずっとご一緒で来て、すごく楽しかった。

  

      ちょうど行ってすぐに、ファイナルだった。ファイナリストは4人。

      いつものごとく、私は時差ボケで、ずっとボーッとしていたのだが、ロシアの若い男性ピアニス

      トの演奏が始まったとたん、いきなり目が覚め、涙があふれ出し、感情を抑えられない

      状況になってしまった。

      真由子ちゃんのチャイコをきいたとき、この場面を思い出したのだ!

      彼の演奏は、PPPからFFFFまであるような感じで、繊細で美しく、音楽が流れていて、

      こんな音楽が、存在したのだろうかという衝撃に近いものがあった。

      興奮の中で、演奏が終わり、会場にいた、デュッセル在住の日本人の方とかも、

      皆、彼が1位だろうと確信していたら・・・

      イタリア人の男の人が1位で彼は2位だった!

                

     次の日、先生は泣きはらした目をされていて、先生とネルソンは強く彼を押したけど

     他の審査員は全員、イタリアの人だったそうだ。全然よくなかったのに!

     よくあることらしい。

     先生から聴いたところによると、そのロシアの彼は、前回のクララ・シューマンコンクールにも

     出てきて、すぐ落ちたらしいが、その年、審査員だった アルゲリッチが

     「彼は天才よ!」と叫び、1晩つきあうわと、彼と食事しながら話してみたが、1晩で3語しか

     話さなかったそうだ。

               

     ロシアで、彼は食べていくために、夜のお店などで弾いていたらしい。

     結局2位をとった彼は、その後ドイツで先生を見つけて、ドイツに渡ったらしい。

     活躍しているのを、私が知らないだけだろうか。

     あとにも先にも、あんなピアノの音をきいたのは、初めてだった。

 

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オーケストラアンサンブル金沢第281回定期公演  その1

2010-05-27 | 音楽

                               

                            

                 2010年5月25日(水)

         石川県立音楽堂 
 
         1・モーツァルト/交響曲 第38番 「プラハ」
         2・ベートーヴェン/交響曲 第8番
         3・グローフェ/組曲「グランド・キャ二オン」
         
 
         何だか毎日4時、3時!に起き、事務仕事しながら、いろいろ神経を使っていた日々
 
        だったので、音楽堂の自分の席についたらほっとした。
 
        コンサート前、今度のOEKコンポーザー・イン・レジデンスの加古さんの貴重なお話。
 
        9月楽しみにしてます
 
        今日のプログラム、最高でした!
       
        モーツアルト「プラハ」モーツアルトが1786,87年冬季シーズンのために作曲した新曲
 
        をプラハで自ら指揮して初演した作品。
 
        またまた家できいていた大御所のCDと・・・あっ、1楽章テンポが随分ゆっくり!
 
        いいなあ、このテンポ。細かいところまできちんとこだわるいつもの井上さんスタイル。
 
        この日は、木管も、ストレートにバーンとでていた。
 
                
       
         トランペットの主題、いいです。ああ、ホントにOEKのモーツアルト!
 
       弦がやさしくてなめらかで、好きだなあ。2楽章、メヌエット、心に響く旋律、バランスも
 
       最高。いいモーツアルトだなあ。絶品!
 
       3楽章、プレスト、D-dur フィガロの二重唱。井上さん、すごく集中して音をまとめていま
 
       す。弦も管もすばらしくいい流れ。
 
       以前に『リンツ』きいたときも思ったけど、井上さんとOEKの、ホントいいです。細部が
 
       絶妙のバランス。大満足のモーツアルト。
 
          
       
        プラハは行ったことがないけれど、国立の同級生や後輩は、たくさん留学したことが
 
      ある。大歓声に迎えられたプラハでのモーツアルト。大好きなプラハ。
 
      ベートーヴェンも、この曲はチェコのカルルスバードでかいた。彼は恋愛中。ベートーヴェン
 
      の交響曲ではめずらしく明るく、コミカル。あまり一般には評判がよくなかったらしいが、
 
      本人はすごく気に入っていた。私も8番大好きだって『不滅の恋人への手紙』かいたとき
 
      ですもの。幸せいっぱいのベートーヴェン!
 
      ベートーヴェンの素顔って、実は底抜けに明るかったのかも
 
      兵庫の皆さん、もちろん音は若い!それと音は、りりしいというのは言葉が変だけど、
 
      きっちり、がっちりまとまっていて、充実した音。ベートーヴェンすばらしく合ってる。
 
      井上さん絶賛の訳がよくわかる。
 
     
 
       1楽章。序奏がなく、いきなり華やかなトゥッティ。大好き、この冒頭!井上さんばっちりきめて
 
      ああ気持ちいい。へミオラの展開部。うまい!流れがいいなあ。音がたってる!
 
      メトロノームの2楽章。管の方の音は、それぞれのびのびしていて、これからどんどん素直に
 
      伸びていくんだろうなあという好きな音。皆さん、どこへいかれるのですか?
 
      どんどん頑張ってくださいね。ベートーヴェンがにこにこ笑っているような2楽章。
 
      ベートーベンのラブレターをもって走る郵便馬車の3楽章。この街のどの道を走っていたの
 
      でしょう
 
        幸せなベートーヴェン、井上さんの幸せな音。何だか夢みたい。
 
      アレグロ・ヴィヴァーチェ、F-dur 4楽章本当に心が躍る!いい音の連続。
 
      オケも厚みが増し、ティンパニーのオクターブもOK!
 
      同じ和音で、楽器が変わっていく!井上さん!見事です。どこもぴったり!気持ちいい。
 
      本当にこれもいい8番。すばらしい!
 
       
 
       大好きな曲を、目の前で生で聴く喜びを、本当にたくさんの人に体感してほしい。
 
     こんなにいいプログラムで、定期しているんだから、金沢の皆さん、本当に音楽堂集まって
 
     くださいね!来季も最高にいいプログラムだよていうかホント贅沢。
 
     今回はコンサート前、 舞台に大きなスクリーンがおりてきて、曲名やグランドキャ二オンの
 
     写真などup!いいですね
 
        
     
            
      私は90年に、グアムに行ったメンバーの中の1人と、ツアーでアメリカ旅行しました。
 
    NY、ロス、サンフランシスコ、グランドキャ二オンに行ってきました!
 
    究極の晴れ女のワタクシ・・・以前、グアム3人メンバーで、北海道にいったときも、そのまえ
 
    1週間、同じコースを廻った違うグループの友人たちは、全部雨!散々な旅行だったのですが
 
    私たちはどこもかしこも日本晴れ!摩周湖も隅の隅までくっきりはっきり!でも婚期オクレマ
 
    センデシタ(笑)
 
    知床半島までいったら、北方領土までくっきりみえて、まあホントに晴れ女
 
    グランドキャニオンも、快晴で、飛行機もゆれず、楽しい旅の1ページになりました。
     
      
     
 
     こんな小さい飛行機でロスからいきます。
 
   グランドキャニオンは、コロラド河が1億年かかって浸食した地球の足跡。
 
   そのスケールと壮大な空気は、実際体感しないとわからないかもしれない。
 
   とにかく気持ちいい。高い斜面に、柵のないところもあるんですよ!
 
   高所、全然へっちゃらな私は、もう気持ちよくて気持ちよくて・・・
 
      
 
    ああ、毎回このⅡのブログは、1万字なんですが、いつもぎりぎり!足りません!
 
  いつもうまく編集するんだけど、今回は2つに分けますね
 
 

オーケストラアンサンブル金沢第281回定期公演  その2

2010-05-27 | 音楽

 

     

      ロスで買ったおもしろいTシャツ着てます(笑)

      最近、定期で思うんだけど、昔から大好きで家や車できいていた曲を、実際、目の前で

      オケが、演奏してくれて、その迫力とパワーに包まれる瞬間、何ともいえない快感に

      つつまれて、次々現実になっていく喜びに、身体がふるえるほどうれしくなり。

      こういう経験って、本当にたくさんの方たちに体感してほしい!特にこの定期は、聴かない

      人は、人生の大事な1ページをのがしちゃたんじゃないかと思うくらい、よかった。

       

       ’色取られた砂漠’神秘的。中間部も好き。ヤングさんの音、なんて凛として、

        りりしくていい響きなんでしょう!このあとカッポカッポにはいる快感といったら!(笑)

        ロパの声がきこえてくる。実際、崖の下の方にロバが車ひいて歩いてましたよ。

        随分前に実際に見た景観が、いっぱいに拡がる!チェレスタの方、うまいです!

        ’日没’美しい!溜息。この日は泣かないって決めてきたのに、あまりに井上さん、

         いい音でせまるものだから、やっぱり

         このあたりから、私の頭の中はあののだめちゃんの映画の後編の、アニメで出てくる

         ティンカーベルみたいな女の子が跳びまわってホントに大変な事に!  

        でもテンポといい、音楽の流れ、バランス、全部ホントに素晴らしい!

        私、かなり有名な演奏ばっかりCDで聴いて行くんですけど、それを見事に

        ほんといい意味で裏切ってくれる毎回の井上さんの演奏。

        この曲のテンポ、やっぱりそうですよね。これでなくっちゃ

        美しいメロディーと各楽器が、すばらしい調和でなっています。

                 

        ’豪雨’ ピアノのグリサンドのあとに応酬する嵐と雷光!

         ドカーン!わあ!音楽堂に雷が落ちた!

         カンタさんのときみたいに、天井のライトが点滅し舞台が真っ暗になり、

         ちかちかしてる!私は口を開けて天井をみていたら、マーラーの時も目の前だった、

         坂本さんが大笑いしていた

         クライマックス、もうさいこう!天地もくつがえす豪雨。大峡谷の壮大な夜の闇・・・

         あまりの興奮に、客席も大変なことに!

         そしたら井上さんは、ものすごい拍手の後、松井君の帽子をかぶって、

         Tシャツで、指揮台の下にあった星条旗をいきなりもって、スーザの’星条旗よ、

         永遠なれ!’アンコール!

         わ~い!楽しすぎ!お祭り大好きMICKEYDAISUKI 

         こんな楽しい定期、他でやってるんでしょうか???

          

         OMAKE

         という事で、井上さん、また夢のような幸せな時間をありがとうございます

         本当に定期会員増えるといいですね私もガンバリマス

         今日のⅡのブログはこれで終わりますが、以前から書いていて中断していたⅢの

         ブログ、~旅の記録~を、来週から再開したいと思います。

         このアメリカ編からスタート!

         ツアーで行った旅行だけど、楽しい写真いっぱいあります

        

 

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オーケストラアンサンブル金沢第279回定期公演

2010-05-20 | 音楽

          

                    

                    2010年4月4日(日)

         石川県立音楽堂 
 
        
          1・プッチーニ/交響的奇想曲
          2・チレア/歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より
                ’私は芸術の卑しい下僕’
                ’苦い喜び、甘い苦しみ’ほか
          3・プッチーニ/菊
          4・ヴェルディ/歌劇「トロヴァトーレ」より
                ’炎は燃えて’
                ’穏やかな夜には’ほか
          5・プッチ-ニ 歌劇 「蝶々夫人」抜粋
 
        ちょっとUPが遅れましたが、4月の定期です。
 
          しのぶさんの舞台は、東京も含めて何度いっただろう。
    
          しのぶさんのコンサートは、普通のクラシックのと違って「しのぶちゃ~ん」とか
 
          声がかかるのだ。
 
          この日のしのぶさんは、ちょっと中音域が、いつものしのぶさんではない?
 
          上もちょっとつらかったが、「ある晴れた日に」を歌い終わったあたりから、
 
          いつもの声がでてきた!
 
          ご主人の指揮、プッチーニの「交響的奇想曲」「菊」いい曲ですね。
 
          「菊」はよくOEKのアンコールになる曲?
 
          現田さん、とても丁寧に指揮されて、OEKもすごくバランス良く音出てました。
 
          アルトの井戸さん、初めておききしましたが、しのぶさんの同級生。やはり偉大な
 
          先輩です。スズキ役!本当にはまり役!
 
          目の前でその表情の変化など、わなわなとふるえる様などものすごい迫力で、
 
          しのぶさんとの息もぴったり!いつもチームを組んでの舞台ですね。
 
          すばらしかった。
 
              
 
           この日の蝶々夫人、衣装含めてどうするのかなあと楽しみにしていたら、
 
           しのぶさんは、和服の生地のドレスで登場!この席、この間の森麻季さんも
 
           ぺディキュアまでしっかり見れて大満足。おふたりとも美しかった
 
           しのぶさんは蝶々夫人の気持ちの変化を、髪型で表現。
 
           最初は、綺麗に貴婦人風、だんだんほつれてきて、最後は、ストレートでそのままの
 
           髪・・・マリー・アントワネットの断頭台のシーンみたいだった。
                       
           子供に別れの場面、以前、アジア音楽祭での交流ホールの蝶々夫人には、
 
           実際に日本人の細い男の子が登場し、どっきりしましたが、
 
           しのぶさんは、舞台やや中央寄りで、パントマイムで子供に挨拶する。
 
           ああ、この手の表情、身体の曲がり具合、これこそ子供を持った人でないと
 
           わかりませんね。また1番前で号泣一歩手前
 
           最後の場面はどうなるのか?白いドレスでしのぶさん、倒れちゃうのだろうか?
 
           とドキドキしていたら、ご主人さまの指揮者のガードに倒れるように重なり、お二人
 
           のシルエットが舞台中央で合体した!ああすばらしい!大興奮の蝶々夫人でした
 
           記者会見でしのぶさん、おっしゃっていらしたように、今度は是非全曲を!
 
      
 
            前回しのぶさんきいたのいつだったかなあとプログラムをみていたら、
 
            2003年の1月、県立音楽堂でベルギー国立管弦楽団との共演でした。
 
            しのぶさんは、著書『出会いのハーモニー』の中で、学生時代はすごく
 
            細くて、イタリアに留学した時、1日ジェラートを4つずつ食べるのをノルマに
 
            して、10キロ体重を増やしたお話とか、紅白歌合戦に出演したことで、生活が激変し
 
            て、大変なことになったがオペラというものをたくさんの人に理解してもらうために              
 
            何回も出場したのだ、などいろいろ今までのエピソードが書かれています。
 
            子供さんが出来てからの演奏活動、これは私自身も身につまされますが、
 
            やはりしのぶさんも相当努力されて、日々過ごしていらっしゃったんですね。
          
              
         チェルノブイリでコンサートされた有名なお話、あとは、しのぶさんも
 
           毎年?母の日の近くにお母さんのためのコンサートをされていますね!
 
           もちろん規模もすごく大きいですけど!
 
           ヴァイオリンの川井郁子さんも、子供さんが出来てから、大きな財団を作って、
 
           世界の子供のために活動されているみたいだし、
 
           女性の演奏家は、自身で子供を持つと、何かいてもたってもいられなく
 
           なるのですね、私も同じです(笑)
 
           しのぶさんの著書で1番感銘を受けた箇所は、
 
           『どこのホールで歌うのが夢、ではなくて、そのホールで歌える実力を
 
           つけるというのが、目標であり夢である』というところです。
 
           私は、どんな小さい本番も、自分の最善が尽くせるように努力します。
 
           有名なホールだから、というのは違う。
 
           でも伴奏者の場合、相手の要求にとことん応えられるようにする。
 
           
 
         トロイさんは、ピアノの伴奏の要求度がすごく高い方ですから、毎回の駄目だしで
 
           私は本当にスパルタ教育を受け、いい勉強をしました。
 
           前のリサイタルで、ヴィラ・ロボスのヴァイオリンソナタが、トロイさんの要求する音が
 
           出せなくて、前日まで10時間弾いてねばったのですが、
 
           当日ホールで、11時に合わせをしたら「全然だめ!ひどくなってる!」と10個以上の
 
           駄目だし。3時から、カンタさんがいらして、ゲネプロ。
 
           その時に必死に頑張って、ノーミスでようやくOKが出て、夜本番。
 
           あまりにゲネプロに集中したので、本番は違う曲で3個、音、まちがえちゃった
 
           
           でもあの経験は、何にも変えられない貴重な経験でした。
 
                                 
 
                         音楽は果てしなく、またコンサートでの一期一会のために、
 
           私たち演奏家は、時間をかけ、魂の音楽を奏でられるように日々努力
 
           するのですね。
 
           しのぶさん、ずっと第一線で御活躍されるその努力、すばらしいです。
 
           私も後輩の1人として、同じ志で進化できるよう、ガンバリマス。
 
           また是非!金沢でうたってくださいね
         
        

オーケストラアンサンブル金沢第280回定期公演

2010-05-18 | 音楽

                   

                     

                        2010年5月14日(金)

         石川県立音楽堂 
 
          1・一柳慧/交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ:岩城宏之の追憶に」
          2・ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
          3・一柳慧/オペラ「愛の白夜」~ワルツ
          4・一柳慧/ピアノ協奏曲第4番「JAZZ」
          5・《アンコール》山下洋輔のピアノを中心とした即興演奏 
 
            この日は、ファンタジ―シリーズなのですが、前々から楽しみに手帳に書いて
 
           いたのに、娘の合宿の最終日と重なり、長い合宿で帰ってくるし、学校コンサートの
 
           各学校との打合せが、夜に集中してはいっていたので、泣く泣くあきらめていたら!
 
           当日合わせをしていた藤井ひろみさんから「昨日の高岡、すごかった!衝撃だった!」
 
           ときかされ、やっぱり!と急きょレッスンも休みにして駆けつけたのでした。
 
           ああ、やはり衝撃!
 
           前回、《伝説のラプソディー》といわれたガーシュイン、高岡と全く違っていた
 
           そうですが、もうすばらしくて絶句
 
           ピアノって、あんな楽器だったのだと頭を殴られた感じ。
 
           一柳さんのピアコンも、山下さんをモデルにして書かれて、山下さんが
 
           ’お願いだから音符をかかないでくれ!’とヤマシタアドリブの嵐だったそうですが
 
           すばらしい!あの集中力と曲の構成、迫力、爆発力!なんか言葉が
 
           思い浮かびません。
 
           ものすごい集中力ですね、しかも2夜連続なんて
 
                 
   
             私が28歳のとき?友人の遊佐未森ちゃんの全国キャンペーンで、ピアノ
 
             一本で全国8カ所ツアーしたことがあったのですが、金沢の本番は、前の古い
 
             北國新聞会館で、500人ほどのフアンの前で、コンサートしたのですが、
 
             そのリハのとき・・・ヤマハの方がにこにこと、
 
             「や~この間、山下さん、ピアノ壊しちゃってね~」
 
             といわれたので、私はピアノがぐちゃぐちゃにガラクタ同然になったシーンを
 
             すぐ想像したのですが、違うのですね弦が切れたんです・・・
 
             私はそのなおしたてのピアノで、ライブをおこなったのでした。
 
             ついこの間も、能登の海岸で《ピアノ炎上》があり、その関連のコンサートが
 
             21美であったのですが、この時も行けず・・・
 
             でもこの日のコンサートをきいて、すべてわかりました。
 
             山下さんは、たくさんの著書(私、愛読書です!)の中でも、
 
             「ピアノ炎上のとき、楽器フェティシズムはない。
 
             おれはタバコの火を、燃えているザンガイでつけ、猛獣狩りのポーズ
 
             で記念写真を撮った」と書かれていますが、ピアノを愛しすぎて燃やしてしまう
 
             のでは?こんなこと書いたら、山下さんは「何をくだらないこといってるんだ」と
 
             一笑されるのでしょうね(笑)
 
                                    
                  
 
                            私は人間が好きで(笑)友達も本当に多いと思うし、その友達との時間を
 
            すごく大切にしています。かなりいろんな分野の友人がいますが、
 
            皆、この変わった私をよく理解してくれて、心から応援してくれてます。
 
            私はこのブログを書いているときは、結構軽いキャラで、けらけらしているように
 
            見えると思いますが、本当は実に慎重で、ぐずぐずしているところも多いです。
 
            特に私のすぐ近くにいる友人は、慎重に選び、どんなことがあっても味方でいてくれ
 
            る子たちが実際何人もいて、またその子たちの中で、改善してほしいところがあれ
 
            ば我慢して何年も待ちます。気が早い、と思われがちですが、まったく逆で、
 
            夫があきれるくらい、何年もガマンしています。
 
            でももう駄目だとおもったらあきらめます。
 
            話がそれてしまいましたが、山下さんの演奏は、人間とは何ぞや?
 
            人生とは何ぞや?とピアノの音から伝わってきて、衝撃とともに、深く人間という
 
            ものを考えてしまいました。
 
                                    
 
                             小曽根さんもそうですが、山下さんも、現在わが母校の国立音楽大学
 
             のジャズ科に客員教授としして教えにいらっしゃっています。
 
             私たちのころにはなかった科が、爆発的に増え、このすばらしいジャズ科も
 
             できました。どうぞ、かわいい後輩たちに、山下さん、小曽根さんの真髄を
 
             ご教授くださいませ!
 
             どんどんジャズの塊みたいな子が出てきてほしいです!
 
             そして私は、人生をまた考えたいので、山下さんのライブに通う事にしました。
 
             スケジュールのいける時にどこかに行きます。
 
             47歳目前にまた深く考える人生・・・
 
             人間はどこまでいっても人間ですね・・・
 
             山下さん、本当にありがとうございます。
 
             一緒な校門をくぐっていただけで、光栄で幸せです。
 
             
             
 
            

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010 その1

2010-05-06 | 音楽

 

感動の3日間が終わりました。

昨年のモーツァルトのときは、LFJ金沢フレンズというメンバーだったのですが、

座席がシャッフルで、随分後ろのときもあり、

前が好きな私たちは、一般チケット売り出し開始のときに、

3時間並び、満足な席を用意していたのでした。

赤羽ホールのバラードのチケットも相当買ったなあ(笑)

という事で、公演と公演の間、昨年同様かなり走ったりもしながら、

大好きなラ・フォル・ジュルネを満喫しました! 

それでは、はしごした20公演の中から、良かったと思う公演15!(すべて個人的感想です、すみません)

         

             2010年5月3日(月・祝)

         石川県立音楽堂 コンサートホール フレデリック
 
         公演番号113 京都大学交響楽団/井上道義(指揮)
                  金沢大学フィルハーモニー管弦楽団(幻想交響曲)
 
        1・リスト 交響詩「前奏曲」
          2・リスト ハンガリー狂詩曲第2番   
        3・ベルリオーズ 幻想交響曲 第4楽章
 
                   いいですねえ、京都の方々の音!すばらしい!クラの方、ものすごく
 
               うまいですね。
 
               大好きなリストの2曲、特にハンガリー狂詩曲2番は、クラシックがよくわから
 
               ない私の父が大好きで、私の幼少のころ毎日レコードで家で流してした
 
               ので、もう遺伝子レベルでからだにしみ込んでる曲。井上さんの音楽、どこも
  
               すばらしかったです。各所の合わせ、ぴったりでした。音楽が生き生きしていて
 
               井上さんマジックにかかった素晴らしい出来。ベルリオーズもバランスも最高で
 
               した。8月に、また、金大とワーグナーやるらしく、聴きに行きます!
 
          

            公演114  OEK  金 聖響(指揮)  

         1・シューマン 歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
          2・シューマン 交響曲第3番「ライン」 

                 シューマン唯一の歌劇の序曲。いい曲ですね。

              聖響さん、いつものように、がっちり固めて、すばらしかったです。

              ラインも大好きな曲。流れがよく、響きが厚かった。 

        
           
            公演115  シンフォニア・ヴァルソヴィア/井上道義(指揮)
                  ジャン=クロード・ぺヌティエ(p)      

         1・シューマン 序曲「ヘルマンとドロテーア」
          2・ショパン ピアノ協奏曲第1番

                   ゲーテの詩によるフランス革命を背景に2人の愛を描いた音楽。井上さん

               の解説で、シューマンの生涯の病気の1番大変な時に書かれたと知る。

               こんなに「マル・セイエーズ」が出てきて、シューマンの気持ちを考えたら、

               泣きそうになった。切なく素晴らしい音楽。

               コンチェルトは、朝のリストがとてもよくて、期待大だったのに、各所の

               テクニックが・・・うたうところは、非常に美しかったです。

 

           2010年5月4日(火・祝)

         石川県立音楽堂 邦楽ホール ドラクロア

           公演221  タチアナ・ヴァシリエヴァ(vc)

                                          ブラメナ・マンゴーヴァ(p)

            1・シューマン 幻想小曲集
              2・ショパン チェロソナタ

               LFJ人気のマンゴーヴァさん、登場!場内は一瞬どよめきますが、

           音がきこえて、すぐにファンになった私たち。いい音です。バランスもすごい!

           それからピアコン、ソロと’マンゴーさん’と過ごした2日目(笑)

           チェロの方もすばらしいです!あとから書きますが、コンチェルトもさいこう!

           このペア、最強でした。

 

         石川県立音楽堂 コンサートホール フレデリック

 
         公演番号213 シンフォニア・ヴァルソヴィア/ジャン=ジャック・カントロフ
                  ブラメナ・マンゴーヴァ(p)
 
          1・リスト ハンガリー幻想曲
           2・リスト ピアノコンチェルト 2番
 
                 このオケ、いいですね。ホルンの人、お上手です!チェロもすごくよかった。
 
            弦全体の音はOEKのほうが好き。でも何度かきいて、ソロとのからみも非常に
 
            うまいし、かっちりまとまってました。
 
            リストの2番はマンゴーさんのためにあるのではないでしょうか?(笑)
 
            ピアノが伴奏になるとき、ちょっとバランスが悪いかなと思いましたが、
 
            もう圧巻!生で聴けて幸せでした。 
 
 
         公演番号224 リーズ・ドゥ・ラ・サール(p)
                
         1~4 ショパン バラード 1~4
           5   ショパンピアノソナタ 「葬送」
 
                  ちょっとずれた時間帯に井上さんとOEKのメンデルスゾーンで、
 
            以前にきいたフィンガルがあまりによかったのと、スコットランドもどうしても
 
            ききたかたので、最後の最後まで悩んだ選択・・・
 
            でも昨日も書いたようにバラ2の他の人の演奏を聴いたことがなく、新潟で、
 
            ジェジアーノ、オランダの学校でいつも見ていた彼が、バラ2だったから、
 
            どんなにか行きたかったけど、あの状況で行けるわけもなく、結果的にこの日
 
            きいたのですが・・・
 
            彼女は、テクニック、バランス、すべて完璧。テンポだけが異常にゆれる。
 
            私は、コンクール、レッスンで’テンポキープ’を言われ続け、もともと作曲者
 
            の意図通り弾くのが好きなので、彼女のすべてゆらす奏法はだめでした。
 
            先輩は、そこさえなおせばOK!といってましたが、期待の大型新人、
 
            私は音色もちょっとだめで、ここだけ先輩と意見が合いませんでした。
 
            でも、バラード4曲ほぼ完璧に弾きとおし、ソナタも完璧。ものすごいです。
 
            これから世界のピアニストになっていくのでしょうね。頑張ってください!  
    
 
        公演215 シンフォニア・ヴァルソヴィア/(ジャン=ジャック・カントロフ指揮)
              タチアナ・ヴァシリエヴァ(vc)         

         1・グラズノフ ショピニアーナ

         2.シューマン チェロ協奏曲

                ここは、ホールの3分の2くらいまでしかはいってなくて、演奏がすばらしかった

            だけに、それは残念。

            グラズノフのショピニアーナは、29日のオープンコンサートで、山田さんの指揮で

            OEKとの演奏ききましたが、テンポがずっと速く、全体にかっちりしまっていて

            私はこちらの方が好きでした。すみません・・・

            チェロコンチェルト、素晴らしかった!ロストロポーヴィチ優勝の方、音色も流れも

            そして抜群のテクニック!朝もききましたが、コンチェルトのすばらしいことといったら!

            彼女の音楽は、キム・ヨナの滑りににていた。大好きです。お綺麗だし。

            今回5日に登場する、男性のものすごいピアニストをきいて、男脳と女脳は

            基本的に違うのかなあと思ったりもしたけど、こういう演奏にふれると、

            女性しか出せない音もあるなあと感激。幸せな時間でした

 

                     公演225   ブラメナ・マンゴーヴァ(p)

                       1・シューマン フモレスケ

          2・ショパン 12の練習曲 op.25-7

             3・リスト ペトラルカのソネット 第104番

             4・リスト メフィスト・ワルツ 第1番

                2日目のラストはマンゴーヴァさんのソロ。

           すごいですね。チェロとのデュオで始まって、リスト2番弾いて、ソロのコンサート・・・

           シューマン、ショパン、大好きな音色です。

           リストのペトラルカ104番はよく東京の本番で弾いた曲。

           マンゴーヴァさんのリストは、華やかで、優しくて、ダイナミック。

           メフィスト・ワルツは本当によくお似合いです。大満足。


         


ラ・フォル・ジュルネ金沢2010 その2

2010-05-06 | 音楽

                2010年5月5日(水・祝)

       公演321  ブリジット・エンゲラー(p)

          1・メンデルスゾーン 無言歌 op.19-6 

         2.メンデルスゾーン 無言歌 op.30-6

          3・リスト コンソレーション

         4・リスト 愛の夢

         5・シューマン 間奏曲

         6・ショパン ノクターン 嬰ハ短調

         7・シューマン 予言の鳥

         8・クララ・シューマン(リスト編曲) 秘密のささやき

         9・ショパン ノクターン ハ短調

             さて最終日。この日のプログラムは、もうどれもこれもすごい!のばっかりで、

        フィナーレに向けて、ものすごい予感を感じた。

        ベテランのエンゲラーさん。味のある落ち着いたいい音。もうどれも円熟の演奏。

        ロビーでCD購入。先輩は私と時間がちがうときサインももらい、写真も撮った。

 

 

               公演332  ジャン=フレデリック・ヌーブルジュ(p)

          1・ショパン ボレロ イ短調

         2・ショパン ポロネーズ ハ短調

         3・ショパン ノクターン ト長調

         4・ショパン 12の練習曲 op,10 4,6,8,9,12

         5・ショパン スケルツオ 第1番

        ようやく訪れたオールショパンの,大好きな音ばかりの時間。

        彼のショパンは、テクニック、音、音楽性、音楽の流れ、どれをとっても、

        いい好きなショパン。ボーッとしたお顔の表情なども2人とも気に入り、演奏後、すぐCDを

        購入。私は2枚、先輩は1枚。いつも違うのを買い、2倍楽しむ。

        バラ2がサントリーホールのライヴではいっていたので、帰宅後すぐきいてみたら、

        求めていた音楽の方向性が同じでほっとしました。

        私の方がむしろテンポで弾いていた。私はテクニックはまだまだなので、

        これから頑張ります!

        ようやく辻口さんの今年の作品、’マズルカ’とピンクのマカロン、たべれました

        去年は29日からはじまって、2,3,4,5、と毎日’ピアノソナタ’というケーキを

        食べていた(笑)今年はずっとハードだったので、やっとここで食べれたのだ!

        ラ・フォル・ジュルネとアジア音楽祭だけのシアワセな時間・・・

        

         公演323  アナ・マリア・ヨペック (Vo)

               小曽根 真(p)

       ショパン(ヨペック編曲) ドゥムカ(あるべきものなく)

       ショパン(ヨペック編曲)  マズルカ嬰ハ短調 によるポーランド舞曲

       小曽根さーん!超キモチヨカッタ!

        小曽根さんの楽しみにしていた即興。ホントに気持ち良くて気持ちよくて、

        ここだけライヴハウスみたいだったし・・サイン会行けなかったので、帰宅後、

        アマゾンですぐCD購入しました。ヨペックさんのも買った

        私はポピュラーの仕事をしていた時期も多く、そのとき、アイルランドの民族ポピュラー

        みたいの歌ってる人のCDよくきいてたのですが、彼女の身体の芯から絞り出す声、

        力強いステップに感動しました。いいペアですね。

        小曽根さんの別のCDも先輩から今日2枚かりてきて、くるまの中でライヴ楽しんでます

            

       ここは2人別行動。先輩はピアノのベルトマン・シャマユにいった。

        昨年のコロベイニコフとならぶ今年の最高峰だったらしい。

        いつもお世話になってます、マイナーレーベルのカデンツアに彼のメンデルスゾーン

        を発見!楽しみです。

        

       来年は、コロベイニコフとベルトマン、ケフェレックさん、是非!

      金沢に呼んでください!

 

       公演313   OEK 井上道義 (指揮)

                アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)

                レジス・パスキエ

         ショパン・演奏会用ロンドへ長調

         メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲

        もう気分も最高潮で迎えた井上さんとOEK。

       エル=バシャさん、文句のつけようありません。すばらしすぎます。

       そして、大御所のレジス・パスキエさんのメンコン。

       去年は冒頭の邦楽ホールのケフェレックさんのモーツアルトソナタでこんな

       いい音に出会える幸せを実感しましたが、

      今年は、このベテランの方のメンコンでした。

      もう1楽章の高音が響きわたった所から、涙が滝のようにあふれてしまって、

      右の1番前だったのに、ああ、大泣き

      2楽章で鼻をすすってる音がしないよう気をつけるのが精いっぱい。

      オケも最高!井上さん、こんな素晴らしい方、よんでくださって、本当にありがとうございます。

      宇宙の音でした。生きてること自体、感謝して、全てがいとおしくなるいい音でした。

      この音に出会うために、私もがんばってきたのだと思えて、もう号泣

      あの宇宙の果てにとんでいく音は、一生忘れないと思う。

      今年の私のNO1は井上さんとパスキエさんとOEKでした!

 

       公演324   アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)  

      シューマン・クラィスレリアーナ

      ショパン・24の前奏曲

     この方の頭の中もある意味、宇宙ですね。すべて完璧。何も言いません。

 

       公演314   パリ室内管弦楽団

              ジョセフ・スウエンセン(指揮)

              ジャン=フレデリック・ヌーブルジュ(p)

        メンデルスゾーン・交響曲第4番「イタリア」

        シューマン・ピアノコンチェルトイ短調

     最後の公演。前のが長くて、大好きなイタリアの1楽章、前の公演とかぶってしまって、

      予定では大丈夫だったのに・・・2楽章の前に、係りの人からどうぞ!といわれ

      10数人で、団員さんもおおわらいの中、大観衆のコンサートホールに遅れて、

      しかも前から4列目にすわる!はずかしい!

      ヌーブルジュ君、期待通りのシューマンで最後飾ってくれました。

      いいシューマンだったなあ。これからも楽しみですね!

           

       クロージングコンサート  交流ホール

        小曽根真

        ブルジット・エンゲラー

        アブデル・ラーマン・エル=バシャ

       この公演は以前からサプライズで、3日にチケット発売だけど、曲は直前にという

      ことで、4日だったな?大ホールの入口に出演者の名前が!

      小曽根さん、さっきよりかっちりまとめた感じで、初めてきいた人にもわかりやすかったのでは?

      個人的にはもっと弾いて~という感じでしたが時間がきまってます。

      来年もぜひ、LFJで弾いてlくださいね。

      エンゲラーさん、途中まですごくよかったけど、最後が練習不足?

      あんな難しい曲ですものね。私なんか何年もかかりそう。CDはすごくよいです。

      エル=バシャさん、大丈夫です。どんな状況でも乱れる事はありません。

      あの長い長いソロプログラムを完璧にこなしていらっしゃったので、

      気もちよくきけました。井上さんもOEKのメンバーも最好調!

        満席・立ち見の交流ホール!やっぱりこれがないと終われませんね。

        井上さん、OEKの皆さん、たくさんのスタッフの方々。

        本当にお疲れさまでした。

        そして本当にありがとうございました。

 

    

   このラ・フォル・ジュルネがどうかどうかずっと続きますように。

    そしてこの金沢の興奮が、日本中に拡がって、日本が元気になりますように。

 

    バルセロナの友達がブログにのせてた映像。

    地球がいとおしくなって涙がでますよ。

    きっと、ショパンも、シューマンも、リストも、メンデルスゾーンも、

    こんなところから、喜んでみて、きいてくれていたと思う。

   You TUBE  The Known Universe by AMNH

       http://www.youtube.com/watch?v=17jymDn0W6U&feature=player_embedded#!                  

 

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ストラヴィンスキー

2010-04-22 | 音楽

 

            

      ストラヴィンスキー(1882~1971)は、1882年6月17日、ペテルブルグ(現在のレニング

      ラード)に生まれ、1971年4月6日ニューヨークで没したロシアを代表する作曲家。

      初期の3作品『火の鳥』、『ペトルーシュカ』、『春の祭典』で特に知られている。

      井上さんが、ストラヴィンスキーの交響曲ハ調と、火の鳥を6月にサントリーホール

      で日フィルと演奏されるので、早い時期にチケットをとっておいたら、

      何と金沢でOEKと交響曲ハ調!ということがわかり楽しみにしていた。

      ストラヴィンスキーは、24歳で最初の結婚をし、56歳で2度目の結婚をしているが、

      交響曲ハ調は、この56歳の再婚の年に完成している。  

      上の絵はキュービズムの画家、アルベール・グレーズの作《ストラヴィンスキー》   

                  

      これは「火の鳥」の衣装デザイン。

      私はストラヴィンスキーは大好きだが、そんなに詳しくないし、スコアもまだ買っていない。

      しっかりハ調のCDもきけぬまま、

      本番にいった。

      すごかった!井上さん、曲をどこも熟知していらして、ものすごく緻密な指揮。

      解釈がすごく繊細で、でもどこも音楽がまっすぐで、すばらしかった。

      いい音でした。バランスもすごく良かったと思うし、OEKのいいレパートリーになるのでは

      ないでしょうか。隣りで友人もそう申しておりました。

                        

      私は、自分の弾いているソロや、伴奏の曲のCDは、すぐ影響をうけてしまうため、最初のころ

      少しだけきいて、後は全然聴きません。

      ホロヴィッツやリヒテルなど往年の大ピアニストの映像は大好きでよくみます。

      コンクールにいったら、ほとんどの人が、自分の順番まで、

      iPoneで曲をきいていました。私は前の人の演奏がすごいなあと感心して

      いるだけで、そんなことはできません・・・

      でもオケの曲や、別の楽器の曲は、フレージングなどすごく参考になるのでよく聴きます。

      井上さんは、とても感情表現が豊かで繊細な音楽性の方で、たとえばモーツァルトやハイドン

      を指揮なさってるときも、’ああここはこういう音楽なんだなあ’と新しく知ることがすごく多くて、

      本当に勉強になります。

      この日のストラヴィンスキーもそうでした。あまり演奏されることのない交響曲ハ調を、

      すばらしく統一して、事細かに、音楽を作っていらっしゃいました。

      今度の日フィルも楽しみです!

      OEKでも再演も是非!お願いします(べリオのシンフォ二アもいつか・・・)

              

              中央がストラヴィンスキー。   

      第1次大戦を予言させるような、大混乱を巻き起こし、その激しい破壊力と野蛮なエネルギー

      を爆発させた音楽事件・・・それが「春の祭典」の初演だった。

      1913年5月29日、パリのシャンゼリゼ劇場でのことだ。序奏の1小節目がなるやいなや、

      たちまち起こる客席からの嘲笑、入り乱れる野次で賛成派と反対派が入り乱れ、

      劇場は騒然となった。

      でもこの状況は、プロコフィエフの伝記にも同じような記述があったし、新しいものが

      出現したとき、ベートーヴェンの第9だって、みんなそうだ。初演に立ち会った人々は、

      混乱し当惑する。

      ストラヴィンスキーは相当準備をして、ハルサイを書いた。彼の前に突然現れた

      幻影がもとになっていたので、彼はしばらくの間、どうやって楽譜に書き表したらいいか

      わからなかった。

              

              座っているのがマチス。

      彼はピアノを使って作曲するのが習慣だったが、先生のリムスキー=コルサコフに

      それが正しいかどうかきいている。「君の場合は使えばいいだろう」といわれたらしい。

      天才の伝記をよんでいると、いつも面白い記述にぶつかるが、パガニーニは(ヴァイオリン

      しか弾けない身体になってしまった)という文が強烈だったし、

      この ストラヴィンスキーのには(気がつくとお金が全くなくなっていた)とある。

      そう天才はいつもそうだ(笑)

             私が、音楽家や画家の伝記を読むのが好きなのは、

      そこに、1番いい音、いい色を捜し求めて苦悩する芸術家の姿に、

      何度も出会えるからだ。

      与えられた1つのことを、命を削って、求める姿に感動する。

      ストラヴィンスキーはロシア革命を経た後、全ての財産を失って難民となり、

      パリで亡命生活を送っていた。

      その後彼は89歳まで生き、その才能を余すところなく発揮してこの世を去った。

      《創作の才能は、決してそれだけが単独で私たちに与えられているものではない。

      むしろこの才能は、ものごとを深く観察する能力と必ず緊密に結びついている。

      真の創作家は、彼をとりまくごく簡単なつまらない事柄の中にも、常に何か注目に

      値するものを見つけるのだ。》大好きなストラヴィンスキーの言葉。

      ただ1つの、自分の中のいい音だけを捜し求めた真の芸術家の言葉だ。

        

     今、全国で公開中の映画《シャネル&ストラヴィンスキー》

     芸術を求める二人は、たちまち恋に落ち、互いを刺激し、高め合い、心を解放し、

     悲しみさえも活力に変えていく。

     その恋は、二人の中に眠っていた新たな創造力を次々と開花させていったのだ。

     『女性そのものを感じる香りを創りたい』と、初めて香水創りに魂を注ぐシャネル。

            シャネルNo.5にまつわるラヴストーリー。

     《春の祭典》再演に命を賭けるストラヴィンスキー。秘められた恋の思わぬ行方は―?

     絶対!観たい!と思っていたのに、自分なりにあまりに忙しかったので、金沢の公開は

     いけなかった。悲しくて悲しくて・・・でも!

     来週、豊橋で仕事なんです。シラベタラ何と静岡で観れるじゃないか!

     こんなときは本当に空に向かって感謝したくなる

     このあいだ、のだめちゃんも公開2日目に娘と観れたし、

     映画づいててうれしい!

     ということで、去年秋のマーラーに続き、今年はストラヴィンスキーです。

     井上さん、また大きなギフトを金沢の皆さんにありがとうございます


 

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第9回北陸新人登竜門コンサート

2010-04-22 | 音楽

 

             

             2010年4月18日(日)

         石川県立音楽堂 
 
           1・ストラヴィンスキー 交響曲ハ調 
           2・ラーション ホルン・コンチェルティーノ 
           3・マスカー二 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
                            ’ママの知るとおり’
             マスネ 歌劇「ウェルテル」より’手紙の歌’
             サン=サーンス 歌劇「サムソンとデリラ」より
                            ’あなたの声に心は開く
           4・トマジ アルト・サクソフォンと管弦楽のための協奏曲 
 
          毎年、4月に行われる北陸地方の新人登竜門コンサート。
    
         まず、ホルンの笠間芙美さん、現在フィンランドに留学中の方。
 
         コンサートが始まる前、入口付近で、私のお産のときに本当にお世話になった
 
         主治医の先生とバッタリ!笠間さん、先生の姪っ子さんだそうです!
 
         大好きな先生にお会いできたのもうれしかったし、彼女の繊細な音、大変よかった
 
         です。公演後、ご本人ともお話できました。ますますがんばってください!
 
            
 
         今回の登竜門、審査の行われた夜、国立の石川県同調会のもうおひとかたの副会長
 
         堺先生からのメールで、先輩の延命さんが合格したことを知り、すぐ会長の村先生
 
         とも連絡をとり、夜中に3人で喜びをわかちあいました!
 
         数日後、代表で私が延命さんに連絡をとり、この日を楽しみにしていました。
 
         国立の記念コンサートで、ピアニストの小原孝さんをお呼びした時、延命さんが
 
         小原さんとお友達で、実行委員会で大変お世話になり、いろいろお話も出来て、大好き
 
         な先輩です。
 
         お父様は、OEKの設立当時からずっとお力をつくされた方で、団員さんとの楽しい
 
         交流の事もきいていました。
 
         延命さんのお声をきいたのは,私たちは初めてでしたが、すごく綺麗!ソプラノに近い
 
         です。音楽的にもすばらしくて、本当に堂々と歌っていらして、十八番で、何度も
 
         舞台を踏んでいらっしゃったプログラムなのだと思い込んでいたら、
 
         楽屋でおききしたら、大学院時代にやっていらっしゃった曲で、すごく努力して準備された
 
         とおっしゃっていました。感動です!
 
       
 
         最近、わが愛する母校の偉大な先輩方の演奏を目のあたりにし、
 
         音楽にかける情熱、ひたむきさに心うたれます。
 
         同大学だけでなく、もちろん周りの方々は皆そうです。
 
         世の中は大変なことになっていますが、音楽を仕事にする私たちは、皆さんの前で
 
         いかにその情熱と音楽の力を、理解していただけるか、ただそれだけで、
 
         想像を絶する努力をし、孤独と戦い、でも前向きに日々過ごしています。
 
         私は音楽を表現するお仕事に戻れて良かった。
 
         私の周りの音楽を愛する方たちは、皆、ものすごく忙しく、でも前向きで、しかも若い!
 
         延命さんも大変謙虚な方です。それにユニークでいつも笑いが絶えない。
 
         是非、また金沢で歌ってください
 
       
 
          最後はアルトサックスの角口さん。富山の方ですね。
 
         ここのところ、北陸でサックスの方すごいですね。何度もOEKと共演されてる
 
         作田聖美さんも本当にお上手だし、この間2月、金沢アートホールで洗足の4年生
 
         (その時)の津田征吾さんの演奏ものすごく繊細ですばらしかった。
 
         異常に音にうるさい私の友人が3度連ちゃんで’ブラボー’だったので
 
         かなりの音楽性の方です。
 
         角口さんも、テクニックもすごいし、音楽がどっしりとまとまっている。
 
         自然に楽そうに演奏していて、すばらしい。この曲いいですね。
 
         井上さんの指揮もますますのってきて、オケのバランス最高でした。いい音!
 
         本当に素晴らしい登竜門でした。