ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

ブダペスト祝祭管弦楽団

2010-06-20 | 音楽

      

         

        2010年6月17日(木)

         富山市オーバードホール
 
         1・ロッシーニ/「アルジェァのイタリア女」序曲
         2・メンデルスゾーン/ヴァィオリン協奏曲 ホ短調
         3・シューベルト/交響曲 第8番「ザ・グレイト」
 
         昨日の紗矢香ちゃんに続いて、今日は富山で真由子ちゃん。ずっと前から

        チケットも買い、先輩とJRで行く事にしていた。

        オーバードホールは、音響の悪い事で有名。舞台の上では自分の音が聞こえず、

        客席では、オケは特に、丸裸状態になってしまう。

        今まで行く縁がなくて、何と2人とも初めてのオーバード。

        最初のロッシーニで驚いた。こんな音だったんだ。

        そのせいか、舞台のオケの配置はびっくり仰天!

        第1ヴァイオリンと第2は通常。チェロはうしろ。コントラバスが、正面上段。その下に金管。

        木管の方々が、中央前列から並ぶ。

             

       はじめはパーカッションの音とか、まったくちゃちにきこえて困った。

       でもこの指揮の方、イヴォン・フィッシャ―氏!すごい!

       見た目は地味な指揮ぶりだけど、ものすごく正確、繊細。オケの人の各音が、

       非常にいい音で、生き生きしている。私も先輩も、すぐオーバードの音に慣れ、

       むしろ、この丸裸の音が好きになった。

       隣りからちょんちょんと、先輩が合図し、耳に手を当てている。

       ああ、さんまちゃんの’なんですか~’ポーズ(非常に古い

       これを両耳にあてて、前後すると、音が音楽堂の音に近くなったりするのだ。

       先輩は、これを、以前音楽堂で、1階の1番うしろにすわったとき、発見したのだ!

       私も変人なら、先輩も相当変人。

       2人の変人は、耳に手を当て、これは音楽堂~これはオーバード~と楽しんでいた。

       (ふまじめな客だ!)

               

         そうこうしているうちに、いよいよ真由子ちゃんのメンコンになった。

         前回、OEKの定期のチャイコのとき、なぜか真由子ちゃん、非常に力んでいて、

         オケの人たちの評判も悪く、先輩も’あそこまで弾かなくてもいいのにね、

         なんかかわいそうになる’といっていた。

         でも私はだれが何と言っても、真由子ちゃんの音が好き。

         チャイコのときは、なぜか数年前にきいたドイツのデュッセルドルフ、クララ・

         シューマンコンクールの2位の男の子のピアノの音を思い出して、

         前から2番目で、ゴーゴーと滝のように涙が止まらなかったのだ

         
 
          今日はどうか?力んでないか?・・心配するどころでなく、

         真由子ちゃんの音は非常に繊細で力強く、張りがあって、絶好調だった。

         綺麗だ!伸びがある。

         この間、ラ・フォル・ジュルネで宇宙の果てまで飛んで行ったと思った音は、

         私の中では月の世界

         2楽章も、うたう、うたう。美しすぎ。真由子ちゃん変わった!

         天才はどんどん進化するのだ!なんて大人っぽい美しい音!

         3楽章は、スラーがかかったような奏法。すばらしい!ああいう音を、私も先輩も

         目指しているのに、へたくそな私には到底できない。

         ああ、真由子ちゃん、11月1日ですか?高岡行きますよ。

         また紗矢香ちゃんと連ちゃんだけど、追っかけフアンはどこまでも

         ついていきます(笑)

         この日の演奏、真由子ちゃんの過去の演奏の中でも、かなりいいんじゃないかな?

         

         この日は、オーバードでは2階、実際は1階席のうしろから3番目という席。

         それにもかかわらず、2人、思いっきり立ちあがってアンコール!

         周りの人はびっくりしてたけど、全然かまわない!

         真由子ちゃんに見えるようものすごく拍手を送った。真由子ちゃんの

         大好きなカプリス。毎回違うように感じる。(真由子ちゃんゴメンネ、確認する暇なかった)

         隣りのおじさんが「あなたたち続けてたら、もう1回アンコールあるよ」といった。

         いいんです。真由子ちゃん、あそこまで集中してたから、ゆっくり休んでください。

         最後は、シューベルトのザ・グレイト。

         長大すぎて、作曲当時も演奏いやがられたほどの曲。

         しかし素晴らしい!全曲暗譜でした!しかもどこも完璧。

         私も先輩も、あまりにいい音なので、オーバードのそのものの音の方が心地よく

         なり、没頭した。

         私も今、シューベルトを弾いているが、こういう音だったんだ。

         無駄がなく、統制されていて、最高のバランス。

         なんと配置は、コンマスの席にオーボエ!のかた!

         それでぐるっと木管が前列を囲む!オーバードだからこうしたのだろうけど、

         ここでは他のオケもこうするのですか!?

         でもこの配置は2人とも非常に気に入った。こうすることで、木管の人たちの

         音が1つになる。

         このオケと真由子ちゃん、ああ、あす月曜、東京でブラ―ムス!

         4番とコンチェルト~ああ、ききたい!

         ほんとうは明日、名古屋の先生のレッスンの日だった!

         私がキャンセルして延期になったの~

         そしたら東京もいけたのに

         仕方ないです。人生ガマン!

         真由子ちゃん、ブラームスもがんばってね。

 

         やっぱり長くなっちゃった。

         次は、クララ・シューマンコンクール

 

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