2010年8月26日(木)
1・バルトーク 弦楽のためのディベルティメント 第1楽章
2・ラヴェル ツィガーヌ
3・サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソop.28
4・サラサーテ ツィゴイネルワイゼン
5・マウラー4本のヴァイオリンのための協奏曲交響曲イ短調,op.55
6・モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調,K.218
アンコール クライスラー レチタティーヴォとスケルツォ
本当にいい演奏会だった。
最初のOEK+受講生のバルトーク、大好きな曲。ちょっと前にレッスンで弾いていた
生徒さんが演奏していた。来年からバリバリ出てくるんだろうな。受講生のレベルが
非常に高いので、OEKと融合して、ホントにいい演奏。
井上さんの指揮にもぴったり合っていた。
正戸さん、とても力強い演奏。ラヴェルらしい良い演奏だった。ツィガ-ヌのオケ版、
いいなあ。
クララ=ユミ・カンさん、5月にラ・フォル・ジュルネで交流ホールできいていた。
あのときもいい音だったが、短期間にますますよくなって、ものすごい進化だ!
安定していて、音にのびがあり、とてもスケールの大きい演奏だ。
ドイツ生まれの方なんですね。音楽の方向性もいいし、ツィゴイネルワイゼンの
完成度もすごかった。目の前でこんなツィゴイネルワイゼン、きけて幸せでした。
ラ・フォル・ジュルネで、生徒のなっちゃんがすぐフアンになって、写真も撮ってもらってた
。これからすごいでしょうね。
オランダの2週間を思い出した。あのときのメンバーの音は、勢いがあって、ものすごく
音楽的で、しかもすっきりしていた。彼らは、そのすごい流れのまま、国際コンクールで
次々とトップをとっていったのだ。
学食にピアノだけでも、ショパンコンクールの上位入賞者が、たくさんいた。
このIMAの音が、皆そうだ。
マウラ―の曲も非常におもしろかった。
4本のヴァイオリンでどうやって、曲が出来てるのかと思ってたけど、なるほどなあ。
いいバランスで、4重奏になっていてとてもいい曲だった。この編成で、いろいろ曲が
あってもいいのにね。新鮮でした。
演奏の鈴木さん、青木さん、インモ・ヤン君、松本さん、それぞれ確かなテクニックで
のびのびとした音で、良い合わせだった。これからどんどん活躍してくださいね。
最後のシン・ヒョンスさん、ちょうど昨年8月27日、偶然同じ席で、メンコンきいていた。
センスのいい音で、音楽がまっすぐで、すごいスターになるんだろうなあと思った。
この日のモーツアルト!ああ、やっとこの音きけました!
2年前のラ・フォル・ジュルネでケフェレックさんのソロをきいてから(コンチェルト、きけ
なかったのです)ずっと、モーツアルトのコンチェルトの音を探していたような気がする。
シンさん、伸びがあって、軽やかで、正にモーツアルトの音をすばらしく演奏していた。
いいモーツアルトだなあ。井上さんとOEKの完璧なオケの音に、
シンさんの音が重なる・・・見事な調和だった。美しかった。
やっと会えたなあ、この音に。長かった。
ということで、大満足で帰って、次の日から始まった指揮者講習会。
もうすごくて、よすぎて、刺激が強くて、覚醒しそうです。
今日はうちの都合で行けないし、明日は国立の役員会ですが、午後からは少し
行ける!
このスケジュールは出てたのに、事務仕事がぎっしりだったので、
ついのがしてしまい、午後1時から4時までと思っていた。ソンナワケナイノニ・・・
この間も、アルゲリッチのコンサート、3日遅れて逃しちゃった号泣。
来年からは、このぎっしりの夏休み中のレッスンを、早めに調整して、
講習会しっかり生徒と聴講できるようにします