ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

オーケストラアンサンブル金沢第280回定期公演

2010-05-18 | 音楽

                   

                     

                        2010年5月14日(金)

         石川県立音楽堂 
 
          1・一柳慧/交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ:岩城宏之の追憶に」
          2・ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
          3・一柳慧/オペラ「愛の白夜」~ワルツ
          4・一柳慧/ピアノ協奏曲第4番「JAZZ」
          5・《アンコール》山下洋輔のピアノを中心とした即興演奏 
 
            この日は、ファンタジ―シリーズなのですが、前々から楽しみに手帳に書いて
 
           いたのに、娘の合宿の最終日と重なり、長い合宿で帰ってくるし、学校コンサートの
 
           各学校との打合せが、夜に集中してはいっていたので、泣く泣くあきらめていたら!
 
           当日合わせをしていた藤井ひろみさんから「昨日の高岡、すごかった!衝撃だった!」
 
           ときかされ、やっぱり!と急きょレッスンも休みにして駆けつけたのでした。
 
           ああ、やはり衝撃!
 
           前回、《伝説のラプソディー》といわれたガーシュイン、高岡と全く違っていた
 
           そうですが、もうすばらしくて絶句
 
           ピアノって、あんな楽器だったのだと頭を殴られた感じ。
 
           一柳さんのピアコンも、山下さんをモデルにして書かれて、山下さんが
 
           ’お願いだから音符をかかないでくれ!’とヤマシタアドリブの嵐だったそうですが
 
           すばらしい!あの集中力と曲の構成、迫力、爆発力!なんか言葉が
 
           思い浮かびません。
 
           ものすごい集中力ですね、しかも2夜連続なんて
 
                 
   
             私が28歳のとき?友人の遊佐未森ちゃんの全国キャンペーンで、ピアノ
 
             一本で全国8カ所ツアーしたことがあったのですが、金沢の本番は、前の古い
 
             北國新聞会館で、500人ほどのフアンの前で、コンサートしたのですが、
 
             そのリハのとき・・・ヤマハの方がにこにこと、
 
             「や~この間、山下さん、ピアノ壊しちゃってね~」
 
             といわれたので、私はピアノがぐちゃぐちゃにガラクタ同然になったシーンを
 
             すぐ想像したのですが、違うのですね弦が切れたんです・・・
 
             私はそのなおしたてのピアノで、ライブをおこなったのでした。
 
             ついこの間も、能登の海岸で《ピアノ炎上》があり、その関連のコンサートが
 
             21美であったのですが、この時も行けず・・・
 
             でもこの日のコンサートをきいて、すべてわかりました。
 
             山下さんは、たくさんの著書(私、愛読書です!)の中でも、
 
             「ピアノ炎上のとき、楽器フェティシズムはない。
 
             おれはタバコの火を、燃えているザンガイでつけ、猛獣狩りのポーズ
 
             で記念写真を撮った」と書かれていますが、ピアノを愛しすぎて燃やしてしまう
 
             のでは?こんなこと書いたら、山下さんは「何をくだらないこといってるんだ」と
 
             一笑されるのでしょうね(笑)
 
                                    
                  
 
                            私は人間が好きで(笑)友達も本当に多いと思うし、その友達との時間を
 
            すごく大切にしています。かなりいろんな分野の友人がいますが、
 
            皆、この変わった私をよく理解してくれて、心から応援してくれてます。
 
            私はこのブログを書いているときは、結構軽いキャラで、けらけらしているように
 
            見えると思いますが、本当は実に慎重で、ぐずぐずしているところも多いです。
 
            特に私のすぐ近くにいる友人は、慎重に選び、どんなことがあっても味方でいてくれ
 
            る子たちが実際何人もいて、またその子たちの中で、改善してほしいところがあれ
 
            ば我慢して何年も待ちます。気が早い、と思われがちですが、まったく逆で、
 
            夫があきれるくらい、何年もガマンしています。
 
            でももう駄目だとおもったらあきらめます。
 
            話がそれてしまいましたが、山下さんの演奏は、人間とは何ぞや?
 
            人生とは何ぞや?とピアノの音から伝わってきて、衝撃とともに、深く人間という
 
            ものを考えてしまいました。
 
                                    
 
                             小曽根さんもそうですが、山下さんも、現在わが母校の国立音楽大学
 
             のジャズ科に客員教授としして教えにいらっしゃっています。
 
             私たちのころにはなかった科が、爆発的に増え、このすばらしいジャズ科も
 
             できました。どうぞ、かわいい後輩たちに、山下さん、小曽根さんの真髄を
 
             ご教授くださいませ!
 
             どんどんジャズの塊みたいな子が出てきてほしいです!
 
             そして私は、人生をまた考えたいので、山下さんのライブに通う事にしました。
 
             スケジュールのいける時にどこかに行きます。
 
             47歳目前にまた深く考える人生・・・
 
             人間はどこまでいっても人間ですね・・・
 
             山下さん、本当にありがとうございます。
 
             一緒な校門をくぐっていただけで、光栄で幸せです。
 
             
             
 
            

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