ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

オーケストラアンサンブル金沢第281回定期公演  その1

2010-05-27 | 音楽

                               

                            

                 2010年5月25日(水)

         石川県立音楽堂 
 
         1・モーツァルト/交響曲 第38番 「プラハ」
         2・ベートーヴェン/交響曲 第8番
         3・グローフェ/組曲「グランド・キャ二オン」
         
 
         何だか毎日4時、3時!に起き、事務仕事しながら、いろいろ神経を使っていた日々
 
        だったので、音楽堂の自分の席についたらほっとした。
 
        コンサート前、今度のOEKコンポーザー・イン・レジデンスの加古さんの貴重なお話。
 
        9月楽しみにしてます
 
        今日のプログラム、最高でした!
       
        モーツアルト「プラハ」モーツアルトが1786,87年冬季シーズンのために作曲した新曲
 
        をプラハで自ら指揮して初演した作品。
 
        またまた家できいていた大御所のCDと・・・あっ、1楽章テンポが随分ゆっくり!
 
        いいなあ、このテンポ。細かいところまできちんとこだわるいつもの井上さんスタイル。
 
        この日は、木管も、ストレートにバーンとでていた。
 
                
       
         トランペットの主題、いいです。ああ、ホントにOEKのモーツアルト!
 
       弦がやさしくてなめらかで、好きだなあ。2楽章、メヌエット、心に響く旋律、バランスも
 
       最高。いいモーツアルトだなあ。絶品!
 
       3楽章、プレスト、D-dur フィガロの二重唱。井上さん、すごく集中して音をまとめていま
 
       す。弦も管もすばらしくいい流れ。
 
       以前に『リンツ』きいたときも思ったけど、井上さんとOEKの、ホントいいです。細部が
 
       絶妙のバランス。大満足のモーツアルト。
 
          
       
        プラハは行ったことがないけれど、国立の同級生や後輩は、たくさん留学したことが
 
      ある。大歓声に迎えられたプラハでのモーツアルト。大好きなプラハ。
 
      ベートーヴェンも、この曲はチェコのカルルスバードでかいた。彼は恋愛中。ベートーヴェン
 
      の交響曲ではめずらしく明るく、コミカル。あまり一般には評判がよくなかったらしいが、
 
      本人はすごく気に入っていた。私も8番大好きだって『不滅の恋人への手紙』かいたとき
 
      ですもの。幸せいっぱいのベートーヴェン!
 
      ベートーヴェンの素顔って、実は底抜けに明るかったのかも
 
      兵庫の皆さん、もちろん音は若い!それと音は、りりしいというのは言葉が変だけど、
 
      きっちり、がっちりまとまっていて、充実した音。ベートーヴェンすばらしく合ってる。
 
      井上さん絶賛の訳がよくわかる。
 
     
 
       1楽章。序奏がなく、いきなり華やかなトゥッティ。大好き、この冒頭!井上さんばっちりきめて
 
      ああ気持ちいい。へミオラの展開部。うまい!流れがいいなあ。音がたってる!
 
      メトロノームの2楽章。管の方の音は、それぞれのびのびしていて、これからどんどん素直に
 
      伸びていくんだろうなあという好きな音。皆さん、どこへいかれるのですか?
 
      どんどん頑張ってくださいね。ベートーヴェンがにこにこ笑っているような2楽章。
 
      ベートーベンのラブレターをもって走る郵便馬車の3楽章。この街のどの道を走っていたの
 
      でしょう
 
        幸せなベートーヴェン、井上さんの幸せな音。何だか夢みたい。
 
      アレグロ・ヴィヴァーチェ、F-dur 4楽章本当に心が躍る!いい音の連続。
 
      オケも厚みが増し、ティンパニーのオクターブもOK!
 
      同じ和音で、楽器が変わっていく!井上さん!見事です。どこもぴったり!気持ちいい。
 
      本当にこれもいい8番。すばらしい!
 
       
 
       大好きな曲を、目の前で生で聴く喜びを、本当にたくさんの人に体感してほしい。
 
     こんなにいいプログラムで、定期しているんだから、金沢の皆さん、本当に音楽堂集まって
 
     くださいね!来季も最高にいいプログラムだよていうかホント贅沢。
 
     今回はコンサート前、 舞台に大きなスクリーンがおりてきて、曲名やグランドキャ二オンの
 
     写真などup!いいですね
 
        
     
            
      私は90年に、グアムに行ったメンバーの中の1人と、ツアーでアメリカ旅行しました。
 
    NY、ロス、サンフランシスコ、グランドキャ二オンに行ってきました!
 
    究極の晴れ女のワタクシ・・・以前、グアム3人メンバーで、北海道にいったときも、そのまえ
 
    1週間、同じコースを廻った違うグループの友人たちは、全部雨!散々な旅行だったのですが
 
    私たちはどこもかしこも日本晴れ!摩周湖も隅の隅までくっきりはっきり!でも婚期オクレマ
 
    センデシタ(笑)
 
    知床半島までいったら、北方領土までくっきりみえて、まあホントに晴れ女
 
    グランドキャニオンも、快晴で、飛行機もゆれず、楽しい旅の1ページになりました。
     
      
     
 
     こんな小さい飛行機でロスからいきます。
 
   グランドキャニオンは、コロラド河が1億年かかって浸食した地球の足跡。
 
   そのスケールと壮大な空気は、実際体感しないとわからないかもしれない。
 
   とにかく気持ちいい。高い斜面に、柵のないところもあるんですよ!
 
   高所、全然へっちゃらな私は、もう気持ちよくて気持ちよくて・・・
 
      
 
    ああ、毎回このⅡのブログは、1万字なんですが、いつもぎりぎり!足りません!
 
  いつもうまく編集するんだけど、今回は2つに分けますね
 
 

オーケストラアンサンブル金沢第281回定期公演  その2

2010-05-27 | 音楽

 

     

      ロスで買ったおもしろいTシャツ着てます(笑)

      最近、定期で思うんだけど、昔から大好きで家や車できいていた曲を、実際、目の前で

      オケが、演奏してくれて、その迫力とパワーに包まれる瞬間、何ともいえない快感に

      つつまれて、次々現実になっていく喜びに、身体がふるえるほどうれしくなり。

      こういう経験って、本当にたくさんの方たちに体感してほしい!特にこの定期は、聴かない

      人は、人生の大事な1ページをのがしちゃたんじゃないかと思うくらい、よかった。

       

       ’色取られた砂漠’神秘的。中間部も好き。ヤングさんの音、なんて凛として、

        りりしくていい響きなんでしょう!このあとカッポカッポにはいる快感といったら!(笑)

        ロパの声がきこえてくる。実際、崖の下の方にロバが車ひいて歩いてましたよ。

        随分前に実際に見た景観が、いっぱいに拡がる!チェレスタの方、うまいです!

        ’日没’美しい!溜息。この日は泣かないって決めてきたのに、あまりに井上さん、

         いい音でせまるものだから、やっぱり

         このあたりから、私の頭の中はあののだめちゃんの映画の後編の、アニメで出てくる

         ティンカーベルみたいな女の子が跳びまわってホントに大変な事に!  

        でもテンポといい、音楽の流れ、バランス、全部ホントに素晴らしい!

        私、かなり有名な演奏ばっかりCDで聴いて行くんですけど、それを見事に

        ほんといい意味で裏切ってくれる毎回の井上さんの演奏。

        この曲のテンポ、やっぱりそうですよね。これでなくっちゃ

        美しいメロディーと各楽器が、すばらしい調和でなっています。

                 

        ’豪雨’ ピアノのグリサンドのあとに応酬する嵐と雷光!

         ドカーン!わあ!音楽堂に雷が落ちた!

         カンタさんのときみたいに、天井のライトが点滅し舞台が真っ暗になり、

         ちかちかしてる!私は口を開けて天井をみていたら、マーラーの時も目の前だった、

         坂本さんが大笑いしていた

         クライマックス、もうさいこう!天地もくつがえす豪雨。大峡谷の壮大な夜の闇・・・

         あまりの興奮に、客席も大変なことに!

         そしたら井上さんは、ものすごい拍手の後、松井君の帽子をかぶって、

         Tシャツで、指揮台の下にあった星条旗をいきなりもって、スーザの’星条旗よ、

         永遠なれ!’アンコール!

         わ~い!楽しすぎ!お祭り大好きMICKEYDAISUKI 

         こんな楽しい定期、他でやってるんでしょうか???

          

         OMAKE

         という事で、井上さん、また夢のような幸せな時間をありがとうございます

         本当に定期会員増えるといいですね私もガンバリマス

         今日のⅡのブログはこれで終わりますが、以前から書いていて中断していたⅢの

         ブログ、~旅の記録~を、来週から再開したいと思います。

         このアメリカ編からスタート!

         ツアーで行った旅行だけど、楽しい写真いっぱいあります

        

 

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オーケストラアンサンブル金沢第279回定期公演

2010-05-20 | 音楽

          

                    

                    2010年4月4日(日)

         石川県立音楽堂 
 
        
          1・プッチーニ/交響的奇想曲
          2・チレア/歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より
                ’私は芸術の卑しい下僕’
                ’苦い喜び、甘い苦しみ’ほか
          3・プッチーニ/菊
          4・ヴェルディ/歌劇「トロヴァトーレ」より
                ’炎は燃えて’
                ’穏やかな夜には’ほか
          5・プッチ-ニ 歌劇 「蝶々夫人」抜粋
 
        ちょっとUPが遅れましたが、4月の定期です。
 
          しのぶさんの舞台は、東京も含めて何度いっただろう。
    
          しのぶさんのコンサートは、普通のクラシックのと違って「しのぶちゃ~ん」とか
 
          声がかかるのだ。
 
          この日のしのぶさんは、ちょっと中音域が、いつものしのぶさんではない?
 
          上もちょっとつらかったが、「ある晴れた日に」を歌い終わったあたりから、
 
          いつもの声がでてきた!
 
          ご主人の指揮、プッチーニの「交響的奇想曲」「菊」いい曲ですね。
 
          「菊」はよくOEKのアンコールになる曲?
 
          現田さん、とても丁寧に指揮されて、OEKもすごくバランス良く音出てました。
 
          アルトの井戸さん、初めておききしましたが、しのぶさんの同級生。やはり偉大な
 
          先輩です。スズキ役!本当にはまり役!
 
          目の前でその表情の変化など、わなわなとふるえる様などものすごい迫力で、
 
          しのぶさんとの息もぴったり!いつもチームを組んでの舞台ですね。
 
          すばらしかった。
 
              
 
           この日の蝶々夫人、衣装含めてどうするのかなあと楽しみにしていたら、
 
           しのぶさんは、和服の生地のドレスで登場!この席、この間の森麻季さんも
 
           ぺディキュアまでしっかり見れて大満足。おふたりとも美しかった
 
           しのぶさんは蝶々夫人の気持ちの変化を、髪型で表現。
 
           最初は、綺麗に貴婦人風、だんだんほつれてきて、最後は、ストレートでそのままの
 
           髪・・・マリー・アントワネットの断頭台のシーンみたいだった。
                       
           子供に別れの場面、以前、アジア音楽祭での交流ホールの蝶々夫人には、
 
           実際に日本人の細い男の子が登場し、どっきりしましたが、
 
           しのぶさんは、舞台やや中央寄りで、パントマイムで子供に挨拶する。
 
           ああ、この手の表情、身体の曲がり具合、これこそ子供を持った人でないと
 
           わかりませんね。また1番前で号泣一歩手前
 
           最後の場面はどうなるのか?白いドレスでしのぶさん、倒れちゃうのだろうか?
 
           とドキドキしていたら、ご主人さまの指揮者のガードに倒れるように重なり、お二人
 
           のシルエットが舞台中央で合体した!ああすばらしい!大興奮の蝶々夫人でした
 
           記者会見でしのぶさん、おっしゃっていらしたように、今度は是非全曲を!
 
      
 
            前回しのぶさんきいたのいつだったかなあとプログラムをみていたら、
 
            2003年の1月、県立音楽堂でベルギー国立管弦楽団との共演でした。
 
            しのぶさんは、著書『出会いのハーモニー』の中で、学生時代はすごく
 
            細くて、イタリアに留学した時、1日ジェラートを4つずつ食べるのをノルマに
 
            して、10キロ体重を増やしたお話とか、紅白歌合戦に出演したことで、生活が激変し
 
            て、大変なことになったがオペラというものをたくさんの人に理解してもらうために              
 
            何回も出場したのだ、などいろいろ今までのエピソードが書かれています。
 
            子供さんが出来てからの演奏活動、これは私自身も身につまされますが、
 
            やはりしのぶさんも相当努力されて、日々過ごしていらっしゃったんですね。
          
              
         チェルノブイリでコンサートされた有名なお話、あとは、しのぶさんも
 
           毎年?母の日の近くにお母さんのためのコンサートをされていますね!
 
           もちろん規模もすごく大きいですけど!
 
           ヴァイオリンの川井郁子さんも、子供さんが出来てから、大きな財団を作って、
 
           世界の子供のために活動されているみたいだし、
 
           女性の演奏家は、自身で子供を持つと、何かいてもたってもいられなく
 
           なるのですね、私も同じです(笑)
 
           しのぶさんの著書で1番感銘を受けた箇所は、
 
           『どこのホールで歌うのが夢、ではなくて、そのホールで歌える実力を
 
           つけるというのが、目標であり夢である』というところです。
 
           私は、どんな小さい本番も、自分の最善が尽くせるように努力します。
 
           有名なホールだから、というのは違う。
 
           でも伴奏者の場合、相手の要求にとことん応えられるようにする。
 
           
 
         トロイさんは、ピアノの伴奏の要求度がすごく高い方ですから、毎回の駄目だしで
 
           私は本当にスパルタ教育を受け、いい勉強をしました。
 
           前のリサイタルで、ヴィラ・ロボスのヴァイオリンソナタが、トロイさんの要求する音が
 
           出せなくて、前日まで10時間弾いてねばったのですが、
 
           当日ホールで、11時に合わせをしたら「全然だめ!ひどくなってる!」と10個以上の
 
           駄目だし。3時から、カンタさんがいらして、ゲネプロ。
 
           その時に必死に頑張って、ノーミスでようやくOKが出て、夜本番。
 
           あまりにゲネプロに集中したので、本番は違う曲で3個、音、まちがえちゃった
 
           
           でもあの経験は、何にも変えられない貴重な経験でした。
 
                                 
 
                         音楽は果てしなく、またコンサートでの一期一会のために、
 
           私たち演奏家は、時間をかけ、魂の音楽を奏でられるように日々努力
 
           するのですね。
 
           しのぶさん、ずっと第一線で御活躍されるその努力、すばらしいです。
 
           私も後輩の1人として、同じ志で進化できるよう、ガンバリマス。
 
           また是非!金沢でうたってくださいね
         
        

オーケストラアンサンブル金沢第280回定期公演

2010-05-18 | 音楽

                   

                     

                        2010年5月14日(金)

         石川県立音楽堂 
 
          1・一柳慧/交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ:岩城宏之の追憶に」
          2・ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
          3・一柳慧/オペラ「愛の白夜」~ワルツ
          4・一柳慧/ピアノ協奏曲第4番「JAZZ」
          5・《アンコール》山下洋輔のピアノを中心とした即興演奏 
 
            この日は、ファンタジ―シリーズなのですが、前々から楽しみに手帳に書いて
 
           いたのに、娘の合宿の最終日と重なり、長い合宿で帰ってくるし、学校コンサートの
 
           各学校との打合せが、夜に集中してはいっていたので、泣く泣くあきらめていたら!
 
           当日合わせをしていた藤井ひろみさんから「昨日の高岡、すごかった!衝撃だった!」
 
           ときかされ、やっぱり!と急きょレッスンも休みにして駆けつけたのでした。
 
           ああ、やはり衝撃!
 
           前回、《伝説のラプソディー》といわれたガーシュイン、高岡と全く違っていた
 
           そうですが、もうすばらしくて絶句
 
           ピアノって、あんな楽器だったのだと頭を殴られた感じ。
 
           一柳さんのピアコンも、山下さんをモデルにして書かれて、山下さんが
 
           ’お願いだから音符をかかないでくれ!’とヤマシタアドリブの嵐だったそうですが
 
           すばらしい!あの集中力と曲の構成、迫力、爆発力!なんか言葉が
 
           思い浮かびません。
 
           ものすごい集中力ですね、しかも2夜連続なんて
 
                 
   
             私が28歳のとき?友人の遊佐未森ちゃんの全国キャンペーンで、ピアノ
 
             一本で全国8カ所ツアーしたことがあったのですが、金沢の本番は、前の古い
 
             北國新聞会館で、500人ほどのフアンの前で、コンサートしたのですが、
 
             そのリハのとき・・・ヤマハの方がにこにこと、
 
             「や~この間、山下さん、ピアノ壊しちゃってね~」
 
             といわれたので、私はピアノがぐちゃぐちゃにガラクタ同然になったシーンを
 
             すぐ想像したのですが、違うのですね弦が切れたんです・・・
 
             私はそのなおしたてのピアノで、ライブをおこなったのでした。
 
             ついこの間も、能登の海岸で《ピアノ炎上》があり、その関連のコンサートが
 
             21美であったのですが、この時も行けず・・・
 
             でもこの日のコンサートをきいて、すべてわかりました。
 
             山下さんは、たくさんの著書(私、愛読書です!)の中でも、
 
             「ピアノ炎上のとき、楽器フェティシズムはない。
 
             おれはタバコの火を、燃えているザンガイでつけ、猛獣狩りのポーズ
 
             で記念写真を撮った」と書かれていますが、ピアノを愛しすぎて燃やしてしまう
 
             のでは?こんなこと書いたら、山下さんは「何をくだらないこといってるんだ」と
 
             一笑されるのでしょうね(笑)
 
                                    
                  
 
                            私は人間が好きで(笑)友達も本当に多いと思うし、その友達との時間を
 
            すごく大切にしています。かなりいろんな分野の友人がいますが、
 
            皆、この変わった私をよく理解してくれて、心から応援してくれてます。
 
            私はこのブログを書いているときは、結構軽いキャラで、けらけらしているように
 
            見えると思いますが、本当は実に慎重で、ぐずぐずしているところも多いです。
 
            特に私のすぐ近くにいる友人は、慎重に選び、どんなことがあっても味方でいてくれ
 
            る子たちが実際何人もいて、またその子たちの中で、改善してほしいところがあれ
 
            ば我慢して何年も待ちます。気が早い、と思われがちですが、まったく逆で、
 
            夫があきれるくらい、何年もガマンしています。
 
            でももう駄目だとおもったらあきらめます。
 
            話がそれてしまいましたが、山下さんの演奏は、人間とは何ぞや?
 
            人生とは何ぞや?とピアノの音から伝わってきて、衝撃とともに、深く人間という
 
            ものを考えてしまいました。
 
                                    
 
                             小曽根さんもそうですが、山下さんも、現在わが母校の国立音楽大学
 
             のジャズ科に客員教授としして教えにいらっしゃっています。
 
             私たちのころにはなかった科が、爆発的に増え、このすばらしいジャズ科も
 
             できました。どうぞ、かわいい後輩たちに、山下さん、小曽根さんの真髄を
 
             ご教授くださいませ!
 
             どんどんジャズの塊みたいな子が出てきてほしいです!
 
             そして私は、人生をまた考えたいので、山下さんのライブに通う事にしました。
 
             スケジュールのいける時にどこかに行きます。
 
             47歳目前にまた深く考える人生・・・
 
             人間はどこまでいっても人間ですね・・・
 
             山下さん、本当にありがとうございます。
 
             一緒な校門をくぐっていただけで、光栄で幸せです。
 
             
             
 
            

ラ・フォル・ジュルネ金沢2010 その1

2010-05-06 | 音楽

 

感動の3日間が終わりました。

昨年のモーツァルトのときは、LFJ金沢フレンズというメンバーだったのですが、

座席がシャッフルで、随分後ろのときもあり、

前が好きな私たちは、一般チケット売り出し開始のときに、

3時間並び、満足な席を用意していたのでした。

赤羽ホールのバラードのチケットも相当買ったなあ(笑)

という事で、公演と公演の間、昨年同様かなり走ったりもしながら、

大好きなラ・フォル・ジュルネを満喫しました! 

それでは、はしごした20公演の中から、良かったと思う公演15!(すべて個人的感想です、すみません)

         

             2010年5月3日(月・祝)

         石川県立音楽堂 コンサートホール フレデリック
 
         公演番号113 京都大学交響楽団/井上道義(指揮)
                  金沢大学フィルハーモニー管弦楽団(幻想交響曲)
 
        1・リスト 交響詩「前奏曲」
          2・リスト ハンガリー狂詩曲第2番   
        3・ベルリオーズ 幻想交響曲 第4楽章
 
                   いいですねえ、京都の方々の音!すばらしい!クラの方、ものすごく
 
               うまいですね。
 
               大好きなリストの2曲、特にハンガリー狂詩曲2番は、クラシックがよくわから
 
               ない私の父が大好きで、私の幼少のころ毎日レコードで家で流してした
 
               ので、もう遺伝子レベルでからだにしみ込んでる曲。井上さんの音楽、どこも
  
               すばらしかったです。各所の合わせ、ぴったりでした。音楽が生き生きしていて
 
               井上さんマジックにかかった素晴らしい出来。ベルリオーズもバランスも最高で
 
               した。8月に、また、金大とワーグナーやるらしく、聴きに行きます!
 
          

            公演114  OEK  金 聖響(指揮)  

         1・シューマン 歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
          2・シューマン 交響曲第3番「ライン」 

                 シューマン唯一の歌劇の序曲。いい曲ですね。

              聖響さん、いつものように、がっちり固めて、すばらしかったです。

              ラインも大好きな曲。流れがよく、響きが厚かった。 

        
           
            公演115  シンフォニア・ヴァルソヴィア/井上道義(指揮)
                  ジャン=クロード・ぺヌティエ(p)      

         1・シューマン 序曲「ヘルマンとドロテーア」
          2・ショパン ピアノ協奏曲第1番

                   ゲーテの詩によるフランス革命を背景に2人の愛を描いた音楽。井上さん

               の解説で、シューマンの生涯の病気の1番大変な時に書かれたと知る。

               こんなに「マル・セイエーズ」が出てきて、シューマンの気持ちを考えたら、

               泣きそうになった。切なく素晴らしい音楽。

               コンチェルトは、朝のリストがとてもよくて、期待大だったのに、各所の

               テクニックが・・・うたうところは、非常に美しかったです。

 

           2010年5月4日(火・祝)

         石川県立音楽堂 邦楽ホール ドラクロア

           公演221  タチアナ・ヴァシリエヴァ(vc)

                                          ブラメナ・マンゴーヴァ(p)

            1・シューマン 幻想小曲集
              2・ショパン チェロソナタ

               LFJ人気のマンゴーヴァさん、登場!場内は一瞬どよめきますが、

           音がきこえて、すぐにファンになった私たち。いい音です。バランスもすごい!

           それからピアコン、ソロと’マンゴーさん’と過ごした2日目(笑)

           チェロの方もすばらしいです!あとから書きますが、コンチェルトもさいこう!

           このペア、最強でした。

 

         石川県立音楽堂 コンサートホール フレデリック

 
         公演番号213 シンフォニア・ヴァルソヴィア/ジャン=ジャック・カントロフ
                  ブラメナ・マンゴーヴァ(p)
 
          1・リスト ハンガリー幻想曲
           2・リスト ピアノコンチェルト 2番
 
                 このオケ、いいですね。ホルンの人、お上手です!チェロもすごくよかった。
 
            弦全体の音はOEKのほうが好き。でも何度かきいて、ソロとのからみも非常に
 
            うまいし、かっちりまとまってました。
 
            リストの2番はマンゴーさんのためにあるのではないでしょうか?(笑)
 
            ピアノが伴奏になるとき、ちょっとバランスが悪いかなと思いましたが、
 
            もう圧巻!生で聴けて幸せでした。 
 
 
         公演番号224 リーズ・ドゥ・ラ・サール(p)
                
         1~4 ショパン バラード 1~4
           5   ショパンピアノソナタ 「葬送」
 
                  ちょっとずれた時間帯に井上さんとOEKのメンデルスゾーンで、
 
            以前にきいたフィンガルがあまりによかったのと、スコットランドもどうしても
 
            ききたかたので、最後の最後まで悩んだ選択・・・
 
            でも昨日も書いたようにバラ2の他の人の演奏を聴いたことがなく、新潟で、
 
            ジェジアーノ、オランダの学校でいつも見ていた彼が、バラ2だったから、
 
            どんなにか行きたかったけど、あの状況で行けるわけもなく、結果的にこの日
 
            きいたのですが・・・
 
            彼女は、テクニック、バランス、すべて完璧。テンポだけが異常にゆれる。
 
            私は、コンクール、レッスンで’テンポキープ’を言われ続け、もともと作曲者
 
            の意図通り弾くのが好きなので、彼女のすべてゆらす奏法はだめでした。
 
            先輩は、そこさえなおせばOK!といってましたが、期待の大型新人、
 
            私は音色もちょっとだめで、ここだけ先輩と意見が合いませんでした。
 
            でも、バラード4曲ほぼ完璧に弾きとおし、ソナタも完璧。ものすごいです。
 
            これから世界のピアニストになっていくのでしょうね。頑張ってください!  
    
 
        公演215 シンフォニア・ヴァルソヴィア/(ジャン=ジャック・カントロフ指揮)
              タチアナ・ヴァシリエヴァ(vc)         

         1・グラズノフ ショピニアーナ

         2.シューマン チェロ協奏曲

                ここは、ホールの3分の2くらいまでしかはいってなくて、演奏がすばらしかった

            だけに、それは残念。

            グラズノフのショピニアーナは、29日のオープンコンサートで、山田さんの指揮で

            OEKとの演奏ききましたが、テンポがずっと速く、全体にかっちりしまっていて

            私はこちらの方が好きでした。すみません・・・

            チェロコンチェルト、素晴らしかった!ロストロポーヴィチ優勝の方、音色も流れも

            そして抜群のテクニック!朝もききましたが、コンチェルトのすばらしいことといったら!

            彼女の音楽は、キム・ヨナの滑りににていた。大好きです。お綺麗だし。

            今回5日に登場する、男性のものすごいピアニストをきいて、男脳と女脳は

            基本的に違うのかなあと思ったりもしたけど、こういう演奏にふれると、

            女性しか出せない音もあるなあと感激。幸せな時間でした

 

                     公演225   ブラメナ・マンゴーヴァ(p)

                       1・シューマン フモレスケ

          2・ショパン 12の練習曲 op.25-7

             3・リスト ペトラルカのソネット 第104番

             4・リスト メフィスト・ワルツ 第1番

                2日目のラストはマンゴーヴァさんのソロ。

           すごいですね。チェロとのデュオで始まって、リスト2番弾いて、ソロのコンサート・・・

           シューマン、ショパン、大好きな音色です。

           リストのペトラルカ104番はよく東京の本番で弾いた曲。

           マンゴーヴァさんのリストは、華やかで、優しくて、ダイナミック。

           メフィスト・ワルツは本当によくお似合いです。大満足。


         


ラ・フォル・ジュルネ金沢2010 その2

2010-05-06 | 音楽

                2010年5月5日(水・祝)

       公演321  ブリジット・エンゲラー(p)

          1・メンデルスゾーン 無言歌 op.19-6 

         2.メンデルスゾーン 無言歌 op.30-6

          3・リスト コンソレーション

         4・リスト 愛の夢

         5・シューマン 間奏曲

         6・ショパン ノクターン 嬰ハ短調

         7・シューマン 予言の鳥

         8・クララ・シューマン(リスト編曲) 秘密のささやき

         9・ショパン ノクターン ハ短調

             さて最終日。この日のプログラムは、もうどれもこれもすごい!のばっかりで、

        フィナーレに向けて、ものすごい予感を感じた。

        ベテランのエンゲラーさん。味のある落ち着いたいい音。もうどれも円熟の演奏。

        ロビーでCD購入。先輩は私と時間がちがうときサインももらい、写真も撮った。

 

 

               公演332  ジャン=フレデリック・ヌーブルジュ(p)

          1・ショパン ボレロ イ短調

         2・ショパン ポロネーズ ハ短調

         3・ショパン ノクターン ト長調

         4・ショパン 12の練習曲 op,10 4,6,8,9,12

         5・ショパン スケルツオ 第1番

        ようやく訪れたオールショパンの,大好きな音ばかりの時間。

        彼のショパンは、テクニック、音、音楽性、音楽の流れ、どれをとっても、

        いい好きなショパン。ボーッとしたお顔の表情なども2人とも気に入り、演奏後、すぐCDを

        購入。私は2枚、先輩は1枚。いつも違うのを買い、2倍楽しむ。

        バラ2がサントリーホールのライヴではいっていたので、帰宅後すぐきいてみたら、

        求めていた音楽の方向性が同じでほっとしました。

        私の方がむしろテンポで弾いていた。私はテクニックはまだまだなので、

        これから頑張ります!

        ようやく辻口さんの今年の作品、’マズルカ’とピンクのマカロン、たべれました

        去年は29日からはじまって、2,3,4,5、と毎日’ピアノソナタ’というケーキを

        食べていた(笑)今年はずっとハードだったので、やっとここで食べれたのだ!

        ラ・フォル・ジュルネとアジア音楽祭だけのシアワセな時間・・・

        

         公演323  アナ・マリア・ヨペック (Vo)

               小曽根 真(p)

       ショパン(ヨペック編曲) ドゥムカ(あるべきものなく)

       ショパン(ヨペック編曲)  マズルカ嬰ハ短調 によるポーランド舞曲

       小曽根さーん!超キモチヨカッタ!

        小曽根さんの楽しみにしていた即興。ホントに気持ち良くて気持ちよくて、

        ここだけライヴハウスみたいだったし・・サイン会行けなかったので、帰宅後、

        アマゾンですぐCD購入しました。ヨペックさんのも買った

        私はポピュラーの仕事をしていた時期も多く、そのとき、アイルランドの民族ポピュラー

        みたいの歌ってる人のCDよくきいてたのですが、彼女の身体の芯から絞り出す声、

        力強いステップに感動しました。いいペアですね。

        小曽根さんの別のCDも先輩から今日2枚かりてきて、くるまの中でライヴ楽しんでます

            

       ここは2人別行動。先輩はピアノのベルトマン・シャマユにいった。

        昨年のコロベイニコフとならぶ今年の最高峰だったらしい。

        いつもお世話になってます、マイナーレーベルのカデンツアに彼のメンデルスゾーン

        を発見!楽しみです。

        

       来年は、コロベイニコフとベルトマン、ケフェレックさん、是非!

      金沢に呼んでください!

 

       公演313   OEK 井上道義 (指揮)

                アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)

                レジス・パスキエ

         ショパン・演奏会用ロンドへ長調

         メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲

        もう気分も最高潮で迎えた井上さんとOEK。

       エル=バシャさん、文句のつけようありません。すばらしすぎます。

       そして、大御所のレジス・パスキエさんのメンコン。

       去年は冒頭の邦楽ホールのケフェレックさんのモーツアルトソナタでこんな

       いい音に出会える幸せを実感しましたが、

      今年は、このベテランの方のメンコンでした。

      もう1楽章の高音が響きわたった所から、涙が滝のようにあふれてしまって、

      右の1番前だったのに、ああ、大泣き

      2楽章で鼻をすすってる音がしないよう気をつけるのが精いっぱい。

      オケも最高!井上さん、こんな素晴らしい方、よんでくださって、本当にありがとうございます。

      宇宙の音でした。生きてること自体、感謝して、全てがいとおしくなるいい音でした。

      この音に出会うために、私もがんばってきたのだと思えて、もう号泣

      あの宇宙の果てにとんでいく音は、一生忘れないと思う。

      今年の私のNO1は井上さんとパスキエさんとOEKでした!

 

       公演324   アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)  

      シューマン・クラィスレリアーナ

      ショパン・24の前奏曲

     この方の頭の中もある意味、宇宙ですね。すべて完璧。何も言いません。

 

       公演314   パリ室内管弦楽団

              ジョセフ・スウエンセン(指揮)

              ジャン=フレデリック・ヌーブルジュ(p)

        メンデルスゾーン・交響曲第4番「イタリア」

        シューマン・ピアノコンチェルトイ短調

     最後の公演。前のが長くて、大好きなイタリアの1楽章、前の公演とかぶってしまって、

      予定では大丈夫だったのに・・・2楽章の前に、係りの人からどうぞ!といわれ

      10数人で、団員さんもおおわらいの中、大観衆のコンサートホールに遅れて、

      しかも前から4列目にすわる!はずかしい!

      ヌーブルジュ君、期待通りのシューマンで最後飾ってくれました。

      いいシューマンだったなあ。これからも楽しみですね!

           

       クロージングコンサート  交流ホール

        小曽根真

        ブルジット・エンゲラー

        アブデル・ラーマン・エル=バシャ

       この公演は以前からサプライズで、3日にチケット発売だけど、曲は直前にという

      ことで、4日だったな?大ホールの入口に出演者の名前が!

      小曽根さん、さっきよりかっちりまとめた感じで、初めてきいた人にもわかりやすかったのでは?

      個人的にはもっと弾いて~という感じでしたが時間がきまってます。

      来年もぜひ、LFJで弾いてlくださいね。

      エンゲラーさん、途中まですごくよかったけど、最後が練習不足?

      あんな難しい曲ですものね。私なんか何年もかかりそう。CDはすごくよいです。

      エル=バシャさん、大丈夫です。どんな状況でも乱れる事はありません。

      あの長い長いソロプログラムを完璧にこなしていらっしゃったので、

      気もちよくきけました。井上さんもOEKのメンバーも最好調!

        満席・立ち見の交流ホール!やっぱりこれがないと終われませんね。

        井上さん、OEKの皆さん、たくさんのスタッフの方々。

        本当にお疲れさまでした。

        そして本当にありがとうございました。

 

    

   このラ・フォル・ジュルネがどうかどうかずっと続きますように。

    そしてこの金沢の興奮が、日本中に拡がって、日本が元気になりますように。

 

    バルセロナの友達がブログにのせてた映像。

    地球がいとおしくなって涙がでますよ。

    きっと、ショパンも、シューマンも、リストも、メンデルスゾーンも、

    こんなところから、喜んでみて、きいてくれていたと思う。

   You TUBE  The Known Universe by AMNH

       http://www.youtube.com/watch?v=17jymDn0W6U&feature=player_embedded#!                  

 

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