横スカッとジャンパーズ

徒然なる侭に、主にマリノスと日常をくっちゃべります。毒にも薬にもなりません!

急に

2007年04月15日 22時52分12秒 | アーチェリー
さきほど、なんとなくビーグル犬を飼っている人のブログを眺めていたら。
日参して見慣れているのに、今夜は突然涙が溢れてしまった。
おペロさんが死んで、2年。
お盆でもお彼岸でもないのに、季節はずれに帰ってきてしまったのだろうか。
他の犬を撫でようとしたら嫉妬して主人に噛み付く暴挙をするほどの犬だったので、どうやらあくっまさんは、怒られたらしい。
ああ、びっくりした。



おっと、ちゃんとした日記でも。
昨夜、予定していた集まりがなく。
前職の友人と急遽焼肉へ行く事になった。会社でも食べるが、友人同士でつつく焼肉は、美味しい。
一皿五百円以下でも、お喋りスパイスが効くからだろうか。
近況報告が聞けて楽しかった。


先週の結婚式三次会でも思ったが、ミクシィで繋がっている分、久しぶりに感じないのが不思議な話。
昨日の友人とも先週の友人とも、外見しか変わっていないような気がした。
もちろんミクシィに書いてあるのが彼氏彼女の過去全てではないので、情報の補完はしないといけないのだが。
ちなみにあくっまさんの日記は書きすぎのきらいがある。
これは、自分がこうやって一日の報告をする事でスッキリするという面もあるのだが、何だか暇人のようでもある。
いや、多分暇人であろう。


さて。
今日は自分のアーチェリーの練習をした。そうしたら、どうも変だった。
普段なら調子が悪くても、ここまでいかないというような射の乱れ(サイトを変えてもグルーピングが同じ、押し引きのバランスがつかめない等)
おかしい、おかしい。そう思いつつ、射つ事約一時間。一つの結論に至った。

スランプ。


来週の日曜は試合なのに……調整している暇は無い。
何せ、土曜日はまた新歓なのだ。水没していなかったら自分の練習に打ち込めるが、一年生が来ていたら多少接待はしないといけないし。
いなかったらいなかったで、話し合わないといけないし。
少々憂鬱になった。


そして、土曜日の指導メンバーを思い出し、大分憂鬱になった。




話3月31日に戻る。
その日は、あくっまさんと同期Tの二人で指導だった。
Tは12月3日に最後の指導をして以来、約4ヶ月ぶりのクラブ。
年明けから合宿にかけての月の人の行動を知らない人だった。

あくっまさんはTと会ってから、二年生についての話をした。
月の人がアーチェリーも脳みそも成長しない事、Sちゃんが引っ込み思案な事。
勿論二人のアーチェリーや新歓に対する姿勢もだ。
よみうりランドへ行くゴンドラへ乗っている間、短い時間で情報を伝えようと話していたら、彼女は言った。
「わかったよ、愚痴は後で聞いてあげるから」
あくっまさんはゴンドラが着いたので、黙った。


31日はあくっまさんも一ヵ月半ぶりの指導だった。
しかしその間の出来事もM先輩や同期主将Kから聞いていたので、不安は大きかった。
そして見事的中した。


24日指導のM先輩は報告メールの中で、月の人が約一年間の間、サイト(アーチェリーの照準機)の見方を間違っていたというのが挙がっていた。
最初に教わった先輩はこう言った!と彼女は引かなかったらしい。
17日指導の同期主将Kは、『私がやったときはちゃんとサイトの見方を教えたのに…』と呆然とした様子だった。


恐れていた31日。
サイトの見方をまた間違って覚えていた。
先週どう教わったのか尋ね、月の人は「大丈夫です」と言いながら変な風に装置を動かしていたので、語気を強めて注意した。
また、あくっまさんが注意をしているのに月の人はそっぽを向いているので、「人が話しているのにその態度ないよね」と言っても、すみませんもないので「真面目にやってよ!」と言ったらようやく人の顔を見た。
斜め下から人の機嫌を伺うように。


これ以上やったらダメになると、同期Tに指導を交代してもらって、Sちゃん担当になった。


そしてお昼休みの時に、Tに「SちゃんとMちゃん(月の人)では態度が違いすぎるんだけど、可哀想だよ」と指摘を受けた。


一瞬あくっまさんは不機嫌な感情に支配されたが。
厳しいとえこひいきは違うと反省して、午後は平等にしようと心掛けた。

そして筋トレの時だった。今まであくっまさんがいないときでも、筋トレしていたというので、二人にやってもらって眺めようと筋トレしてもらった。
そうしたら月の人が「じゃあ腹筋やろう、Sちゃん押さえてあげる!」
…無言のあくっまさんとSちゃん。

S「Mちゃん、最初は腕立て伏せだよ」
そうだったと腕立て開始。合宿の時と変わらない間違い。
腹筋背筋(これも首を痛める手の添え方で「耳にやるんでしょ」と言ったら耳を塞いで、あくっまさんのイラッとした表情に気付き耳たぶを引っ張って…眉をひそめたらようやく耳たぶに手を添えて、と合宿の時と同じ動き)。

そして二回目の腕立て。Sちゃんは正しい腕立てなのに、月の人は変な形。これも合宿と一緒。


あくっまさんはダメだった。二回腕立てをするのを我慢して見ていたが、理性が吹っ飛んだ。



「あのさあ、あなた何ヶ月いるのよ…それなのに何度も何度も。これから一年生入るのに。ふざけるのもいい加減にしてよ!」

見本を見せたらようやく理解した。叱り過ぎたと「やれば出来るじゃん」と言ったら、月の人は笑った。

この子は馬鹿なのか、人を馬鹿にしているのか、どっちなのだろうか…どっちにしても虚しいと思いながらビラ配りの練習をして、その日は終わった。






帰り道を同期Tと話しながら、月の人が成長しない事へのストレスをぶちまけていても、彼女は生返事だった。
やがて彼女が思い出したように勢い込んで話しかけてきたので身を乗り出して聞いたら、内容は「ハチミツとクローバーがいかに面白い漫画か」という事だった。
去年の夏「ハチクロ」の映画を同期全員で見たが、その後漫画を読んだという話らしい。
事細かに「ハチクロ」の名場面を再現するのを見ながら、実際の漫画を読んだ事がないあくっまさんは、「へーそうなんだーすごいねーおもしろいねー」を繰り返した。


「絶対にハチクロを読んでね!」という言葉で締めくくられた後、あくっまさんはクラブの話をした。
Tは「へーへぇ…へえ」と繰り返した。
あくっまさんは、月の人と話している時に感じる、砂漠に水をやる感覚を思い出した。
そこで、あくっまさんは水をやるのを止めた。
あくっまさんは、Tに尋ねた。
「ねえ、今日クラブを見てどう思った?」

Tは答えた。
「どうって、どういう意味」
「どうって……楽しかったとか、大変だったとか。久々に弓に触って面白かったとか。二人の指導は辛かったとか……何かあるでしょ?」

Tは小さく唸った後答えた。
「…まだまだだよね」




「まだまだって、二人のレベルがってこと?」
「そう、まだまだだよね」
「そりゃ、私達の時と違ってレベルが低いのは仕方ないよ。実質秋から始めたわけだし、昔みたいに週二回出来るわけじゃないんだから」

そういいながら。
あくっまさんは歯がゆい気持ちになった。
M先輩の同期は結婚して子どもがいる人の方が多いのだが、先輩方はM先輩に対して「いつもクラブのことを気遣ってくれてありがとう」というメールをくれるという。
その言葉があるから、大学四年間クラブを引っ張ってこれたし、卒業しても身を砕いているとM先輩は言う。
あくっまさんも、そういう言葉が聞けると思い込んでいた。
それが「まだまだだね」と言われると、二人の技術レベルが低いのは、あくっまさん達が頑張っていないからと言われてたような気がした。
あくっまさんは、違う問題に触れてみた。



「最近忙しい?」
「忙しい、今は●●が××で……(細かい話)」
「そうか。そうなんだ、みんな忙しいんだ。M先輩も博士論文があって忙しいし、私もKも忙しい。
クラブの為に仕事を犠牲にしろなんて言いたくないし思わないけど、月に一回だけで良いから指導に来てほしい。今後クラブがどうなるか分からないけれど」
あくっまさんも生活が圧迫され続け、弱っていた。


同期Tは一瞬唸ると、答えた。
「もうさ、外部に預けちゃえば良いじゃん」




その言葉は、クラブの為に奔走してきたあくっまさんにとって、他人事で言っている人のような台詞に思えた。
これがアーチェリーに関わっていない人に言われたのなら納得できる。
客観的に見ればそう考えるのは妥当だからだ。無論、超初心者を無料で指導してくれる人なんて、各射場の初心者講習指導員ぐらいしかいないのだが。


だが、同期は同じ射線に立ってクラブをひっぱてきた仲間のはずだ。
仲間でお互いの苦しさを分かち合っていて、フォローしてきたから卒業後四年以上仲良くやっていたと思っていた。
それが、「もうどうでもいいでしょ」という響きを持たせながら「外部に預けろ」と言われるとは思わなかった。


卒業後にも色んな社会人経験を積んでも、何のメリットデメリット考えずに付き合える仲間だと思っていた。
だから、その大切な関係を育んできたクラブを守りたい気持ちは、おしなべてあると信じていた。


それが、他人事だった。
クラブを継続ようと努力していたのは、あくっまさん達の趣味
だと考えられていた。







悲しさを通り越し、辿りつかないほどの心の距離を、あくっまさんはTに感じた。
それから電車ではTが好きそうな、仕事と彼女の恋人の話を振った。


「ふーんそうなんだたいへんだねーがんばっているねー」




来週、同期主将Kの頼みで、同期Tがくる。
一方的に距離を感じているのはあくっまさんだけなので、Tにはうわべの話をするのだろう。
そしてその場は楽しく終わるのだろうか。
クラブの終焉とともに。





あくっまさんは他人に対して期待しすぎなんだと、同期主将Kは言った。
そして「でも、寂しいね」と続けた。

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