ご近所開拓

朝から出かける用事があったので、ふらふらしていたら13時過ぎ。
夜は友人と近所のアジア料理店で食べるので、重くないものを食べたいなぁと立ち寄る駅の近所を探索したが、何故か目に付くのはカレー店ばかり。

…カレーは今週夏野菜ゴーヤカレーを三日間食べたからなぁ。

次に目に入るのは、イタリアン。

…イタリアンは高いし、コースで量もあるからなぁ。


こういう時に限って、家に食材のストックはない。

あくっまさんはコインを取り損ねる、下手なマリオカートのようにふらふらしながら、家から10分の近所の喫茶店に着いた。

喫茶店「モア」。
中は手作りのぬいぐるみが飾られ、古いシャンデリアにピカピカのエスプレッソマシン。
店番は飾りっ気のない娘さんに、店主らしいお婆さんが店の端で編み物をしている。
冷房はこのご時世なのによくきいていて、天井にはファンまで回っていた。
客は、おじさんが一人、アイスコーヒーを啜って文庫本を読んでいるだけ。

あくっまさんが手編みのクッションの敷かれた椅子に腰掛けると、さっと個性的なグラスに水が出される。
あくっまさんはブレンドコーヒーのアイスと、パンケーキを注文した。

パンケーキを焼くためにバターを焦がす良い香りがする中、アイスコーヒーが出てきた。


一口啜って、あくっまさんはストローを離した。

苦い。
あくっまさんは、コーヒーは酸味のきいたほうが好きなのだ。

次に皿いっぱいのパンケーキが出てきた。
パンケーキは、外はカリっと香ばしく、中はふわふわと柔らかい。出来るならバターとシロップが倍あると、更に美味しいはずだ。(多分パンケーキが大きすぎたのか、あくっま家は高カロリーの権化の舌をしているかだ)

好きなだけだらだらと漫画を読みながら、居座った。
店内のメニューを見ると、なかなか軽食は充実している。
喫茶店でコーヒー400円からというのも、好感が持てた。

やすくて冒険心があるドトール、アメリカナイズなスターバックス。どちらも好きだが、喫茶店もたまには良いと思う、あくっまさんであった。