中途半端な人

写真は土曜日に作った、キーマカレー。
「試験前になると、何故か部屋が綺麗になる」の法則にのっとり、あくっまさんは土曜の朝に台所のシンクをピカピカにした。
そして夕飯は、スパイスを炒めて作った、キーマカレー。
何故そんな香辛料があるかと言うと。
兄が三年前、会社の人を招いてカレーパーティをした時に全部そろえたのだ（二千円）
そして、その一回きりで、スパイスから炒めるカレーを彼は作っていない。
ちなみに兄は、翌年開いたパーティで中華街で蒸篭や香辛料を買い集めて、餃子を振舞った。
そして、その一回きりで、蒸篭は使っていない。


とにかく。
残されたスパイスを三年も寝かせていたのを久しぶりに見た、あくっまさん。
「試験前になると、凝った事をしたくなる」の法則どおり、冷凍庫にあったひき肉を炒めて、キーマカレーを作った。
スパイスは全て揃っている、しかし本格派な兄と違って、中途半端なあくっまさんは兄とは違っていた。


レシピ：手羽先を１時間煮てスープストックを作る。

（ ・∀・）却下！コンソメ入れればいいよね♪

レシピ：ココナッツミルクを半カップ入れる。

（ ・∀・）却下！牛乳に練乳入れればいいよね♪



（；・∀・）ダメ？



兄の残した素晴らしいスパイスの効果により、カレーが美味しく出来上がったことを付け加えておく。


日曜日には、バニラビーンズを入れて作った手作りバニラアイスも作り、デザートも充実した食卓だった。




…で、肝心の試験直前の模試の点数は。

選択問題：13点
択一問題：27点

合格点：計60点


いくら来年は力を入れるにしても、少々後悔の念が。
カレーにしても試験の姿勢にしても、中途半端すぎる。


そういえば。
あくっま兄が大昔言っていた事がある。
「俺は浪人して一年間無駄に過ごした。その『一年間の無駄』の記憶があるから、時間の無駄はしてもらいたくない」

そう言って就職浪人もしていたので全く説得力はないのだが、今回の資格試験浪人をするにあたり、あくっまさんは兄の言葉を強く実感した。

なるほど、浪人は悔しい。
絶対勉強時間数も足りないのは分かっていたが、来年まで待たないといけないのはなんと虚しく、根気の要ることか。
人生を一年空費するとなると。


特に。
23時に二年生（月の人）の今だ競技ルールを理解していないメールを貰った夜なんて、非常に虚しい。
…こいつに一年費やしたのか。自分の情熱を。
それを理由にして落ちる自分の言い訳も、虚しい。もっと背負い込まず、自分を大切にすればよかった。
いや、クラブや自分の居所が大切だったから頑張ったのだが…。

夜の日記は、中途半端に自己反省と後悔が混じる。