横スカッとジャンパーズ

徒然なる侭に、主にマリノスと日常をくっちゃべります。毒にも薬にもなりません!

痛い正論

2007年01月24日 21時07分29秒 | 雑記
正論は返せない。誰が聞いても正しいからだ。
だから、正論は暴力になる。

あくっまさんへ、母が週末空いているかどうか聞いてきた。
土曜日は延長していたアーチェリークラブの部室受け渡しの話し合いをする。その後、うんざりするような議論があるだろう。しかし夜は空いている。
何でそんな事を聞くのかと母に尋ねると、母はひどく言いづらそうに話した。

「お兄ちゃんが、あなたに何か言われるのが辛いって」





昨夜も兄は、一時半に帰宅するとポテトチップスを1箱とチョコレートを1袋空け、コーラを流し込んでいた。
そして電気をつけたまま、暖房をガンガンたいて寝る。布団は勿論掛けない。
新しく母が買い与えたふかふかの羽根布団は、一ヶ月もしないうちにせんべい布団になった。
そして朝六時半に目覚め、シャワーを浴びて六時四十五分に家を出る。

兄は週に一度、フットサルをしている、ポジションは運動量より瞬発力のGK。
それ以外にも、暇があればジムに行くらしい。
兄は毎朝冷凍したこんにゃくゼリーを持って出社する。朝食代わりに食べるそうだ。
と言っても、朝はまたコンビニで朝食を買うらしいが。



むかし、同じような生活を半年続けて体を壊した妹は、兄を罵る。
妹は煌々と蛍光灯をつけたまま寝る兄の部屋の電気を、勝手に消すのが習慣になった。
兄も消されたのに気付くと、また蛍光灯をつけて、眠る。
必要以上に食べ、電気をつけたまま眠り、疲れが取れないとこぼす生活を、兄は三年続けている。


兄は、あくっまさんに言われるのが辛いらしい。
正論で言い返せないからだ。
母はあくっまさんに、今週は何も言うなと言い聞かせた。
昨日兄があくっまさんから隠れるようにコーラを飲んでいたのを見ても、何も言わなかった。だが目が「ブタ」と言っていたのは聞いていただろう。


過干渉な両親に育てられたあくっまさんは、兄の生活態度にも過干渉らしい。
きっと深夜過ぎても仕事詰めの兄にとって、家も休まらないのだろう。
兄は家を出て行くといったそうだ。


母は、二人で話し合ってほしいがために、週末来るらしい。







「あくっまはどうしたいの?」
母が尋ねるので、あくっまさんは、
「正直妹が病気になっているのを見て、父が大腸にポリープをいっぱい作ったり、親戚が糖尿病になっているのも見ているのに、健康に気を遣わない人と一緒にいるのは我慢できない」
と答えた。
しかし大抵の人の場合、健康は失ってみないと実感できないのも知っている。
自分もそうだったからだ、兄に「食べすぎだ」と言われながら半年で十キロ太った時に。
母も兄の健康を気にしているらしく、「人間ドックをさせるから」とこの時も言った。
母も相変わらずの過干渉だ。




正論は反論できない。
兄は真面目なので、言い返せない。それが辛いそうだ。
だが、一緒に生活して、仕事が辛いと愚痴にこぼさない代わりに、相変わらずゴミ捨ても掃除も無視し、気が向いたら料理だけする兄とは、一緒に暮らしたくない。



今年で二十九歳と二十七歳の兄妹が一緒に暮らすのも、世間も相当気持ち悪いと思う。
自分ももう無理だ。



母は「兄妹仲良く」と言う。
妹は不健康になる兄と一緒にいるのが辛い。尊敬していた兄が、ブタになる様を見たくないと思う。
兄は妹が正論を吐き、自分の生活を乱すのが耐えられない。



クラブと一緒だ。





大切だけど、維持するのはもう無理だ。