『ライダー』第二章

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AKB48がもうすぐ10周年を迎えるから…というわけでもないだろうが、不思議な巡り合わせを見掛けたので書き留めておくことにする。

48界隈のファンならよく知っている、劇場公演曲『ライダー』のモチーフになった福原浩文さん。
AKB公式記録員でもあるカギさんの通称「妄想ブログ」の「あれから4年」という2010年7月に書かれたエントリーに、福さんの元カノだったという「YUKO」さんからコメントが付いた。

どうやら検索でたどり着き、今まで福さんの死も知らなかったようだった。

おニャン子の国生さん推しだった時期と言うから、AKBが始まる前に付き合っていて、そして別れてしまったのだろう。
短い書き込みの中から、彼の死を知った驚きや後悔が入り混じった気持ちが伝わり、なんとも切なくなった。

アイドルヲタクなんて一般女性からすれば理解し難い趣味なのは当然で、私も初代TPD(東京パフォーマンスドール)にドップリはまっていた頃に別れた女性のことを思い出した。
「あの子(TPD)を見に行く時間があるなら、私と会って」
「あの子(TPD)にあげるお花があるなら、私に頂戴」
等々、年頃の娘さんにしてみれば当然の発言だったよなぁ…と思う。

カギさんブログではその後、書き込みがあったと遺族に取り次いだカギさんが、弟さんに聞いた福さんと彼女さんとのちょっとしたエピソードや、その弟さん自身の書き込みなどもあり、「底抜けに明るかった福さんだったけど、いろいろあったんだな」なんて思いを馳せてみたり。

バイクが出て来て、男女の恋物語があって、そして登場人物の誰かが亡くなってしまう。。。
まるで片岡義男の小説の世界に紛れ込んでしまったような、そんな出来事だった。

「いつも物語の中の誰かが死んでしまうのは、なぜ？」とは、彼の小説が好きだと言っていた、当時JKだった伊藤つかさちゃんの言葉だったかな…。
好きなアイドルのちょっとした発言も、意外と何十年も覚えていたりするものである。

今回の元カノさんの書き込みで、AKB10周年という時期に外すことの出来ない人物を思い返すことが出来た。
週末のAKB10周年記念イベントには行けないし、行っても推しメンは出ないけど、こういったかたちで10年前を思い出す…という「10周年」があってもいいんじゃないかなと思った。


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