2018 志賀海神社 寒禊ぎ(青年は厳冬の玄界灘にいざいざ進まん) goo.gl/HevtN4
— hide (@HakataBay) 2018年1月16日 - 07:06
歩射祭で射手を務める若者達は、胴結舞が終わると志賀島北端の勝馬にある沖津宮、中津宮に参拝をする。
若者たちは、しばし焚火の日で体を温めるとふんどし一枚の姿で
海岸から100m程沖合にある沖津宮目指し、寒風が吹く冬の海を騎馬を組んで進んでいく。
今年は、潮がかなり引いていたので膝ぐらいまでの水深しかなかった。
若者たちにとっては、幸運な潮廻りだがレンズを向けるオレにとっては物足りなくもあった。
神事に絵模様を言っては畏れ多いし、潮廻りが悪いと過去に潮に流される若者もいた。
岩場でガラ藻を採った若者は、沖津宮に参拝をして戻ってくる。
海を渡る彼らを少しタイムスリップさせ、昔の雰囲気にしてみた。
時代が遡り若者が多かった時は、射手になるにも希望者が多く選抜に苦労したという話もある。
今年は新しい4人の新顔が、寒風吹きすさぶ海を渡った。
若者たちが担ぐ胴結締は、直線的に進むわけではなく参道をジグザクに進んでいく。
近くでレンズを向けたいので、邪魔にならないように後ろに目をつけてステップを踏んでいく。
胴結の進みがちょっと早いなと思うとすかさず、「早い早い、回せ回せ」と先輩の檄が飛ぶ。
仮宮に着いた胴結は、奉納を終えると神社のほうへと引き返す。
志賀海神社の祭神は綿津見三神である。安曇族として古代においてこの地で活躍をした歴史を垣間見ることができる。
人口減少はここ志賀島でも顕著である。しかし脈々と受け継れていく祭りに、かってこの地で金印が出土した歴史を思い起こさせる。
100kgの的を担ぐ若者の顔も苦痛にゆがむ、それでも一歩一歩進む足取りは冷たい空気を切り裂き今年も歴史が受け継がれた。