流れのなかに点在する苔むした岩肌に落ち葉が落ちている。
赤や黄色の落ち葉であれば華やかでもあるのだろうが
赤茶けた葉っぱに占領された苔にとっては迷惑なことに違いない。
雨が降って川が増水でもするか強風が吹きでもしない限りは
占拠された状態は続き居すわられてしまう。
これから植物にとっても、冬眠期を迎えるのだから
来年は違う場所に舞い落ちてくれよなと、願いつつ冬を迎えるのかもしれない。
流れのなかに点在する苔むした岩肌に落ち葉が落ちている。
赤や黄色の落ち葉であれば華やかでもあるのだろうが
赤茶けた葉っぱに占領された苔にとっては迷惑なことに違いない。
雨が降って川が増水でもするか強風が吹きでもしない限りは
占拠された状態は続き居すわられてしまう。
これから植物にとっても、冬眠期を迎えるのだから
来年は違う場所に舞い落ちてくれよなと、願いつつ冬を迎えるのかもしれない。
広くなった河原にたくさんの色づいた葉が落ちている。
5月の目にも鮮やかな新緑から半年、その役目を終えて河原に折り重なって積もっている。
カシなどのブナ科のものだろうが、赤い色づくモミジなどより一足早く葉を落とす。
落ち葉を踏みしめるとサクッと乾いた音がする。
1年に一度しか聞くことができない秋の音がする。
菊池渓谷散策コースの中頃にある滝が天狗滝である。
コースの中では、一番落差がるように思える。
下流に橋が架かっているのでそこから眺めることができる。
また案内に従って進めば、滝の間近で見ることもできる。
谷の水量の多い時期には、水しぶきがかかりそのなかに虹を見ることもある。
広河原に架かる橋の下に落差1m程の滝がある。
お気に入りの場所である。
大水害で流されることもなく生き延びた古木は、コケに覆われている。
早々と葉を落としてしまったのだろうが、
渓谷にはこのように川に向かって、枝を張りだした古木を見ることができる。
生きる執念みたいなものを感じることができるのだが、
他を寄せ付けいないような佇まいが、風景なかで大きな役割を果たしている。
ここは、光芒の季節には人気の高いスポットである。
ここでは、モミジ類が色づいて少しは秋の気配を感じることができる。
河のほとりに祠があり、水天満宮様が祭ってあったのだが、
豪雨で流されたままで、まだ祠の修復も手がついていない。
災害の爪痕は、生きているものすべてに影響を残し、
渓谷の木々たちが回復するまでにはまだ相当の時間を有するようである。