三社詣りの大勢の参拝客で、参道は長い列ができていた。毎年見るお正月の光景である。
いつものように、ポールポジションを確保するために
重いカメラバックと、玉せせりにしか使わない脚立を担ぎ比較的人通りが少ない
参道沿いの露店の裏通りをぬけ、拝殿の近くに脚立を据えた。
後ろに朱塗りの柵が迫っているので、他の見物客の迷惑も少ない。
脚立の下にシートを敷きカメラバッグを置き、カメラの調整をすませると読みかけの香納諒一の「血の冠」をとり出した。
場所柄を考えるとちょっとのためらいもあったが
2時間半の時間潰しには、他にやることもなく脚立に腰を下ろしてページをめくった。
玉せせりでは、触れればその年の幸運を招くといわれてている木製の重さ8kgの玉を競り合う。
玉を持つ手を誇らしげに突き上げる男たちの一瞬の表情、そこに勢い水が美しい放物線を描きながら頭上に舞う
この瞬間が絵にできればと思うが、これがなかなか
ナイスの男たちの表情の時には、いい形で勢い水は飛ばず
逆に形のよい放物線を描く勢い水が飛んでも、男たちは後姿ということがままある。
それでも、シャッターチャンスは、何時巡って来るかわからないので
日頃、使うことが少ないカメラの連写機能を使うと、なまってしまったシャッターが、いい加減にしろとぶつぶつと文句を言う。
ところが書き込みスピードについていけないメモリーが悲鳴を上げた。
玉せせり関係者以外の転用を禁止します。
今年もGG横浜さんの雄姿を、ファインダー越しに拝見することができ、新年を迎えたことを再確認しました(笑)
今年は、穏やかな気候で物足りなったでしょが、来年は雪が降る中での玉せせりを期待しております。
全国各地への裸祭りへの転戦でのご活躍とご健康を祈念しております。