異例のコースをたどった台風12号は、またもや自然の驚異を見せつけて東シナ海へと去っていった。
今年に入り2回目となるベランダで横に倒された2本のボガドの木は、横たわりながらまたなんかあったと思っただろうか。
重力に逆らって枝葉に養分を送る手間が省けて、一休みできると喜んだかどうかはわからない。
豪雨災害の被災地にとって最悪なコースをとったのだが、追い打ちをかけるような被害は出てなさそうで何よりだ。
「アーサッサ・アーサッサ 」と、掛け声も勇ましく小友祇園山笠の高さ15mもある山笠が動きだす。
山笠がやっと通れるほどの漁村の路地を、家々の二階家の更に上に旗をはためかして山笠が通る。
四本の棒に肩を入れ山笠を担ぎあげる。車がついていなので男たちの顔がゆがむ。
掛け声とともに走り始めた山笠は、50m程走ると小休止をとる。
そこには、冷たいものが待っており男たちが喉を潤す。
集落の入り口付近にある八坂神社まで山笠は、お囃子のリズムに乗りながら進んでいく。