道路に面しているからなのか、サイレンの聞こえない日はない。
救急車のピーポピーポという音が一番多い。
これみよがしにバリバリという排気音とともに、
ウゥーンウゥーンという音を夢の中で聞くこともしばしばある。
近くに信号があるので、「消防車通ります」と、サイレンの音ともにけたたましい人の声。
海の方を眺めると黒煙が上がっている。
遠目には船の火災かと思ったが、その向こうの荷物か何かが燃えている。
臨港地区と居住地域が隣接している新しい島は、
このようなリスクもはらんでいる。
すぐ近くに建設中のこども病院も姿を現してきた。
危険は、どこにでも思わぬ形で落とし穴を掘っている。
その度に、緊急自動車が震えるような高い声を出しながら走り回る。