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日常あるいは平穏な日々

日々思う事をつれづれなるままに書いていこうと思います。

日常あるいは発電について考える日々 ~原発から自然エネルギーへ~

2011年03月31日 | 科学
福島第一原発のこともあり、原発に対する社会の見方に変化が見られる様な気がする。
私は、原子力という人にとって制御不能な危険物(放射性物質を制御できると自信をもって断言できる人など居るのだろうか?)を利用する発電施設に対して、不信感というよりも危機感を持っている。
今回の事も「想定外」などと言われているが、想定外の事が起こった際のリスクが高過ぎるために、結局使えない施設なんじゃないかという事が、今回の事でも明らかな気がする。
そもそも、通常通り運転されていてさえ、放射性廃棄物の安全な廃棄については、未だ有効な解決策があるという話を聴いた事が無い。← あったら誰か教えて欲しい。

という事で今後は、太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電へのシフトを歓迎するわけですが、自然エネルギーの利用について反対する人達の意見に度々見られるのが、
「発電した電気は貯められない。だから安定的に供給できる発電施設が欠かせず、自然エネルギーによる発電は主流になりえない」
という意見。
しかし、ちょっと待って欲しい。電気は貯められないのか?
そんな事は無いだろう。この人達は、電池を利用した事が無いのであろうか???

確かに自然エネルギーによる発電は安定供給に向かない。しかも電気の利用がピークに達する時間帯に都合良く発電されるなんて事は、微塵も期待できない。
しかし、過剰に発電された電気を電池に蓄え、必要な時に電池から消費できる様になれば、自然エネルギーによる発電も現実的だと思えないだろうか?

という事で電池のお話。←前置きが長い

今、様々な分野で広がりを見せているのが、リチウムイオン二次電池。
携帯電話やハイブリッド自動車や電気自動車なんかでも利用されていますね。
特徴は、
・エネルギー密度が高い
・メモリー効果が少ない
・など

様々な分野に広がりを見せていますが、欠点もあります。
・充放電を繰り返すと劣化する(リチウムイオン二次電池に限らず、
 充放電を繰り返せば、二次電池は全て劣化しますが)

他にも色々と欠点もあるようですが、リチウムイオン二次電池に限らず、二次電池特有の欠点を挙げたのには理由があります。
それは、上記の様な欠点があると長期利用ができないため、定期的な取替えの必要性が出てきてしまい、自然エネルギーによって発電された電力を蓄えて、社会で利用しようと思うのには、運用コストが掛かりすぎるという事です。
そこで出て来るのが、

キャパシタ
http://eetimes.jp/content/3070

ぶっちゃけコンデンサです。
そのメリットは何と言っても、充放電による劣化が、殆ど無い事。
(原理的には皆無。しかし素材の経年劣化はありそう。)
化学反応を利用しないため、この様な利点があります。
欠点としては、エネルギー密度がリチウムイオン電池などに比べて低い事です。
要するに、沢山の電気を蓄えようと思ったら、大きなものになってしまうという事ですね。

しかしです、別に携帯で利用しようというわけでは無ければ、多少大きくなっても、それほどの問題は無いんじゃないかと。
一戸建てであれば、敷地内にエアコンの室外機程の大きさのキャパシタが2機や3機あっても、大きな問題は無いように思います。マンションやアパートであれば、屋上ですかね?

という事で、原子力や火力などの大規模発電からの移行を考えた場合の私の案は、こうです。

各家庭に太陽光発電パネルとキャパシタを設置します。
基本的には全てキャパシタに蓄えられ、必要な電力は、キャパシタ経由で利用します。
余剰電力については、工場などに設置しされている、より大きなキャパシタに送電します。
(余剰電力を売るということであり、スマートグリッドが実現されて初めて可能だと思われる)

この様に、大規模発電では無くミクロで発電して、余剰電力を近隣で共有する。
これにより、送電ロスも押さえられるし、例えミクロであっても多所で発電する事により、大規模発電に匹敵する電力を得られるのではないかと妄想するわけです。

なんか、凄く簡単に実現できそうな事の様に思えてきました。

因みに、コストは度外視です。
だって、人の命には代えられないじゃないですか!
「直し方も分からないものを壊すのは止めましょう」
とは、誰の言葉だったか‥。
これで多少電気料金が高くなったとしても、安心安全の方が良くないですか?

という事で政府には、電池の開発と自然エネルギーによる発電の技術開発へ国を挙げての取り組みを是非お願いしたいです。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ニュートン力学を超えろ (O∴EL)
2011-04-07 13:42:29
今回記事、興味深く拝見させて頂きました。
自然発電を主眼に入れるというのはどうかと思いますが、電池に着目された事は妥当だと思います。
ちなみに私も最近、発電関係で思うところがあり、しばらく考えておりました。

切欠としては震災に先立つ2月中頃からUFOの技術について考える事が多くなった事に由来します。
私は宇宙人礼賛人間ではないのですが、UFOに遭遇した人間の多くの証言に「時間喪失」と「平衡感覚の喪失、失神」などがあるといいます。
ときにこの症状を工学系の人間にUFOとは語らずに「君はある乗り物の近くにいる。すると突然気分が悪くなり、時間喪失と失神を経験する。この乗り物はどんな物理学的理論によって構築されていると思うか?」と聞いたところ、「相対性理論だね。でもその症状を経験している人が乗り物に乗っていないのにそうなるのが分からない」と答えました。

さて大分遠回しになりましたが、私が発電関係で思ったのは火力であれ原子力であれ、湯沸かししてタービンを回し、その機械的エネルギーを電力に変えるという至極単純な機構です(変換の際、結構なエネルギーロスがある)。
言い換えれば、ニュートン力学が支配的であり、私が主張したいのは、次代のエネルギー問題はこれからの脱却が必要ではと云うことです。
勿論、UFOが可能であるのなら、といったifから始まっていますが。
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視点が (しんちゃん)
2011-04-12 22:11:00
> O∴EL さん
コメントありがとうございます。
視点が興味深いですが、相対性理論を運動力学的な利用という事であれば、今後、可能性もあるのかも知れませんが、発電は、どうなんでしょう?相対性理論の中には、確か、電力は含まれていなかった様な。←詳しい方、情報求む。
大統一理論が生まれると、そういうものも出てくるかも知れませんね。
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