という事で、行ってきました。目的は、昨年サークルで知り合った友人が出展しているところの見学。やっていた内容は、プロジェクターやラップトップPCを利用した、サークルの紹介とフェアトレード、国連についてです。
フェアトレードによって購入されたコーヒーなんかも振舞ってました。
そこで今回は、フェアトレードについて。
フェアトレードっていうのは、発展途上国の生産者保護のための制度で、まぁ、有体に言うならば「生産者が赤字にならないような取引価格を以って取引を行おう!」というものです。貧困撲滅の為の取り組みと言っても良いかも知れません。
さて問題は、フェアトレードは誰にとってフェアなのか?という事です。取引価格というのは、市場の原理で、需要と供給のバランスによって、多くの場合は決まっています。フェアトレードというのは、この市場の原理を逸脱した価格での取引になりますから、フェアトレードによって商品を売っている生産者は大助かりですが、それを購入する側は、利益が圧迫されるわけです。
ただ、このような考え方も、市場の原理は常に働いていて、今の取引価格は適正である事を前提にしており、例えば寡占市場などでは、取引価格が市場原理を無視して操作される事もありえるし、そうで無くとも、近年では、需要家と供給者の間のパワーバランスが崩れ始め、需要家の値引き圧力が増してきていますので、何がフェアな取引なのか、という事が見え難くなっています。
ただ個人的な意見で言わせていただくと、フェアトレードには、市場原理の働いた価格に比べ、特定の人の恣意的なものが影響し易いと考えられるので、どちらがよりフェアだと考えられるかといえば、やはり、市場の通常の取引価格の方なのでは無いかと思うのです。あくまで、比較確率論的なものでしか無いので、絶対では無いですが‥‥。