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会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】ネタバレと読書スランプ

2017年04月08日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

本の雑誌2017年3月号を読んでおりましたら、「読書スランプ脱出法!」という特集がございました。

良く読むと、本当に読めなくなることと、活字だけ追って頭に入らないスランプがあることがわかりました。

活字中毒の私は、後者のスランプに陥ることが時々あります。

そこで、それを克服するために紹介されていたことを実践してみました。

それは、「本についての本を読む」ということ。

そこで、特集で取り上げられていた「ニッポンの書評」(豊埼由美著)を読んでみました。

このブログでは、本日のエントリーのように、よく書籍の紹介をします。「ニッポンの書評」を読むと、このような書籍の紹介には、書評と批評というものがあることが分かります。

この違いは、読者が読む前にどんな本かを紹介するものが「書評」、読んだ後に論点を出し考えを述べるのが「批評」であると読み取りました。このほかに「評論」もありますが、「評論」は「批評」とほぼ同じと言ってよいでしょう。

「書評」と「批評」のどちらを書くにしても、その本を読まなければ書けないものです。読んだうえで、読者の楽しみを奪わず、読んでみたくなるような書き方をするのが「書評」のコツで、著者は「ネタバレ」をさせないことが最大のポイントだと言います。

実際には、「ネタバレ注意」と書きながらネタバレさせてしまう書評も良く見かけます。さらに、注意をうながさずに、ネタバレさせてしまう書評も存在します。

私の書く書評が、ネタバレをさせてしまっていないか、点検しなくてはいけませんね。

ネタバレをさせないためには、話の伏線となる部分を取り上げ、しっかりと読む作業が必要になります。

それこそが、後者の読書スランプ脱出に必要なことで、どうやって書評を書こうかということを頭の片隅におきながら読書することが特効薬だと思えてきました。

過去に書いた書籍と映画のいわゆる書評にこんなエントリーがあります。【会津野】物流についての小説と映画で「時」を考える

ヤマト運輸の配送にかかわる事業改革が連日ニュースになっているいま、ヤマトとamazonを想定して書かれた小説「ドッグファイト」を読み返したくなりましたが、まず、その書評はいったいどんな風に書いたかを読み返してみました。そこには、「時」というテーマを主体として書いた内容がありました。

あー良かった!ネタバレさせてない。

「ニッポンの書評」を読んで、書評の技術を向上させるために、さらに本を読む楽しみが増えました。

この本には、「活字中毒深刻化注意!」と、副題をつけたくなるようなものでした。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
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【会津野】おっさんレンタル

2017年04月07日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「『おっさんレンタル』日記」(西本貴信著)を読みました。

以前から「おっさんレンタル」というものがあることを知ってはいました。ただ、内容はまったく知らないところに、たまたま著者の西本さんが出演しているラジオ番組を聴き、興味を持って読んでみたものです。

おっさん長谷川洋一が、「おっさん」の本を読む。なんともコミカルな感じ。

この本に表現されている「おっさん」は、依頼主のために自身を提供する他己主義に徹する。そんな生き方が綴られています。

しかし、おっさんは世の中で虐げられている存在かと思いきや、こんなに素晴らしいおっさんもいると思うと、おっさんも捨てたもんじゃない。

世の中に求められる「おっさん」として生きるのも悪くないと思う、なんとも生きることが楽しくなる本でした。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】ももいろクローバーZ駅

2017年04月06日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、「ももいろクローバーZ駅」のニュースが報じられていました。

東武鉄道東上線の「ふじみ野駅東口」の表示を、期間限定でアイドルグループの名前である「ももいろクローバーZ」とします。

富士見市市制施行45周年のイベントとして実施するもので、ネーミングライツ(命名権)ではありません。

上下分離(※)される予定の只見線で、駅名のネーミングライツを提案している身として、大変興味のあるニュースです。

東武鉄道によると、駅内の表示看板や車内アナウンス、切符への表示などは従来の「ふじみ野」という名称を使い、ふじみ野駅東口だけで表示を変更します。

鉄道施設は、安全上の維持管理報告を国に行う義務があります。そこには、駅名などの施設名称も含まれます。また、切符や時刻表の表示変更は、IT化されている現代では、関係する他社のシステムにも影響を与えるため、多大な費用がかかります。

今回は、手間や費用のかかる部分はそのままとし、鉄道施設とは関係のないところだけで対応した良い事例だと感じます。

システムとは関係ないアナログの記念乗車券も発売されました。その乗車券の駅名は「ふじみ野」となっています。お客さんは「ももいろクローバーZ駅」という駅名の入った乗車券が欲しいでしょうが、国にツッコミをされないように、安全策をとっているところがちょっと笑えました。

(※)上下分離とは、駅・線路などの地上設備を自治体が所有・管理し、車両の運行は鉄道会社が行うモデルのことで、地方の維持が難しい路線に適用されるケースが多い形態。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】会津三十三観音第18番札所「滝沢観音」

2017年04月05日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

白糸神社の鳥居をトップ画像にしてみました。

ここは、会津若松市内の滝沢本陣から山へ入ること約1Km。会津三十三観音第18番札所「滝沢観音」の入口です。

あれ?観音様ってお寺じゃないの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ここは神仏混合の場所で、神社と観音堂が同居する珍しいところです。

鳥居から200mほど進むと、大きな滝があります。

滝の前に建つのは、白糸神社の神殿で、すぐ近くに観音堂が建ちます。

会津若松市街地のすぐ近くに、こんな静かで厳かな場所。なんとも不思議な空間です。

雪解けも進み、もう残雪がありませんでした。

車で訪れる方は、入口手前に二輪車のトライアル練習場があります。広くなっていますので、ここに車を置いて訪れると良いでしょう。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】てるみくらぶの破たん

2017年04月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、海外旅行の格安ツアーを販売している「てるみくらぶ」が破たんしました。

この会社は、航空会社が売り残した席を格安に仕入れし、お客様に販売するビジネスモデルを中心としていました。

各方面で破産に至った分析が行われていますが、私は次の2つの点が原因ではないかと思っております。

ひとつは、商品(航空券)を提供するサービス事業者(航空会社)が、利益を最大化をするために商品内容を最適化し、売り残す商品そのものがほとんどなくなり、格安仕入のメリットを享受できなくなった。

もうひとつは、インターネットの発達により、サービス事業者が直販をするようになり、最終サービスを自己で提供できない旅行会社の中抜きが行われるようになった。

航空会社は、席を売り残して空気を運ぶよりは、格安でも販売してしまおうというインセンティブが働きます。かつては、販売機会を逃さないようにたくさんの席を用意していたので、売り残しがたくさん起きました。これを改め、席数を最適化して提供し、高い値段で売り切る方が、断然、効率の高い事業となります。だんだんとこの方向へ舵を切った航空会社という存在があります。

業界と規模は全く異なりますが、先日、パン屋さんの記事をネットで読みました。

たくさんのパンを作り販売機会を逃さないようにしても、パン屋は、急に雨が降ったりするだけで廃棄商品が増加するリスクを持つ。また、賞味期限が短い商品なので、品質保持リスクを冒さないためにも、まだ食べられるにもかかわらず廃棄するもある。

このようなことを続け、身を粉にして働いても、残るものはそんなに多くないのが実状です。

これを最適化するために、実施したのはこんなことです。

まず、賞味期限が短い惣菜パンなどの製造をやめ商品数を減らした。商品の魅力向上のために、原料素材の品質向上を行った。売り切ることのできる販売先を吟味し、変更した。直販は、短時間の店舗営業とし、販売員の効率性を向上させた。

その結果、販売総額は変更前とはあまり変わらないものの、廃棄コストの大幅抑制と、労働時間の大幅削減により、利益、心身ともに、質が向上しました。

航空会社も同じことで、カラの席に乗務員を張りつけ運航するよりも、席数を最適化し、乗務員も最適化した方が、効率の良い事業が行えます。

販売先も吟味し、優良な販売先との連携は続けながらも、インターネット直販など、人手があまりかからない分野へ移行させてきました。

こういう社会状況の変化で、てるみくらぶのビジネスモデルは破たんしてしまったのです。

さて、昨日のエントリー【会津野】デジタルカルテルでは、airbnbのスマートプライシングを紹介しました。

このモデルは、最終サービス提供者である宿と、仲介業者双方がwin-winとなるものです。

仲介業者が人工知能という労働者を使い、販売状況を24時間見つめながら仕入価格を適宜変更していく、というビジネスモデルへの変更が、今後は様々な分野で行われていくような気がします。

これに対応する比較サイトがどのように変化していくかにも興味がありますね。

アダムスミスの「神の見えざる手」が、意外な形で世の中にお目見えしてきました。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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