goo blog サービス終了のお知らせ 

会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】従来市場からの脱却

2017年04月15日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

3月4日のエントリー【会津野】JAが流通の中抜きに動き始めたでは、JAが市場流通のほかに直接消費家へ流通させることを書きました。

昨日の福島民報朝刊1面トップは、農家と旅館が提携する記事が飾っています。記事中には、「独自の流通ルートをつくる」と記されています。

この2つのことは、一見、経済効率を重視して中抜きすることのように見えます。

市場のことを考えてみると、「市場は人を平等に扱うといわれる。商品の売り手や買い手としては、人の身分や階級、その人が誰であるかは問われないからだ。しかし市場には、誰であるかを問わないことで不平等や不正を覆い隠す機能もあるのだ。」(出典:「社会契約論」重田園江)と言える。

これを反対の意味でとらえると、こういうことになる。

市場を通さないと、不平等や不正があらわになる。表面化すると、消費者はその取引を控え、不平等や不正が改善されることにつながる。

近頃の動きは、こういう風に社会が変わってきているように感じるのは気のせいだろうか。

ついこないだまで市場至上主義が闊歩していたけれど、反市場主義として搾取や不正のない本質的に平等な社会へ扉が開かれつつあるようだ。

民泊やフリマアプリのようなシェアリングエコノミーという新市場は、売り手と買い手の情報が開示されているから、市場でありつつも従来の市場とは性質が大きく異なる。

どこでどんな風に作られているかわからない製品やサービスが流通している市場は、これからどんどん縮小していくだろう。

今日は、その対極にある「あいづナチュラルフェスタ」に出展するため、これから出かけます。

従来市場からの脱却、これは心地よいことですゾ。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


【会津野】ミルキークイーン

2017年04月13日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

久々にミルキークイーンを食しました。

間違いなくおいしいと思う会津のコシヒカリをいつも食しているのですが、数年前にミルキークイーンという品種のお米をラジオ番組で聴いたのがきっかけです。

そのとき、近くのスーパーで売っていたミルキークイーンを試しに10Kgほど買って食べてみると、もち米のような素晴らしい食感。餅つき前に蒸した米をつまみ食いするのが地球上で一番旨いお米の食べ方(ちょっと大げさですね。。。)と私は思っておりまして、これはすごい米を見つけたと喜ぶも、ちょっとお値段が高めだったので、なかなか普段からというわけにはいきませんでした。

先日、車を走らせていると、会津産のミルキークイーンが売られているのを見かけ、お値段もコシヒカリに比べ30Kgで500円ほどの差でした。お手頃に感じたので、さっそく手に入れ、精米して食べてみると。。。

お~っ、しあわ~せ~!

学生時代にビールをつまみにビールを飲むというバカなことをしたなと思い出すくらい、ごはんをおかずにごはんを食べる衝動に駆られ、このうえない幸せでした!

娘も息子もみ~んなごはんが進んでいましたが、なぜかカミさんだけはご機嫌斜め。

う~ん?なぜだろう?

個人の好みって難しいですねぇ。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


【会津野】書籍「豆腐バカ」

2017年04月11日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「グローバル人材」という言葉を、ちかごろ良く聴くようになりました。

一見、英語が出来て、ビジネスを構築できる人材こそが「グローバル人材」であると思ってしまいがちですが、「豆腐バカ」(雲田康夫著)を読んだら、その認識はまったく的はずれであることがわかりました。

 

この本の著者は、森永乳業が外国で豆腐販売のビジネスを行うためにアメリカへ駐在員として派遣された方で、豆腐文化のないアメリカに「TOFU」を広めるために悪戦苦闘した記録が綴られています。

「はじめに」の文章にこんなくだりがあります。「日本は人口減少社会に入ったことから、"地産地消"から"地産外消"へと転換するときだ」と。

内向きの経済から、外にも目を向けるべきというのが、その本旨です。そのためには、グローバルな視点で地域の良いものを売っていかなくてはならないということです。

本を読むと、なんとも泥臭い行動が、これでもかというほど紹介されています。日本に居てはわからない、現地でぶつかるさまざまな問題について、問題解決をするための具体論が学べます。

帯には、「この本は、営業やマーケティングの教科書でもある。国内外を問わず、である。『売る』にはどうすればいいか。そのための基礎知識から応用編までここに全て書いてある。」とあり、まさにそのとおりの内容になっています。

インバウンドの宿泊を売ることは、日本に居ながらにして"地産外消"することだから、宿屋の運営は自らがグローバル人材にならなくてはなりません。

豆腐は冷ややっこや、お味噌汁の具というのが日本人的感覚。でもそれはアメリカでは通用しない。そこで、著者はイチゴなどの果物とで作るTOFUシェイクを考案し、TOFUを広めていく行動をとります。

日本の宿泊サービスを外国人に広めるためには、どんな発想の転換が必要か。

あれこれと考えながら実験する、そんな姿勢を取らなくてはならないとこの本から教えられました。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


【会津野】ホープツーリズム

2017年04月10日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「ホープツーリズム」。初めて見聴きする方も多い単語だろうと思います。

ネットで「ホープツーリズムとは」と引くと、新潟日報に掲載された福島県浪江町の実業家にジャーナリストの津田大介氏がインタビューした記事が出てきます。

そこには、ダークツーリズムに希望を加えたものがホープツーリズムであると記されています。

ちなみにダークツーリズムとは、1990年代のヨーロッパではじまった、人々に苦しみや悲しみを与えた場所となった遺構を旅することです。具体的には、アウシュビッツ収容所やチェルノブイリ原子力発電所などの場所を旅することです。

日本の、広島、長崎も、原爆投下により大きな悲しみを与えたところです。さらに、落盤事故でおおきな犠牲があった石炭の廃坑や、ゴーストタウン化した地域なども、ダークツーリズムの対象地と言えます。

さて先日、福島県観光物産交流協会が、ホープツーリズムのために旅行業を取得するというニュースが報じられました。

目的は、東京電力福島第一原子力発電所事故により大きな苦しみや悲しみを与えた浜通り地区をめぐっていただくことと、そこで復興に従事する方々の希望を旅行者に感じていただくことは明白です。

ただ、私には、ホープツーリズムってそれだけなの?という疑問もあります。

先日1986年に放送されたドラマ「白虎隊」のDVDを観ていて思ったのですが、そこには、京都で新撰組が討幕を計画していた浪士たちを討った「池田屋事件」のシーンがあります。この事件は、明治維新後の新生日本を目指す方々の芽をつぶしたものとして知られます。だらけきった日本の政治勢力を憂いた方々の行動に血をもたらし、たくさんの犠牲を与えた場所として、池田屋跡地を訪れる旅行者は、現代でもたくさんいます。私もかつてはその一人でした。

同様の事件地は、会津にもあります。会津若松市大町で起きた「清水屋事件」は、明治維新後の自由民権運動の活動家が捕えられた場所。士農工商の階級制度が廃され、市民に平等がもたらされた維新であったにも関わらず、市民の意見を聞かずに制度や法を作り上げてしまう支配者が存在していました。市民が、この階級ともいえる状態に抗い、悲しみがもたらされた場所です。「清水屋事件」は、のちの「福島事件」に発展し、現代の選挙制度や立法制度に大きく活かされる歴史をたどりました。

原発事故からの時間軸と、明治維新(会津では戊辰の役というべきか?)からの時間軸は違うもので、まだ原発事故からの復興は先が見えない部分もあります。しかし、同じ福島県で先例があることなので、旅行者の方々にも、これを対比させて「福島の旅」を提案する姿勢も必要でだろうと感じます。

戊辰の役からの復興過程と、原発事故からの復興過程は、このようにダブることが多いものです。22世紀、23世紀の子供たちが、「福島って日本の歴史を作ったところなんだね」と、思えるようにしなくてはなりません。

ホープツーリズムのストーリー作成(商品造成)は、かなりやりがいのある仕事でしょうね。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


【会津野】LA LA LAND

2017年04月09日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

アカデミー賞を受賞した話題作「LA LA LAND」を鑑賞して参りました。

これぞハリウッドのミュージカル!

とも言う内容で、観てる方も、心はウキウキ、映画館にもかかわらず、実際にステップを踏みたくなってしまうような素晴らしい作品でした。

この映画はミュージカル中心なので、歌の歌詞にも日本語字幕が流れます。

もともとが詩のものを日本語訳したものは、なんともわかりずらい文章が多く、途中から英語の音声を注意深く聴くようにしてみると、かなり耳に入ってきました。

インバウンドの増加で英語を耳にする機会が増えたのか、それとも簡単な英語のセリフが多かったのかわかりません。

内容が前向きに成功に向かって進むものなので、言葉も前向きで素晴らしいものが多い。

この映画は、英語の勉強にも良いかもしれませんね。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。