おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
3月4日のエントリー【会津野】JAが流通の中抜きに動き始めたでは、JAが市場流通のほかに直接消費家へ流通させることを書きました。
昨日の福島民報朝刊1面トップは、農家と旅館が提携する記事が飾っています。記事中には、「独自の流通ルートをつくる」と記されています。
この2つのことは、一見、経済効率を重視して中抜きすることのように見えます。
市場のことを考えてみると、「市場は人を平等に扱うといわれる。商品の売り手や買い手としては、人の身分や階級、その人が誰であるかは問われないからだ。しかし市場には、誰であるかを問わないことで不平等や不正を覆い隠す機能もあるのだ。」(出典:「社会契約論」重田園江)と言える。
これを反対の意味でとらえると、こういうことになる。
市場を通さないと、不平等や不正があらわになる。表面化すると、消費者はその取引を控え、不平等や不正が改善されることにつながる。
近頃の動きは、こういう風に社会が変わってきているように感じるのは気のせいだろうか。
ついこないだまで市場至上主義が闊歩していたけれど、反市場主義として搾取や不正のない本質的に平等な社会へ扉が開かれつつあるようだ。
民泊やフリマアプリのようなシェアリングエコノミーという新市場は、売り手と買い手の情報が開示されているから、市場でありつつも従来の市場とは性質が大きく異なる。
どこでどんな風に作られているかわからない製品やサービスが流通している市場は、これからどんどん縮小していくだろう。
今日は、その対極にある「あいづナチュラルフェスタ」に出展するため、これから出かけます。
従来市場からの脱却、これは心地よいことですゾ。
今日も素敵な一日を過ごしましょう。
※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。