泥
春泥の泥こそ冬の名残なれ雪の真白をふふむその艶
金泥を溶くゆびさきのたゆたひや金のためらひ泥のとまどひ
川底の泥ゆたかなり大水の青ナイルをや白ナイルをや
大水:おほみづ
泥中之蓮を云ふとき養ひの泥をなんだと思つてゐるのか
泥濘の上澄みにつつ水を去る思ひを底に留めおきつつ
春泥の泥こそ冬の名残なれ雪の真白をふふむその艶
金泥を溶くゆびさきのたゆたひや金のためらひ泥のとまどひ
川底の泥ゆたかなり大水の青ナイルをや白ナイルをや
大水:おほみづ
泥中之蓮を云ふとき養ひの泥をなんだと思つてゐるのか
泥濘の上澄みにつつ水を去る思ひを底に留めおきつつ