黒澤映画を見ようかと池袋に行く。丁度10時前で、パチンコ屋の前にたくさんの行列が出来てる。ざっと1店につき50~100人はいそうだ。池袋全体では2000人くらいにのぼるのではないか? あくまで感覚的な数字だが。それだけ並んでも勝てる人は半分もいない筈である。(いたらパチンコ経営が成り立たない。) スロットは設定があるから高設定の台を狙えばいいのだろうが、パチンコはどうやって勝つつもりだろう? 釘? 攻略法? 前日までの大当たりや回転数? よく分からん。ちなみに僕は運頼みの無策で打つ。だからよけい勝てない。
駅のパルコ入り口にも列が出来ていた。何の列かはよく分からない。若い人ばかりの中で、先頭に明らかに異質な中高年の集団がいた。列を取るために配備された人々のようだ。
時間が合わなかったので上野のカハクに行き「恐竜博2005 恐竜から鳥への進化」を見る。1400円は高い。自棄になって音声ガイド(500円)も借りる。入り口の映像、T-REXが上野のガード下をくぐる映像はリアルで迫力がある。土日は相当混むだろうからと平日に来たのだが、それでも結構人がいる。平日でも冬休み期間中は相当混んだようだ。平日に来て良かった。
展示は、恐竜がどのように鳥類への進化をしたかがポイント。ティラノサウルスの「スー」の全身骨格が目玉なんだが、鳥への進化とはちょっと外れている。その意味では、鳥方面の進化をしなかった馴染みの深い恐竜(ステゴザウルスとか)はいないので、恐竜全般を期待する子供にはやや物足りないか。まあそうゆうのは常設展で見れるしね。
スーの年齢は28才。肋骨に成長停止線という年輪みたいのが刻まれるので分かるとか。スーは年老いた固体でティラノサウルスの寿命は30才くらいと思われる。体重は6トン、時速18キロぐらいで歩いたとか。成長の盛んな時は1日に2.1キロも体重が増えたという。(人間の場合は7グラム。) CTスキャンなど、骨の化石からいろんなことが分かるみたい。
翼竜の胚の化石もあった。翼竜は昔は恐竜として学んだが、現在は「ワニと恐竜の中間の爬虫類」と位置づけられてるようだ。うーん、なんだかな。
さて、鳥の話。ティラノサウルスなど前足が極端に短く、その使用方法も明確でない。ところが鳥は主に前足を使って羽ばたくわけで、後ろ足で歩く恐竜とは駆動する部分が違う。(じゃあダチョウはどうなのかと言われれば実も蓋もないが。) これは動きの変化だが、他にも羽毛が羽軸を持ったり風切羽に変化したりとか、まあ徐々に鳥らしい姿かたちへと変わっていくのである。後ろ足にも羽を持ってムササビみたいに滑空した恐竜もいたようだ。もっともこいつらは鳥類まで進化せず絶滅しちゃうのである。鳥に似てきても鳥にならないのが面白い。
全体によく分かって大変面白かった。値段は高いが一見の価値はある。(ただし空いてる時。) 最近見つかった化石から分かった新しい発見が幾つもあり、恐竜に対する研究も日々進化してるという印象を受けた。下衆な感想では、スーの落札価格が10億円で土地の所有者が羨ましい、というのもある。
気になったのは、ガラスケースに手をつける客。子供だけでなく大人でもいる。手の脂や汚れがガラスについて見づらい。清掃スタッフがこまめに掃除するべきか。難しいとこではある。汚れづらい展示ケースが開発できれば一番いいが。あと出口にアンケートや感想を記入できたら良かった。これも混雑時は人の流れから難しい問題もあるけど。
この後、東京女子医大に行って大学史料室・吉岡彌生記念室を見る。小さな部屋がひとつあるだけ。それほど見るものは多くない。それよりも、隣が休憩所で、廊下から生徒たちの甲高い笑い声や嬌声が聞こえてきて見学に集中できなかった。入り口の戸が半開きだったせいもある。わざわざ足を運んできたのに20分もたたずに出てしまった。
池袋に戻り、文芸座に向かう。すでに映画が始まって30分たつので入場できないとのこと。次は1時間半後。いつもの僕ならパチンコ屋に入るとこだが、収入がないのにパチンコは打てんと自戒して新大塚の銭湯に行く。(タオルや銭湯MAPは普段からバッグに入れてある。) ここは珍しく脱衣所から2階へ上がって休憩できるスペースがある。江戸時代の二階風呂のようだ。
再び文芸座に戻る。「蜘蛛の巣城」と「隠し砦の三悪人」。両者とも見てるのだが、ストーリーを全然忘れている。つくづく人間の記憶というのは凄い。(見事に忘れるという意味で。)
「隠し砦の三悪人」は良かった。まさに痛快娯楽時代劇。これに比べると今の映画はどれもこれも全部駄目、という感じ。ただ細かいことを言っちゃうと、あの田所兵衛(だっけ?)には女房子供や年老いた両親、親戚なんかはいなかったのか。もしいたら「裏切り御免!」とか爽やかに言い放って敵の藩に寝返るなんてできないだろう。まあ天涯孤独だった、とゆうことにしておこう。
火祭りのシーンはたけしの「座頭市」のタップダンスだし、最後に馬で逃げるところは「大脱走」のマックイーンを思わせる。関所のシーンは当人の「虎の尾を踏む男たち」が元ネタか。いろいろ他の映画に影響を与えてるようだ。本作は主演の二人があまりにも良くてコメディといってもいいくらい笑える。こうゆう上質の映画を見ると、1500円の料金がちっとも惜しくない。もっとも黒澤映画はカラーのやつは軒並みつまらないんだがな。
駅のパルコ入り口にも列が出来ていた。何の列かはよく分からない。若い人ばかりの中で、先頭に明らかに異質な中高年の集団がいた。列を取るために配備された人々のようだ。
時間が合わなかったので上野のカハクに行き「恐竜博2005 恐竜から鳥への進化」を見る。1400円は高い。自棄になって音声ガイド(500円)も借りる。入り口の映像、T-REXが上野のガード下をくぐる映像はリアルで迫力がある。土日は相当混むだろうからと平日に来たのだが、それでも結構人がいる。平日でも冬休み期間中は相当混んだようだ。平日に来て良かった。
展示は、恐竜がどのように鳥類への進化をしたかがポイント。ティラノサウルスの「スー」の全身骨格が目玉なんだが、鳥への進化とはちょっと外れている。その意味では、鳥方面の進化をしなかった馴染みの深い恐竜(ステゴザウルスとか)はいないので、恐竜全般を期待する子供にはやや物足りないか。まあそうゆうのは常設展で見れるしね。
スーの年齢は28才。肋骨に成長停止線という年輪みたいのが刻まれるので分かるとか。スーは年老いた固体でティラノサウルスの寿命は30才くらいと思われる。体重は6トン、時速18キロぐらいで歩いたとか。成長の盛んな時は1日に2.1キロも体重が増えたという。(人間の場合は7グラム。) CTスキャンなど、骨の化石からいろんなことが分かるみたい。
翼竜の胚の化石もあった。翼竜は昔は恐竜として学んだが、現在は「ワニと恐竜の中間の爬虫類」と位置づけられてるようだ。うーん、なんだかな。
さて、鳥の話。ティラノサウルスなど前足が極端に短く、その使用方法も明確でない。ところが鳥は主に前足を使って羽ばたくわけで、後ろ足で歩く恐竜とは駆動する部分が違う。(じゃあダチョウはどうなのかと言われれば実も蓋もないが。) これは動きの変化だが、他にも羽毛が羽軸を持ったり風切羽に変化したりとか、まあ徐々に鳥らしい姿かたちへと変わっていくのである。後ろ足にも羽を持ってムササビみたいに滑空した恐竜もいたようだ。もっともこいつらは鳥類まで進化せず絶滅しちゃうのである。鳥に似てきても鳥にならないのが面白い。
全体によく分かって大変面白かった。値段は高いが一見の価値はある。(ただし空いてる時。) 最近見つかった化石から分かった新しい発見が幾つもあり、恐竜に対する研究も日々進化してるという印象を受けた。下衆な感想では、スーの落札価格が10億円で土地の所有者が羨ましい、というのもある。
気になったのは、ガラスケースに手をつける客。子供だけでなく大人でもいる。手の脂や汚れがガラスについて見づらい。清掃スタッフがこまめに掃除するべきか。難しいとこではある。汚れづらい展示ケースが開発できれば一番いいが。あと出口にアンケートや感想を記入できたら良かった。これも混雑時は人の流れから難しい問題もあるけど。
この後、東京女子医大に行って大学史料室・吉岡彌生記念室を見る。小さな部屋がひとつあるだけ。それほど見るものは多くない。それよりも、隣が休憩所で、廊下から生徒たちの甲高い笑い声や嬌声が聞こえてきて見学に集中できなかった。入り口の戸が半開きだったせいもある。わざわざ足を運んできたのに20分もたたずに出てしまった。
池袋に戻り、文芸座に向かう。すでに映画が始まって30分たつので入場できないとのこと。次は1時間半後。いつもの僕ならパチンコ屋に入るとこだが、収入がないのにパチンコは打てんと自戒して新大塚の銭湯に行く。(タオルや銭湯MAPは普段からバッグに入れてある。) ここは珍しく脱衣所から2階へ上がって休憩できるスペースがある。江戸時代の二階風呂のようだ。
再び文芸座に戻る。「蜘蛛の巣城」と「隠し砦の三悪人」。両者とも見てるのだが、ストーリーを全然忘れている。つくづく人間の記憶というのは凄い。(見事に忘れるという意味で。)
「隠し砦の三悪人」は良かった。まさに痛快娯楽時代劇。これに比べると今の映画はどれもこれも全部駄目、という感じ。ただ細かいことを言っちゃうと、あの田所兵衛(だっけ?)には女房子供や年老いた両親、親戚なんかはいなかったのか。もしいたら「裏切り御免!」とか爽やかに言い放って敵の藩に寝返るなんてできないだろう。まあ天涯孤独だった、とゆうことにしておこう。
火祭りのシーンはたけしの「座頭市」のタップダンスだし、最後に馬で逃げるところは「大脱走」のマックイーンを思わせる。関所のシーンは当人の「虎の尾を踏む男たち」が元ネタか。いろいろ他の映画に影響を与えてるようだ。本作は主演の二人があまりにも良くてコメディといってもいいくらい笑える。こうゆう上質の映画を見ると、1500円の料金がちっとも惜しくない。もっとも黒澤映画はカラーのやつは軒並みつまらないんだがな。