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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

漫画のこととか、ドラマのこととか

2013-03-18 00:29:40 | Weblog
3月19日に発売される「ビッグコミックオリジナル」に、いよいよ村上もとかの新作「フイチン再見!」が掲載される。村上もとかといえば、このブログでも随分何回も書いてきたけれど、数ヵ月に及ぶ世界旅行から帰ってきて、新作の発表が待たれていた。もっとも、新作が初期の少女漫画の世界を題材にすることは、今から半年前、村上氏が取材に訪れたちばてつや氏の書いたブログで分かってはいたけれど……。

実はこの号には、もう一人私の好きな作家が載る。
山川直人の「写真屋カフカ」である。

山川直人は特別な漫画家だ。作風は確立されており、特にスクリーントーンをほとんど使わないのは有名である。年齢は私と同じだから五十歳のはず。
今から十年前、山川直人の時代が来るかどうか、漫画に詳しい友達と飲み屋で激論を戦わせたことがある。私は来るといい、友達は来ないと言った。
しかし、芥川龍之介を主人公とした「澄江堂主人」を描き上げ、その勢いでビッグコミックオリジナルに登場。村上もとかの新作掲載という、注目を浴びる号に載るというのは前代未聞のチャンスのはず。ぜひ、これまで山川直人の名や作品を知らなかった読者の心を射抜いて、これを切っ掛けに売れてほしいものである。

さて。

漫画はこのへんにしてドラマの話をしよう。

土曜日夜9時、日テレで放送されている「泣くな、はらちゃん」が面白い。
私はドラマはほとんど見ないのだが、これはお勧めである。
次回が最終回。予断を許さない展開だ。
見るべし!


あと、前回触れたやななの重大発表ですが……。

何とやなな主演の映画が制作決定とのことでした。
公開は来春予定。

やれやれ。
一年先まで生きているかな?

やななの卒業式 in 関東

2013-03-12 03:19:41 | Weblog
3月9日、埼玉県志木市へ、「やななの卒業式in関東」のイベントに行って来た。

やななとは、岐阜県柳ヶ瀬商店街の非公式ゆるキャラ。頭にダンボールを被った色っぽいお姉さんである。

自分がやななの存在を知ったのは今から1年前。当時自分はゆるキャラそのものには何の興味もなかった。せいぜい「ひこニャン」とか「せんとくん」の存在を知ってるだけで、半分馬鹿にしていた感があった。

偶然、横を向くと千葉県の形をしている「チーバくん」というキャラの存在を知って、チーバくんそのものではなく、彼の歌の動画をYOUTUBEで見てすっかりハマッてしまった。よく考えればこの歌も動画も、いわゆる「職人さん」が勝手に作り上げたもので、本家のチーバくんの関係者は全く関与していないのだが、チーバくんの可愛さにやられてしまったのだ。
それで「ゆるキャラ」についてちょっと調べてみようと思い、見つかったのが岐阜の「やなな」である。

設定は体長8cmの人魚。岐阜特産の枝豆を食べると身長が20倍になる。頭のダンボールは商店街のアーケードの形をしている。足のように見えるものが見えるが足ではなく、スカートは尾びれ。切れのあるダンス、Y字開脚、コマネチポーズ、毒舌(喋れないので筆談)、喋れないのにラジオのコーナーを持つなど、いちいち存在自体が斬新だった。

それだけではない。

通常ゆるキャラというのは、移動の時は普通の人である。本体(というか着ぐるみ)はスタッフが車で運ぶなどして、イベント会場の控え室かなんかで着替え。イベントの合間は着ぐるみを一部脱いで休み。終われば元の人間の姿になって帰る、というのが普通である。

やななは違う。

何と、移動の時さえ「やなな」。控え室で休んでる時さえ「やなな」なのである。

YOUTUBEで、東京駅に止まった新幹線からダンボール娘が降りてくる姿は衝撃的だった。これでさえ撮影用にわざと撮ったのだと思った。
が、違ったようだ。

ブログで「やなな」について検索してみたら、3月10日に東京から新幹線に乗って名古屋に着いたとき、後ろの席にやななが乗っていてビックリした人の記事がアップされていた。やななは新幹線でも山手線でも、一人であの姿のまま移動するらしいのだ。

これってどうゆうことなのか?

あの格好では飲食はできない。
何時間も飲まず食わずなのか?

今回、「やななの卒業式in関東」のイベントで初めてやななの実物を見た。

その中で鬼マネが語っていた、2年前の3月11日の話が印象的だった。
その日鬼マネと旧マネージャーだったドキンちゃんは、ゆるキャラが出演する番組収録のため、東京はお台場にあるフジの湾岸スタジオに向かう予定だった。渋谷にいる時、震度5の地震に襲われた。交通機関がストップすると予感した鬼マネはタクシーを拾いフジに向かった。やななは単独行動で、テレコムセンターの駅で落ち合う予定だったが、メールも途中でつながらなくなったという。
それでも何とかやななと合流してフジテレビについたが、モニターもない部屋でずーっと軟禁状態。撮影が中止なら帰してくれといらだつほかのゆるキャラのスタッフたち。何時間も部屋から出られず、情報もなく、鬼マネたちも流石に体力が底を付き、床に横になったという。
それでもやななはやななのままで、あまつさえ、いらだつゆるキャラやその関係者たちを、例の筆談その他で励まし続けた。「こんな非常時に何でダンボール被ってんだ!」と心ない事を言う奴もいたらしい。それでもやななは「やなな」に徹した。鬼マネはその時、5年間一緒にいて、初めてやななのファンになったという。

ゆるキャラは地域のPRが主な仕事である。
が、やななは違う。
やななのコンセプトは、やななのファンを作ること。そうすれば、やななに会いに、皆が柳ヶ瀬商店街に会いに来てくれる、というのだ。

くまモンやチーバくんなどは、実は何体もいる。中の人が変わっても「くまモン」であり「チーバくん」だ。(ゆるキャラに中の人などいない、という議論はここでは置いておく。)

が、やななは違う。
サインもするし、絵も描く。
独特の切れのあるダンスはする。
別な人だったら、すぐにばれてしまう。

やななは一人なのである。
その証拠に、驚くべき記憶術によって、一度会ったファンの名前と顔を覚えてしまうという。(自分の名前を覚えてるやななに感激するファンの人のブログもある。)

神か!?
--と、俺などは思ってしまう。

予定数を超えた年賀状にも、全てに手書きのメッセージを書いて返事を出したという。
ゆるキャラグランプリでも、最後まで自らチラシを配って投票を呼びかけた。
こんなゆるキャラは他にいない。
だからこそ、ゆるキャラの中で唯一、3年連続でベスト10以内に入るという快挙を成し遂げたのかもしれない。


今回冒頭にアップした写真は、山形県朝日町の桃色ウサヒと一緒に来ていたウサナ(スポンサー名の入ったダンボールを被った女性。3時間で作成したという)とやななのツーショットだ。
やななの他にダークやなな、さらには「コスプレやなな」もいて紛らわしかった。特にコスプレやななはスタッフと被災地の募金活動をして、募金してくれた人には誰彼かまわずハグしていたが、何人かは確実に本物のやななと間違っていたと思う。(あの時ハグを断ったのは俺です。)


イベント自体は大変楽しかった。

戸越銀次郎がキーボードがうまかったり、うどん脳の頭が取れたり、うなりくんの非公認ソングの歌詞が何故か「森田健作にも負けるな」だったり、南米で発見されたイノシシの土偶の「ペッカリー」の声が予想と違う可愛い女性声(しかも歌が本物のプロ!)だったり、ふなっしー人気が凄かったりといろいろ書きたいことはあるが、それはさておき……。


いずれにしても、やなな、お疲れ様。

本物の卒業まであと20日くらいだが、突っ走ってください。

16日の午後にはやななから重大発表があるとのこと。
自分の予想では、次の柳ヶ瀬のゆるキャラの発表(お披露目)と、やななからの引継ぎ式なのではないかと思っている。去年キャラを公募して1位が選ばれたけど、特に目立った発表はしてなかったからね。


竹書房から出るというやななの写真集と漫画をとりあえず予約しよう。
お金ないけど。