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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

横浜トリエンナーレ

2005-12-03 17:10:26 | Weblog
 11月22日は43回目の誕生日だった。だからとゆうわけでもないが、山下公園でやっている横浜トリエンナーレに行ってきた。料金は1800円。いろいろと面白い作品が並んでたけれど、印象に残ったのは芸術作品を売っているおっさん。100円硬貨を投入し、メニューにある番号を言うと、受け取り口から作品が出てくるという代物。この人は毎日会場に詰めているそうだが、ずーっとそこで芸術を作っているわけでもない。思ったよりいいのが出てきたり、逆に明らかにがっかりしている人もいて、まるで縁日のクジのようだ。作品は基本的に色紙に書かれたり貼ったりしてあって、作者の住所とサインもついている。この行為自体が一種のアートで、観客も参加しているのが狙いだろうが、100円で買える芸術なんて所詮こんなもん、という皮肉もあるかもしれない。平日だったので客数は少ないが、それでも僕が見ているだけで2-30人はお金を投入していただろう。1日単位ではいい金額になる筈だ。材料費などを差っ引いても。
 自分は今肉体労働のバイトをしているが、時給は1000円未満であり、1日7時間働いても7千円にならない。その作家は、別に稼ぐことを目的にしてないとは思うが、芸術家なんて一部の人間を除けば基本的には貧乏だと思う。だから実益を兼ねられるのではないか。もっとも、会期中そこにいなきゃいけないという制約の方が厳しい気もするが。
 北海道の、とある美術館である作家の作品群を見た。その人は故人だが、生前は作品では飯が食えず、他に職業を持っていたという。圧倒されるような作品を描いても、売れなければ食えないのだ。ゴッホだって生前は、親族以外に絵が1枚も売れなかったというし。

 帰りに横浜大世界に初めて寄ってみた。大世界と書いてダスカと読む。500円だったが、中国人による足芸や二胡の演奏、京劇などを見る。時間は短いがかなり本格的で、いいものを見たと思った。入場券の半券を帰る時に、次回(2ヶ月以内)の入場券と引き換えられる。
 ところで、最上階にはかつて実際にあったダスカの雰囲気を展示したスペースがあるが、そこの中国象戯の盤面がデタラメなんである。将棋の王将に当たる駒がなかったり、そもそも駒が足りない。盤に糊で貼り付けられてるから直すこともできない。こうゆうのは良くある。横須賀の戦艦三笠には、船室にチェスの盤が置いてあって雰囲気を出しているのだが、ポーンが同じ筋に何個も並んでたりと、物理的にほとんど不可能な駒配置なのだ。 
 香川にある菊池寛記念館でも似たような経験がある。菊池寛は将棋好きで、愛用した将棋盤が置いてあるのだが、不可能局面ではないにしても、「幾らアマチュアでもこんな局面にはならないだろう」って感じの駒配置なのだ。下手に将棋を趣味にしていると、そんなとこが気になってしまう。


衝動的に買った本

2005-12-02 17:08:50 | Weblog
 本屋に寄って衝動的に本を3冊買ってしまった。

 一つは「バカ世界地図」。以前「バカ日本地図」を買って笑かしてもらったのだが、今回は外国人も対象とグローバル化している。そのため、「ドーハ」とか「エロマンガ島」は外人に通じず、姿を消している。面白いけど、まったくタメにならないので、1080円がすごく惜しく感じてしまう本だ。
 二冊目は「紙の破壊王 僕らが愛した橋本真也」。「紙のプロレス」の中でインタビューした橋本関連の記事と、この本のためのインタビュー等で構成されている。小川直也のインタビューで、橋本の運動不足が死因につながっていることが分かった。練習しなくてもあれだけ試合で動けるのだから大したものだが、怪我をして試合もできず、その代わりに食生活は変わらなかったのだから内臓に負担がかかるのも当然か。こちらは1600円だが、そう惜しくはない。
 三冊目は「と学会レポート 人類の月面着陸はあったんだ論」。こいつは副島隆彦の「人類の月面着陸は無かったろう論」の本が元になっている。で、僕はその本も以前に買っているのだ。その前にテレビ番組「これマジ!?」を見て。エム・ハーガ著「アポロってほんとうに月に行ったの?」も買っていたが、捏造説を信じていたわけではなかった。しかし副島氏の本を見て、「なるほど、これは説得力があるな」とも思っていたのだ。
 一つ弁解しておくと自分は理系の人間でなく、宇宙や物理・科学に関して造詣が深いわけではない。とはいえ、博物館が好きで、プラネタリウムを初め多くの自然科学系の博物館に足を運んでいることは確かである。「でもやっぱり月へは行っているだろう」「博物館関係者も、こうした話を信じちゃってる人々にちゃんと説明するような企画を立てなきゃ駄目だよな」とは感じていたが、その実、自分の中できちんと反論できる要素は何もなかったのだ。
 時を経て、そう言えばあの話はどの後どうなったのか、とネットで検索したところ、2チャンネルなどの掲示板の内容や、さらに副島氏の本が2005年トンデモ本大賞に圧倒的支持を得て受賞したことも書いてあり、ようやく納得した感じなのである。それまでも、と学会の出す本は面白く読んでいたので抵抗感はまるでなかったが、何を言いたいかと言うと、つまり自分はそのくらい騙されやすいというか、感化されやすい素直な人間なのだ(無知とは敢えて言わない)ということ。で、今回の本の購入も、その総決算的な意味で買ってみました。この種の本をきちんと読むのは、前2冊に比べても体力がいるので、これからゆっくり読んでみます。

 他に最近買った本で面白い本を紹介。
 藤原京著「時代劇のウソ?ホント?」。畳の縁を踏まないのは、隙間から日本刀で暗殺されない用心のため、というのはウソ、など目からウロコの知識が結構あります。徳川の埋蔵金は使っちゃってもうないよ、とか。
 草下シンヤ著「裏のハローワーク」。マグロ漁船や臓器売買、ヤミ金業者や運び屋など、危ない職業・違法な職業についてのインタビュー記事。いろいろためになります。関わりたいとは思わないけど、自衛のためには知識も必要ってことでしょう。ヤミ金の被害にあわないためには「借りないこと。それだけ」というのが印象に残りました。溺れないためには「水に入るな」ってゆうのと似ているが、真理です。


ルパンⅢ世

2005-12-01 11:23:57 | Weblog
 昼間何気なくテレビをつけたら、東京12チャンネルで「猿の惑星」をやっていた。1作目ではなく、続編か何からしい。半裸の主人公が美女を連れ、廃墟となったニューヨークを歩くシーンに公衆電話が出てくる。ダイアル式だ。なつかしー、てゆうか、世界が核で滅んだのは1990年以前という設定だったのかも。もっともプッシュホン式の電話機と登場させてみたところで、当時の観客はそれが未来の電話であるなんて認識できなかったろうし。
 なつかしーのはも一つあって、人間に味方するサルの吹き替えを今は亡き山田康夫がやっていたのだ。やっぱルパンの声はクリカンじゃなく山田康夫だよな。そう言えばつい先日、「レッドスネークカモン」で有名なショパン猪狩も死んだけど、山下毅雄が亡くなった。作曲家で、代表作には「大岡越前」「タイムショック」「プレイガール」「ルパンⅢ世」などがある。ルパンは旧の方ね。新の音楽は大野雄二だから。
 当然アニメも旧ルパンのファンで、新は第一話を見た時にガッカリしてその後見なくなった。子供の時に「帰ってきたウルトラマン」の第一話を見た時印象が似ている。話もそうだが、絵もダメダメだったし。
 勿論その頃は「宮崎駿」なんて名前も知らなかったわけで。彼の名前を意識しだしたのは高校の頃。未来少年コナンが放映されて、アニメの好きな友達が騒ぎ始めてた頃かな。何しろ「カリオストロの城」だって、監督が宮崎駿だって知らないで見に行ったくらいだから。ちなみに原作の漫画は中学校の頃に友達に借りて見ていたけど。銭型警部ってルパンや次元、五右衛門より遥か年上に描かれてるし、「カリ城」では「昭和一桁」にされちゃったが、漫画ではほぼ同い年なんですよ。知ってました? もっともルパン自身が「年齢不詳」という設定ではあったけど。

 ここで話を強引にパチンコにする。とゆうのは、「CRルパンⅢ世」が昨日赤羽でホールデビューしたから。パチンコ台でもルパンは3代目にあたる。
 僕のパチンコ歴は古い。打ち始めたのは大学時代だから、かれこれ24年にはなる。当時はハネモノや一発台と呼ばれた権利物が主流で、チューリップが開くタイプの(今は絶滅した)台もコアなファンが付いてた。セブン機は出始めで、最初の台は7が4つ揃わないとフィーバーしなかったんだよね。僕がもっぱら打ってたのは、「ゼロタイガー」とかのハネモノ。今のようにでっかいドル箱はなくて、満杯で2千円くらいの小さなハコだった。4先発も出すと「予定数終了」の札が貼られて、店内放送と共に打ち止めとなる時代。今の人は全く知らんでしょうなあ。6-8千円も出せば大勝で、2千円もあれば十分に遊べた時代だった。今じゃ2千円では10分くらいしか持たない。
 インベーダーなどのゲーム機が流行ったりして、閑古鳥が鳴いたパチンコ屋がゲームセンターに改装されたりした。その後、セブン機が流行して、またパチンコ屋に戻ったりしていたな。まだCR機の前で、「黄門ちゃま」や「春一番」「コマコマ倶楽部」「綱取り物語」なんて機種が記憶にある。CR機では「ダウンタウン」なんてのもあったよ。漫才のダウンタウンをテーマにしていて、芸能人を扱った最初じゃないかな。
 アニメや漫画をパチンコで扱った最初は、僕の記憶では「CRがきデカ」だと思う。台の完成度はイマイチだが、キャラによる予告やプレミア演出があって、時代の先駆けだったのは確か。初代のルパンもこの頃に登場。ちなみに当時の人気は「大工の源さん」だったと思う。「源さん」も「モンスター」もホールに復活してるのは何かの因縁かもね。
 今はどこでも見ることができんない初代ルパンだが、今年の夏に北海道行きのフェリーに乗ったとき、船内のゲームコーナーにありました。懐かしくて100円入れたけど。隣にあったのは「必殺仕事人」。今見ると、こんな小さな液晶画面で当時は満足して打ってたんだよな。時代の波を感じさせる。
 で、三代目の「ルパンⅢ世」は、ルパンと不二子、銭形の3バージョンあって、それぞれセル画や演出などが異なっている。懐かしい初代リーチも組み込まれている。で、早速打ってみました。打ったのは不二子。たまたま開いていたのがそれだった。幾ら使ったかは書かない。書きたくない。もうこれでほんとに最後、とゆう時にリーチが発展。画面下のメーターの宝箱が開いて財宝が見えている。大当たり確定?と思ったらあっぱり当たった。通常絵柄だったが、大当たりラウンド中に確変に発展。(弾は一番信頼度の低いやつ。出玉のない「いただきタイム」を挟んで、通常絵柄で当り。今度は銀の弾だったが、通常のまま。金の弾以外は意味ないのかもね。
 ワンセットである。(確変突入率は68%) 何とこれで9回連続ワンセット!(内訳は、スーパージェッター×2、水戸黄門、源さん、モンスタービレッジ、テレサテン、マリン、小川直也) ここ2ヶ月、確変を2回以上続けたことがないのだ。それ以前に、単発で当たったり、大当たりそのものが来なかったのはフツーにある。勝てるわけないよ、こんなんじゃ。時短中も何事もなくスルーし、2箱飲まれて終了。完敗です。

 しかし最近の台は飽きられるのも早いですね。稼働率のいいホールはともかく、そうでないところは2週間くらいでほぼ客が飛んでいます。ルパンも源さん同様、そうなるんかなあ。正直、あまり面白いと思えなかった。いやいや、負けたからでは決してありません。逆に言うと、「こいつは面白い!」と思える台にあまり出会えない。水戸黄門は面白いと思うけど、何故か当たんないんだよね。セブンは面白かったけど、やっぱ勝てない。

 最後に。パチンコの歴史に触れたい人には、上野にあるパチンコ博物館がお勧めです。電源が入っていないので液晶画面は見れませんが、青春を賭けた懐かしい台の数々が並んでいます。是非一度足を運んでみてね。