ほんの一週間前のことである。
仕事で柴又に足を運んだのだが、その時、駅で一枚のチラシを入手した。
寅さん記念館リニューアルオープン。
12月5日(土)に寅さん記念館の展示がリニューアルするそうだ。
そこでいろいろな催しがあるのだが、素人のど自慢大会の参加者を募集していた。
「寅さんが子供のころの歌」ということで、昭和5年から25年までの歌を歌う人を集めているのだ。テープに声を吹き込んで送ってくれという。
歌は好きだ。人前で歌うのはもっと好きだ。さらに、懐メロが得意である。
これは俺向けの募集なのではないかとすっかり勘違いして応募することに決めた。
とはいえ、昭和5年から25年なんてえらく古いでないの?
さっそくカラオケボックスに(暇だったので)行って、歌える歌があるか調べてみた。
たとえば「上海帰りのリル」なんか、えらく古そうだが昭和26年で対象外なのだ。
結局、「憧れのハワイ航路」「東京の花売り娘」「東京ラプソディ」の3曲を選んだ。こいつを吹き込んで送れば、どれか当たるだろう。
ところが、僕はカセットデッキを持ってない。近場で録音できるカラオケボックスも知らない。
そういえば、古賀正夫音楽博物館の地下にCDに録音できる施設があったな・・・。
調べてみると1曲1000円、2曲1500円、3曲2000円で録音できるという。部屋の使用料金は30分200円だ。
暇だったので(どんだけ暇なんだ)、早速、音楽博物館に出向いてみた。入館料の525円を払って、展示へは向かわずに地下に降りる。係りの女性が録音の仕方を教えてくれる。1回練習して、さあ、録ろうと思ったら、「憧れのハワイ航路」が著作権か何かの関係で録音不可なのだ。これで調子が狂った。
なんとか、残りの2曲は入ったが、できればもう1曲入れたい。
30分が過ぎたので追加の200円を払って曲を探す。
「長崎の鐘」・・・録音不可。
「勘太郎月夜」・・・録音不可。
ああ、もう歌える歌がない。
こうなりゃヤケだ。「愛国行進曲」を入れてやる!
軍歌は十八番なのだが、まさか寅さん記念館で軍歌を歌うわけにもいかんだろう。
録音はできた。CDに焼いて、視聴してみる。
マイクを通した自分の声を初めて聞いたが、部屋に反響する声や、体内を通して聴く声と違い、なんと低く、不鮮明な声なのだろう? はっきり言って蓄膿症の人みたいだ。自分の歌声をテープとかで聴くのは初めてではないが、ちょっとショックだった。
とはいえ、3000円もかかったのだ。応募をやめるわけにもいくまい。
その日のうちに郵便局へ行って。ちょっとしたお手紙を一緒に添えて投函。
で、数日前。記念館の担当者から連絡あり。「憧れのハワイ航路」を歌ってほしいとのこと。よっしゃー!
ホームページを見ると20人くらいの人間を予定しているよう。3番まで歌えるのかしら? まさか某公共放送みたいに鐘を鳴らされて途中で終わるのでは、と不安も感じつつ……。
当日は、友達の少なさから、応援ゼロで行く羽目になりそうだ。せめて雄姿を誰かに撮影してほしかったんだがな。まあよい。
のど自慢の結果はいずれまたご報告しましょう。
仕事で柴又に足を運んだのだが、その時、駅で一枚のチラシを入手した。
寅さん記念館リニューアルオープン。
12月5日(土)に寅さん記念館の展示がリニューアルするそうだ。
そこでいろいろな催しがあるのだが、素人のど自慢大会の参加者を募集していた。
「寅さんが子供のころの歌」ということで、昭和5年から25年までの歌を歌う人を集めているのだ。テープに声を吹き込んで送ってくれという。
歌は好きだ。人前で歌うのはもっと好きだ。さらに、懐メロが得意である。
これは俺向けの募集なのではないかとすっかり勘違いして応募することに決めた。
とはいえ、昭和5年から25年なんてえらく古いでないの?
さっそくカラオケボックスに(暇だったので)行って、歌える歌があるか調べてみた。
たとえば「上海帰りのリル」なんか、えらく古そうだが昭和26年で対象外なのだ。
結局、「憧れのハワイ航路」「東京の花売り娘」「東京ラプソディ」の3曲を選んだ。こいつを吹き込んで送れば、どれか当たるだろう。
ところが、僕はカセットデッキを持ってない。近場で録音できるカラオケボックスも知らない。
そういえば、古賀正夫音楽博物館の地下にCDに録音できる施設があったな・・・。
調べてみると1曲1000円、2曲1500円、3曲2000円で録音できるという。部屋の使用料金は30分200円だ。
暇だったので(どんだけ暇なんだ)、早速、音楽博物館に出向いてみた。入館料の525円を払って、展示へは向かわずに地下に降りる。係りの女性が録音の仕方を教えてくれる。1回練習して、さあ、録ろうと思ったら、「憧れのハワイ航路」が著作権か何かの関係で録音不可なのだ。これで調子が狂った。
なんとか、残りの2曲は入ったが、できればもう1曲入れたい。
30分が過ぎたので追加の200円を払って曲を探す。
「長崎の鐘」・・・録音不可。
「勘太郎月夜」・・・録音不可。
ああ、もう歌える歌がない。
こうなりゃヤケだ。「愛国行進曲」を入れてやる!
軍歌は十八番なのだが、まさか寅さん記念館で軍歌を歌うわけにもいかんだろう。
録音はできた。CDに焼いて、視聴してみる。
マイクを通した自分の声を初めて聞いたが、部屋に反響する声や、体内を通して聴く声と違い、なんと低く、不鮮明な声なのだろう? はっきり言って蓄膿症の人みたいだ。自分の歌声をテープとかで聴くのは初めてではないが、ちょっとショックだった。
とはいえ、3000円もかかったのだ。応募をやめるわけにもいくまい。
その日のうちに郵便局へ行って。ちょっとしたお手紙を一緒に添えて投函。
で、数日前。記念館の担当者から連絡あり。「憧れのハワイ航路」を歌ってほしいとのこと。よっしゃー!
ホームページを見ると20人くらいの人間を予定しているよう。3番まで歌えるのかしら? まさか某公共放送みたいに鐘を鳴らされて途中で終わるのでは、と不安も感じつつ……。
当日は、友達の少なさから、応援ゼロで行く羽目になりそうだ。せめて雄姿を誰かに撮影してほしかったんだがな。まあよい。
のど自慢の結果はいずれまたご報告しましょう。