goo blog サービス終了のお知らせ 

合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

あとだしジャンケン

2011-03-30 05:21:12 | Weblog
どうも福島で原発が大変なことになっている。


ちまた(主にネットだが)では原発是非の議論が盛んだ。
清志郎ばりに「何言ってんだー。冗談じゃねえ。核などいらねえ」と言う奴がいるかと思えば、いや一方で「電気は必要です。資源を持たない日本は、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー、原子力発電を推進すべきです」と、未だに電力会社の回し者みたいな発言をする輩もいて、「おいおいそれは原発が安全という前提での話だろ。どんだけ地球温暖化のプロパガンダに洗脳されてるんだ」と突っ込みたくもなる。

こんな事態になると、「そうでしょう。だから私は原発に反対だったのです。だから言ったのです」と、隠れキリシタンならぬ隠れ反原発の人々が出て来る。まるであとだしジャンケンだが、実は自分もそんな一人だと打ち明けざるを得ない。


あれは今から二十年も前。私は趣味でミニコミ誌を出していた。
ミニコミといっても、コピー機を使って複製していたので、発行部数30部足らずの個人誌みたいなもんだった。

最初のうちは馬鹿みたいな、面白おかしい記事を書いていた。が、取材をしていくといろんな社会問題にぶちあたった。

例えば「食べ物」。「金のない時ゃこれを食え」という貧乏レシピや、「日本の生産量No.1は大根、世界ではトマト」みたいな野菜雑学を載せたりしたが、一方で食の安全性に触れぬわけにはいかなかった。
つまり残留農薬、食品添加物、放射能なんかだ。

「血液」について特集を組んだこともある。
献血に対する若者の意識調査や、白血球・赤血球の働きなど。ところが調べると、図書館で血液製剤の危険を告発する本を見つけた。薬害エイズ問題が表面化して、当時厚生大臣だった菅直人が謝罪するのはその数年後のことである。
私はこの時マスコミに強い不信感を抱いた。私のような一個人がちょっと図書館で調べただけで分かるようなことを、マスコミに従事する者が知らなかったとは言わせない。アメリカが危険だからと使用しなかった血液製剤を「安全です」と言って使い、結果多くの患者がHIVに感染した。
私は大学でマスコミのゼミにいた時、「マスコミは社会の木鐸」なる言葉を聞いたが、マスコミが薬害エイズの被害を看過した責任を詫びる記事は一片もなかった。そればかりか、悪の親玉一人に罪をなすりつけ、その事態を招いた医者・官僚・学者・製薬会社のだれもが責任を取らなかった。私は二重に失望した。


反原発・脱原発ブームが起きたのは、スリーマイル、チェルノブイリの事故のあとの、80年代から90年代にかけてではなかったか?
広瀬隆の「東京に原発を!」がベストセラーになり、「朝まで生テレビ」でも反対派・推進派が入り交じって激論を繰り広げた。タレントでも、いとうせいこう、景山民夫(まだ「幸福の科学」に入る前の)らが声高に反原発を主張した。アニメーターの高畑勲もそんな一人だ。アニメ雑誌の「ふーじょんぷろだくと」に至っては、誌名の由来が産業廃棄物だとカミングアウトして、明確に反原発の立場を打ち出した。
かくいう私も感化された一人で、「反原発新聞」や原子力資料情報室の機関誌を購読し、積極的に反原発・脱原発を主張した。ミニコミに署名入りで異例の記事も書いた。
しかしこのブームは、その後急速に勢いを失った。推進派は金を持っている。政府(政治家と官僚)、電力会社や建設業界などの関連企業。その金の出所は、何のことはない、国民の税金である。

日本には資源がない。化石燃料はいつかなくなる。地球温暖化の元である二酸化炭素を排出しない原子力発電は、こともあろうに「クリーンエネルギー」と規定されたのだ。
今、福島一帯の住民を避難させ、そのために数万人が職を失い、風評被害も併せ多くの農業・漁業従事者の生活基盤を破壊し、乳幼児を抱える若い夫婦に健康被害を心配させる放射能をまき散らしている原発が、よりによって国家に「クリーンエネルギー」と認定されるなど、笑うに笑えない冗談だ。21世紀最大の欺瞞と言ってもいい。

ちなみに、原発推進を加速させた地球温暖化の主張も、私には多分に政治的なものに見える。
ほんの数千年前の縄文時代には今より気温が高く、埼玉県内まで海があったのだ。人間の活動による温暖化は、実は地球寒冷化を緩和してるのだと言う主張もある。


原発により出される放射性廃棄物。その処理方法は20年を経た今でも決定されていない。仮に事故がなかったとしても、核のゴミの問題(安全性とコスト)は深刻である。プルトニウムの半減期に至っては二万四千年。日本という国家はほぼ間違いなくないだろうし、日本列島も形を変えているはずだ。
地中深く沈めて安全に管理できるというような時間的スパンなのか?


いずれにしても今回の件で国の原子力政策は大きな見直しを迫られるだろう。
結局事故が起きなければ国民(の大多数)は分からないのだ。重態にならなければ治療や養生を考えない病人のように。

だが、そのために日本人が払った代償はやはり大き過ぎた感がある。
国土が狭く、地震大国である日本に原発は適さなかったのだ。

TAROの塔 三回

2011-03-27 07:38:15 | Weblog
地震の影響で中断していたNHKドラマ「TAROの塔」第三回を録画して、今朝見た。

面白かった。

岡本敏子は太郎の秘書かつ養女だが、事実上の夫婦だった。太郎が結婚という制度に反対だったから結婚しなかっただけ。

二人の関係は、岡本敏子が77歳で初めて書いた小説「奇跡」を見るとかなり分かる。ここで語られる性描写は、敏子によればほぼ事実だったそうな。つまり敏子は初対面で太郎にやられちゃったことになる。

それはそうと、太郎がかの子の幻影に縛られ、画壇で一流になることにこだわりを持つ、その太郎を敏子が否定して顔を黒く塗る。ほかのブログでは常盤貴子の芝居が誉められているけれど、その時に顔を黒く塗られている松雄スズキの顔がそっくりなんだな。太郎本人かと見まごうほど。岡本太郎の霊が乗り移ったのか?

昔よく太郎の真似をしていた松尾貴志(キッチュ)が、飲み屋で評論家の役で出ていたが、松尾スズキに物まねのコツでも伝授したんだろうか?
次回予告ではテレビ局のADの役でジミー大西が映っていた。片岡鶴太郎とタモリもよくバラエティーで共演してたが、出ないのかな?


最終回では万博、その後のテレビ出演、亡くなるまでが描かれるようだ。

太郎はほとんど絵を売らなかった。一平の死後、腹違いの兄弟たちをひきとって生活の面倒を見たが、絵を売らずに収入がないため生活が困窮したことはドラマでは描かれてない。太郎のエピソードはいろいろあって、ドラマでは取り上げきれないのだろう。個人的には、諏訪の御柱祭の柱にまたがるといってきかない話も取り上げてほしいが、無理かなあ・・・。

「やめてください、死んじゃいますよ」ととめられて、
「死んで何が悪い、祭りだろ!」と答えました。


「新・岡本太郎検定(二択)」もあるので、よかったら受けてくれ!




地震は怖い

2011-03-17 00:54:38 | Weblog
皆さんこんにちは。
地震が多発し、メルトダウンの恐怖が日本列島を襲っていますが、みなさんはどうお過ごしでしょう?


私はあの日、夜勤明けでしたが、チケットを前もって購入していたので、国立近代美術館に行き、岡本太郎展を見て来ました。さすがに眠くなったので帰宅し、自宅近くの地下鉄南北線、赤羽岩淵の駅に着き、地上へと向かうエレベーターの中で地震に遭いました。

いやあ、ぐらんぐらん揺れた。エレベーターの中でもさすがに地震と分かった。幸いに閉じ込められもせず地上に到着すると、目の前の国道の信号がひどく揺れている。揺れが収まってから慌てて家に帰り、翌日は休みだったので終日家でテレビ見てました。最初は「死者7名」とか「お年寄りが怪我」とか呑気なことを言ってたのに、死者行方不明者が2万人にもなろうかというレベルに広がっています。

で、原発。

やっちゃいましたねー。信じられない大事故です。メルトダウン。1~6号機まである。そのどれもがヤバいらしい。放射能だだ漏れ。福島から東京までは距離があるのでさすがに退避命令はでないと思うが(そのために首都圏から離れたところに原発を作っている)、多数の住民が被爆するのは間違いないところ。
あとは放射能に汚染された農作物や魚を食べることで、将来的にガンや白血病になる。日本人は住む地域に関わらず、誰でももはやその危険を回避できないんじゃなかろうか。



山本周五郎の短編「人情裏長屋」を読む。高橋英樹の「ぶらり信兵衛道場破り」の原作はこれだった。あのドラマは面白かったな。時代劇らしくなくて。

それにしても

東京電力はほんとに頭来るな。
政府も自衛隊もちゃんとしてくれ!

まあ半分あきらめてるけどね。

太郎生誕100年

2011-03-11 05:06:51 | Weblog
先週の休みのことを書こう。


まずは勤務明けに一人で久々にカラオケボックスに行って来た。
JOYSOUNDの全国採点機能が面白い。月の初めのせいか、自分一人しか歌っていない曲も結構あり、そういうのは必然的に一位になってしまう。
「君が代」を入れてみた。カラオケで「君が代」なんか歌う奴はいないかと思ったら結構いる。結果、93.6点で、247人中4位だった。これは結構自慢できるのではないか?

「もののけ姫」は92.4点で312人中17位とイマイチだが、これは原曲キーで歌っているからしょうがない。

シャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー」とクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」に本人映像が使われていて驚いた。もっともフレディが長髪の若い頃だったのは残念。やっぱフレディは短髪・ヒゲ・上半身裸でないと。
他にも有料だがアニメのアフレコとかあって面白いのだった。三時間いてドリンクバー付で720円は安い。


翌日は休だったので、青山にある岡本太郎記念館に行ってみる。岡本太郎のエッセイも購入。
午後から戸田公園にある天然温泉「彩香の湯」に行ってみる。入浴料1000円の他、タオルセット、館内着が各200円。アカスリとマッサージもやって散財する。

帰宅してから録画しておいたドラマ「TAROの塔」の二回目を見る。一回目より面白い。青年の太郎が松尾スズキみたいにオーバーでなく、好感が持てる。逆にいえば、どこで変化したのか? 戦争中の太郎はどっちがやるのか?
丹下建三役の小日向文世はちっとも本人に似てなかったが…。

最近の傾向

2011-03-02 22:29:55 | Weblog
1 パチンコ
パチンコは結局のところなかなかやめられない。最近は勝つとか負けるとかいう以前に全く当たらない。


2 岡本太郎生誕100年
NHK土曜ドラマで「TAROの塔」が始まったので録画して見る。でも岡本太郎ってやっぱりもはやアナクロになりつつある感じ。仕方のないところ。

3 東京マラソン
猫ひろし驚異的な記録。が、あと10分タイムが縮まればカンボジアに帰化してオリンピックに出るのも夢ではないかも。
ニャー!


4 確定申告
まだなんもしてない。昔から宿題でも何でも締切になんないとやんないたちで。


5 たまにはスーパー銭湯にでも行ってアカスリとかマッサージとかのんびりしたい。温泉は夢のまた夢だが…。


6 一人ぐらしを始めてから明らかに酒量が増えている。友達がいないので一人酒だが。


7 世間ではaicezukiとかNZ地震、都知事戦候補とか話題だが、基本関係ない。


8 山本周五郎作品、細々と読み続けています。まだこの作家のことがよく分からず。正体が掴めないというか。なんかいい評伝とかないか…。


9 10個書こうと思ったけど、もう書くことがない。