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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

ナマコ博士のこと

2010-02-27 21:23:29 | Weblog
僕がナマコ博士こと本川達雄氏を初めて映像で見たのは、たまたま友達と鬼怒川温泉に泊りに行った旅館の部屋で、である。
東京12チャンネルのスペシャル番組で、全国の変わった先生を特集したもの。そこで本川先生は、「ナマコは溶ける~」と歌いながら、ナマコをしごいてドロドロに溶かしていたのである。

のちにNHKの教育テレビで講座を持った時は、まだβだったビデオで録画し、夢中で見た。
番組の最後に披露する歌も秀逸だったが、講座の内容も「目からウロコ」的に素晴らしく、たちまちファンなった。植物細胞には細胞壁があり、大きさは動物細胞の何十倍も大きいが、それは何故かまで明確に説明してくれる。
大ベストセラーとなった「ゾウの時間ネズミの時間」はもちろん、歌のCDや「歌う生物学」まで購入し、すっかり「本川教」の信者状態といえるほどだ。

そもそも本川氏はなんでナマコなんかに興味を持ったのか?
沖縄の瀬底島にいた時、海岸にナマコがたくさん横たわっているのを見て疑問に思ったそうだ。
何でナマコは動かないのだろうと―。

動物は動くから動物なのであって、餌をとったり捕食者から逃げたり、より良い環境を求めるために、素早く動けるよう進化して来た。
にも関わらずナマコは動かない。体を動かすための筋肉さえ持っていないほどである。
同じように動かない動物にサンゴがある。こいつは体内にカッチュウソウという藻がいて光合成をしている。だから動かずに、木みたいにひたすら枝を伸ばせばいいのだ。
ナマケモノもあまり動かない。調べてみるとこいつは、哺乳類の中ではダントツで代謝が低い。つまりエネルギーを使わないのだ。だから、葉っぱなど栄養の低いものだけで生きていけるそうだ。
ナマコも同じで代謝が低い。餌は砂の中に潜む微生物である。食糧の上で暮らしているわけで、本川流に言えば「ナマコは天国である」となる。

こんなナマコも魚に襲わたりする。そんな時ナマコは体の皮膚をかたくする。それでも魚がつつくと、逆に皮膚は柔らかくなり、中から腸を出す。魚が腸を食べているスキに本体は逃げちゃおうというのだ。
腸は時間が経つと再生する。本川氏が何度もテレビで溶かしたナマコたちは、海水の入った水槽に入れておくと、一ヵ月のうちに再生するそうだ。プラナリアもびっくりの再生能力だ。

本川達雄氏は「サイズの違い」から「動物の時間」へと論理を展開する。そして、寿命の大きく異なるゾウとネズミでも、一生に打つ心臓の鼓動の回数は同じであることに着目する。
我々人類は本来なら三十年程度の寿命だが、医療の発展や科学技術の進歩によって驚異的にその寿命を伸ばしてきた。人間が一人当たり使うエネルギーは、もはやゾウなみに肥大化した。しかしこれは、不自然極まりないことだ。地球環境を大きく変えるのも仕方のないところか。
エネルギーで生命の時間を買っている現代人。が、そのエネルギーももはや枯渇しつつある。
多くのエネルギーを消費するのをやめて、ナマコやナマケモノの生き方を参考にする必要が、今の人類には求められているのかもしれない。

自慢

2010-02-26 18:35:33 | Weblog
最近のコンビニはいろんな本がある。
「勉強をしろと言わずに子どもに勉強させる法」というのがあり、世の親も大変だなと思った。
かくいう僕は、これまで一度も親から「勉強しろ」と言われたことがない。そこは両親とも偉いなと思う。いわゆる教育ママとかとは正反対だった。
親はむしろ、男の子らしく泥んこになって外で暴れてほしかったようだが、意に反して女の子のように大人しく、部屋の中で遊んでいたから全く拍子抜けしたようだ。父親はキャッチボールとかしたかったようだが、肝心の子ども(僕のことですね)がやりたがらないので、諦めたらしい。そういう意味では親不孝だった。


では逆に、家で勉強していたかというとそうでもない。中学の三年間、予習復習と呼べるものはまずしなかった。それどころか、宿題にさえ手をつけなかった。
どうしていたかというと、学校で他の授業中にやっていたのだ。例えば3時間目に数学の授業がある場合、1・2時間目に机の下で数学の教科書を開き、宿題をこなしていた。1時間目が数学だった場合は、授業中に当てられそうな問題を片付けていった。結構スリリングだ。

勉強をせずとも成績は良かった。小学校の頃からそうで、三・四・五年と学級委員をやっていたし、先生の受けも良かった。何故か女子のお母さんがたに人気があり、家へ遊びに行くと「うちの子に勉強教えてあげてよ」と言われたりした。生涯でただ一度のモテ期だったかもしれない。

姉が二人いてお下がりの教科書をもらっていたせいで、妙なことを知ってたりした。
中学1年から塾に通い出したが、「2の平方を求めよ」という問いの「平方」の意味が分からず、√2(ルート2)と答えて先生を驚かせた。平方根は中3で習う内容だったのだ。

もっとも強烈に残る思い出は小6の家庭科の時間。お婆さんの先生が、よせばいいのに、教科書にも書いてない化学式についてしゃべり始めたのだ。
曰く、「一酸化炭素はCOで、二酸化炭素はH2O2です」と――。
すかさず松井君が手を挙げた。松井君はクラスで一番勉強のできる生徒だ。
「それは違うと思います」
2番目に勉強のできる田中君がそれに続いた。
「二酸化炭素の化学式はCO2です」
お婆さん先生は譲らない。何しろ正解がどこにも書いてないので、事態が進まないのだ。ほとんどの生徒は化学式が何なのかもわからないまま、緊迫する室内でボーゼンとしていた。
その時僕はどうしてたかというと、二人みたいに立ち上がって論争に加わったりはせず、周囲の友達に「そうだよ。確かH2O2は過酸化水素水だよ」と喋っていたのである。
のちに松井君と田中君は有名な私立中学へ進学。僕はというと、皆と同じに普通の区立中学に進んだ。
のちに高校へ行く時も、お金がないので都立に入るべく(当時は群制度だった)、1段階落として受験したものだった。

その頃親父はほとんど会社へも行かず、何故か昼間からビールを飲んでいたが、僕が滑り止めに受けた私立に特待生として合格した通知を受けて機嫌が良かったのを覚えている。多分、学費が免除と知って喜んだのだろう。

高校では、大学受験を決めてからそれなりに勉強した。しかし、睡眠時間を削るような勉強はしなかった。そんな勉強が身に着くはずがないからだ。
うちの親といえば相変わらずで、高3の夏、嫁に行った姉が身重で帰って来た時も、「麻雀をしよう」と何度も誘われた。別にその時間だけ勉強しなくても、受験の大勢には影響ないのだが、心を鬼にして断った。そういう甘い気持ちを断ち切るためにである。
それにしても、勉強しようとする受験生を麻雀に誘うなど、うちの両親もなかなか素晴らしい人格の持ち主だったと、冗談抜きに思う。
勉強していい大学に入りいい会社に入り、などという発想は根本からない家族だった。金よりも心の持ち方が大事、恥ずかしくない人間に、というのは、直接言葉で言われたことはなかったが、自然に身についていた。
それにしても、甘やかされて育ったせいか、少々お金に対して欲がなさすぎ、結果として赤貧にあえいでいるのは因果応報というしかないかもしれない。

R-1感想

2010-02-24 20:18:42 | Weblog
R-1を録画で見た。
あべこうじは大して面白くないが、優勝するからにはその理由がある。小道具に頼らず、喋り一本だけで独自の世界を生んだのも好印象だ。
個人的には、バカリズムの正義感の強い男、なだぎの一本目、江原の一本目は面白かった。
しかしバカリズム、麒麟の川島、なだぎなどは音楽や効果音を用意し、舞台袖でタイミングに合わせて音を出したり止めたりする助手が必要であり、厳密にいうとピン芸と言えない恐れもある。なだぎはボイスチェンジャーという飛び道具も使った。
フリップに頼る芸人も目立った。カメラのズームが効くテレビ番組か、小さい小屋専用のネタで、そんなところも審査にマイナスに働いた可能性はある。体一つで勝負したのはあべこうじといとうあさこくらいだ。
審査員はプロのお笑い芸人である。だからあべこうじの話術や表現力といった腕の高さを見せられて高評価をしたのではないか?

桂三枝、高田純次、ラサール石井、伊東四郎と、年齢層も高く、「今の笑いが理解できないなら審査員を辞退するべき」なんて意見も見られたが、的外れである。伊東四郎がそういうのは謙遜して言ってるのであり、真意は「つまらない」という意味だ。
いとうあさこに対する評価が「明るくていい」。自虐ネタでも、場を明るくさせる芸風は評価できる。一方、我人は「ブラック」と、年配層は軒並み低評価。当たり前だ。ゴールデンの地上波でやるようなネタではない。僕は冒頭の「別腹」のオチを聞いただけで早送りした。あの演者は、観客席やテレビの向こうに、本当にそういう問題を抱えて悩んでいる人間がいるかもしれないと考えないのだろうか?
昔清水アキラが「お嬢さん石鹸の匂いしますよ」といつもの客弄りをしたら、本当に風俗嬢で泣き出してしまったという話を聞いたことがある。
僕はハゲのネタも嫌いだ。芸人は自分がハゲてるから自虐的でいいと思ってるかもしれないが、客の中にもハゲやカツラはいるのである。笑うつもりで来たら不愉快な思いをしたのでは、二度とそこへは足を運ばないだろう。ベテラン芸人はよく分かっている。
大村崑は「下ネタはするな。客をいじるな。人をバカにして笑いをとるな」と弟子たちに教えたそうだ。今、徒弟制度が崩れ、そんな笑いの基本を知らない輩が増えた。ビートたけしやダウンタウンは意図してそのフォームを崩し、熱狂的な指示を集めたが、彼らを教科書と信じた後続の連中は、それ以前の基本が身についてなかったのだ。我人が決勝に残ったところにその傾向が見える。

僕は、お笑いは大阪が中心と思い込んでる若者たちにも腹が立つ。彼らが知っているお笑いとは所詮吉本のそれで、長い笑いの歴史については多分に無知である。チャップリンも志ん生もエノケンもモンテイ・パイソンも何一つ知らないくせに、偉そうに笑いを語るんじゃないといいたい。
笑いの歴史を一番勉強している芸人は爆笑問題の太田じゃないかという気もするが、ダウンタウンの松本だって一通りのことは知っているはずだ。つまり、偉そうに「しんぼるはつまんない」とか言っている素人が、一番お笑いについて無知なのである。

パチンコ業界のあしたはどっちだ?

2010-02-23 12:30:09 | Weblog
最近はパチンコに行くお金もなく、しばらくホールから遠ざかっていた。たまに行くと貴重なお金はあっという間に消えてなくなり、後悔と自暴自棄の念に襲われたりする。たまに勝ってもそんなお金はその後数日のうちに店へ返却してしまうので同じことである。パチンコとは、店とメーカーその他が結託して、貧乏人から金を合法的に巻き上げる、よくできたシステムだ。まさに、百害あって一利なし。店のオーナーはほとんどが中国や朝鮮籍らしいが、戦争中に酷い目に合わされた(と教え込まれている)ので、日本人憎しの観点から、こんな非人道的仕組みを構築したのかもしれない。

「文句があるなら打たなきゃいいじゃないか。誰も頼んでないよ」と言う人は、すっとぼけているか、パチンコの真の怖さを知らない人である。
パチンコは、脳の中に快楽物資が溢れ出すため、アルコールやクスリと同じ中毒、つまり依存症になってしまうのだ。負けると分かってて、つい足を運んでしまうのはそのためである。
かくいう私もパチンコ歴は長い。セブン機の出始めから知っているくらいだ。しかも、見事なまでに依存症に陥っている。
去年の春は「花の慶次」で30万勝ったこともあるが、後半は不調で、行くとほとんど負けていた。
そんなわけで最近とんと寄り付かなかったのだが、昨日ふらふらとホールに寄ってしまった。依存症恐るべしと言わざるを得ない。
立ち寄った理由は、今話題の「あしたのジョー」の実機はどんなものかと気になったからだ。

入って驚いた。2シマある「あしたのジョー」がガラガラなのだ。新台でこんなことではどうするのか?

大当たり確率は、通常時1/319、高確時1/35。確変突入率100%で54回まで。出玉は11Rで1200個ほど。前作の仮面ライダーは74回転だったが、ジョーは54回転と20回も短い。これでは連チャンしないし、出玉も少ないとあっては客も飛ぶはずである。しかもジョーやおっつあんのギミックが安っぽい。高級感はほとんどゼロだ。
キョーラクはこれまで幾つもの名機を出して来たが、最近はライダーのヒットを除くと、「天国の階段」や「美空ひばり」など、どれもパッとしない。ジョーはしかし、それらに輪をかけて酷い台だと言えそうだ。

今回の「あしたのジョー」は、スロットをサミーが出してることから、コラボということでサミーのキャラも出て来る。ゼブラ柄は激アツだが、サミーのキリン柄だとプレミアらしい。
しかし、「あしたのジョーの世界」に、丹下段平仕様の玉ちゃんや、エイリヤンなど訳の分からないキャラが次々と出て来た日には、梶原一騎も浮かばれまいと思うがどうか。(すでに「巨人の星」や「愛と誠」など軒並みパチンコ化してるからどうでもいいか)


1円パチンコを導入しても客離れの止まらないパチンコ界。いっそのこと本来の姿に帰って、まったりした羽根物をたくさん開発・導入した方がいいと思う。そうすれば離れた客もホールに戻ってくるのではないか?

新井田さんの思い出

2010-02-22 12:53:55 | Weblog
俳優の藤田まことさんが死んだ。78歳。ドラマ「JIN-仁-」を降板したと聞いたが、死因は別だった。大物俳優なのに、現場のスタッフにも気を使う稀有な役者さんであった。

さらに訃報である。
北海道で将棋の普及に努めていた、新井田基信さんが亡くなった。僕と一つ違いの48。前日までブログを更新するなど元気だったのに、急性心停止だったらしい。

新井田氏とは面識があまりない。が、一度だけ話をさせてもらったことはある。

僕が明治大学の将棋部に入部した時、新井田氏は早稲田の2年であった。当時早稲田の将棋部は黄金時代で、学生強豪と呼べる人が何人もおり、層の厚さは他大学の垂涎の的だった。その中でも新井田氏は大将格で指していた。
関東A級リーグ優勝筆頭候補の早稲田に比べ、我が明治はA級とB1を昇降していた。
そもそも明大生は早稲田に対してコンプレックスを持っている。バンカラという校風が似てるせいもあるが、「早稲田に入れなかったから明治に来た」という生徒も多いためだ。
それゆえか、対早稲田戦となると妙に気合いの入る選手もいて、たまに早稲田に勝ってしまう番狂わせもあった。当時の明治は早稲田キラーだったのだ。
明治の大将はIさんという、新井田氏に匹敵する巨体の人。両者一歩も引かずに殴り合う盤上の応酬は、下手なプロの実戦よりよっぽど刺激的で、ギャラリーは至福の時間を過ごしたものである。
もっとも、両者の対決はそれほど多くなかった。リーグ戦は個人戦と違って星勘定の団体線であるから、強い大学の大将にはアテ馬をぶつけるチームもあり、それを読んで向こうもオーダーを変えたりする駆け引きがあったからだ。

一方僕はといえば部内でも下から数えた方が早いという実力。春と秋の個人戦は、7回出場して1度しか勝っていない。そんな他大学の弱い部員を、新井田氏が知る道理もなかった。

そんな新井田氏と言葉を交わしたのは十数年後。詰将棋全国大会の懇親会の席で。新井田氏がいたところを見ると北海道の大会だったのだろう。
新井田氏は柳田明さんと旧知だったようで、親しく話をしていた。僕は柳田さんの大学の後輩にあたり、「師匠」「弟子」と呼び合う関係だったから、酒の勢いも手伝って新井田さんに昔の思い出話をした。さすがに当時の明大のレギュラーの名前は(半分ぐらい)覚えていた。僕と同期で、間違って個人戦で新井田氏に勝ったOの名前も覚えていたようだ。
学生の頃は何となく怖いイメージがあったが、話してみると気さくで、よく笑っていた。確か2次会の居酒屋も一緒だったはずである。


思い出といってもわずかにそれだけで貧弱なものだが、詰将棋をやってなければそんな出会いもなかったかと思うと感慨深い。


まだまだ若いのに残念なことだが、信長の時代は「人間わずかに五十年」だったし、縄文人の平均寿命は三十歳前後だった。わしらも三十過ぎたら、いつあの世に召されてもおかしくないのだから、覚悟だけはした方がいい。自分も現世にはあまり未練もないのでいつ死んでもいいのだが、痛いのと苦しいのだけは勘弁してもらいたい。

眞鍋かをりのこと

2010-02-20 23:19:19 | Weblog
今携帯でニュースを見ると、眞鍋かをりが所属事務所に契約解除を求める裁判を起こしているという。何でも社長が脱税で逮捕されており、事務所名義だった彼女の部屋も家宅捜索を受けたそうだ。
前に写真週刊誌で見たが、眞鍋は社長からストーカー被害を受けており、社長は眞鍋の半径1メートル以内に近付かないようにとの命令を受けてるらしい。とても正常なタレントと社長の関係ではない。

かつては「ブログの女王」として有名だった眞鍋だが、あっという間にしょこたんに抜かれ、最近はテレビの露出も少ない。たまに「タモリ倶楽部」で玉袋筋太郎と酒を飲んで下ネタで笑ってるのを見るくらい。横浜国大卒のインテリとしてクイズ番組にも出ていたが、その割には特段頭がいいわけでもなく、出番は減っていった。

爆笑問題が深夜に作家を招いて話す番組が好きだったが、眞鍋はアシスタントだった。番組は終わったが、その後爆問との共演がなかったところを見ると、眞鍋が嫌ったのか?
そこへいくとしたたかだったのは小池栄子。「爆笑問題の検索ちゃん」を通じてお笑い好きの視聴者にアピール。私生活での結婚は、旦那の借金で難を抱えるものの、それをバネにしてか女優業に邁進。NHKの朝ドラにも出演した。

NHKの出演は大きい。ギャラの安さを補うに十分な、知名度と好感度アップにつながるからだ。
NHKに出れない芸人も多い。ダウンタウン、とんねるず、明石家さんま、島田紳助…。たけしだって文化人としてならOKだが、芸人としては怪しい。(下半身を出した鶴瓶がOKというのもよく分からない基準だが…)
それを考えると、NHKに長年支持されている爆笑問題の特別さが分かる。彼らの非凡さはNHKと立川談志の双方に可愛がられていることからも伺い知れる。


話が逸れた。
そんな眞鍋も、かつてはNHKの番組でレギュラーだったことがある。「サイエンス・ゼロ」という教養科学番組だ。
ある日番組を見ていたら、最後に眞鍋かをりのアシスタント卒業が伝えられた。後任は安めぐみだという。天然癒し系キャラと、それに似合わぬエロ系なグラビアの肢体。およそ教養番組には不似合いな、おつむの弱そうなタレントである。
何とも唐突な交替劇に見えたが、眞鍋降板の理由は何だったのか?

私は「オーラの泉」のゲスト出演が引き金でなかったかと思う。
「サイエンス・ゼロ」は最新の科学を扱った情報番組である。そのアシスタントが、こともあろうに心霊を扱うオカルト番組に出演し、オカルトを全肯定するような発言をしていたら、NHKスタッフの面子は丸潰れであろう。まして心霊はUFOと違い、詐欺被害の対象になり兼ねない分野なのだ。

当然だが、江原や細木和子、織田無道や宜保愛子はNHKに出れない。しかし、「オーラの泉」出演者はみんなNGかと言えばそんなこともない。
レギュラー司会者のTOKIOの国文太一は、「カラダの不思議」の司会者をやっていた。なぜ彼はよかったのか? 積極的にオカルトを肯定する発言をしてなかったのもあるが、やはり事務所の力だろう。NHKもジャニーズを敵に回すことはできない。

「カラダの不思議」には、劇団ひとりと麒麟もほぼレギュラーで出ていた。ひとりは大沢あかねと結婚後も順調だし、ミキティと結婚した庄司もバラェティ番組にでづっぱりだ。
が、麒麟の川島と交際中の眞鍋はトラブル続きだし、麒麟の人気も下降気味である。お互いに上げマン、上げチンではなかったということか。
眞鍋かをりの迷走はまだまだ続きそうだ。

銭の花

2010-02-20 09:42:00 | Weblog
職場の休憩所に本が置いてあり、そこに花登筐の「銭の花」があったので読んだ。昔やっていたドラマ「細うで繁盛記」の原作小説である。

「銭の花の色は清らかに白い。その蕾は血がにじんだように赤く、その匂いは汗の匂いがする」

そんな衝撃的なナレーションで始まるオープニングと、「かーよー。おみゃーにやるような銭はにゃーだよ」という性悪兄妹のセリフばかりが印象的だった。が、肝心の筋立ての方はよく覚えていない。

小説の粗筋はこうだ。かつて大阪の道頓堀に南地楼という大きな料亭があった。主人公の加代は南地楼を一代で築いたゆうに可愛がられた孫娘であったが、父の死や戦争などで没落。騙されて伊豆熱川の山水館という小さな旅館に嫁に行く。が、夫は戦争の傷が元で、男として不能者となっていた。加代はゆうの教えに則り、山水館を大きくしようと決意する。しかし、義父、夫の妹の正子、さらには夫の正吾までもが敵対し、加代の邪魔をしようとする。正子らとは腹違いの妹の春江だけは加代のことを「お姉さん」と慕ってくるのだった。

加代は様々な妨害にもめげず、商売敵で反対派の大西館から金を借り、火事で焼けた山水館を新築。大阪で女中や板前を集める。南地楼時代のお多福さんや善蔵、加代が密かに慕っていた板前の清二も山水館にやって来た。
紆余曲折を経ながらも、山水館は熱川で一番の旅館へと成長する。加代は見事に、銭の花を咲かせたのである。


ドラマと小説は微妙にストーリーが違うようだが、僕はこの話、最後はハッピーエンドになると思っていた。正子は東京へ逃げ、正吾の遺言により山水館の経営権を取り戻した加代。しかし清二と結婚した春江は、過労がたたって幼い子を残したまま亡くなってしまうのだ。結果として、元々山水館にいた原田家の人間は正子を残して死に、正子も東京へ逃げたから、結果だけ見ると加代と南地楼ゆかりの人間が山水館の土地をのっとったように見えるのだ。それにしても、何で春江まで作者は殺したのだろうか?

ちなみに、「細うで繁盛記」の山水館のモデルとなった旅館が熱川にあるが、赤字のため昨年潰れたらしい。
また、「銭の花」で検索をかけると、西原理恵子のブログにぶつかってしまう。第二の花登筐の線を狙っているのであろうか?

俺じゃねえっ!

2010-02-16 08:21:51 | Weblog
サッカー東アジア選手権は、宿敵韓国にホームで3-1と惨敗し、1勝1敗1分の3位。韓国は前戦で中国に3-0と敗れており、決して強くない相手だった。
岡田監督解任は避けられぬ流れかと思われたが、「リスクが大きい」との理由から協会は岡田を指示。サッカーファンの一縷の望みは絶たれた。この日が事実上のWカップにおける日本の終戦記念日といっていいだろう。
オシムを再び担ぎ出し、ラモスを特別コーチにつけるぐらいのカンフル剤を打たなければ、例え海外組が融合したところで、3戦全敗は必定と思われる。


他にめぼしいニュースはというと、インリンが妊娠4ヶ月だそうだ。別に韻を踏んでいるわけではなさそうだが、「出産はM字開脚」とか「また曙を産むのか」など、ナイスなコメントも多い。
それにしても、ハッスルって一体何だったのか? 早々に消えやがって。プロレスの歴史に何かプラスになったのか?


さて、ここからが本題だが、最近は電車内の暇つぶしに数独をやっている。ナンプレともいうらしいが、上級者向けの本を買ったためになかなか解けない。
その本の中に、「合間妹子」という作家さんがいるのだが、これは私ではありません。同姓同名の別人です。
自分は以前、詰将棋を作っていたことがあるが、ナンプレは作り方も知りません。
まあ名前からいっても間違いなく男性でしょうけど…。

読む漫画

2010-02-10 18:55:03 | Weblog
今日はスーパージャンプの発売日。なおかつ明日が休みなので、コンビニで立ち読みしてきた。漫画はガキの頃から大好物だが、そんな僕が毎号必ず見る漫画作品の傾向を書いてみよう。

まずはスーパージャンプから。
村上もとか「JIN-仁-」。最新回は東修介の心境に変化がおき、龍馬の意識がもどりかけるところまで。
もう一つ目を通したのは「暁! 男塾」。相変わらず馬鹿馬鹿しい内容だが。「魁! 男塾」(中盤まで)の方がいい内容ではあった。

ヤンジャンで読むのは「GANTZ」「ハチワンダイバー」「タフ」「リアル」くらい。
ハチワンはだいぶ絵柄が雑かつウザくなってきた。読者も急速に離れてることだろう。
タフは、ファントム・ジョーとかまた新しい敵は現われるし、さんざん煽った鯱山は3秒で喜一に倒されるしで、もう無茶苦茶の展開。
ガンツやリアルは隔週や月一連載がもはや定番化した感じ。今読んでて一番面白いと思えるのは「リアル」なんだが…。

モーニング。島耕作とコウモリ漫画は読まず。
「バカボンド」はいよいよラストが近くなってきた。
あと、諸星大二郎の「西遊妖猿伝」。今作が時を経て連載復活したことは、近年の漫画界の大ニュースではないか?

「少年チャンピオン」は「バキ」のみ。御前様が病に倒れ、いよいよ親子対決も近い。しかしピクル編を見て思ったが、最強のピクルを圧倒する主人公バキの描写に説得力がない。神技を見てる感じで…。米国も平伏すオーガに対抗するためそこまでもってく必要があったんだろうが、この分だと親子対決も満足に描かないかもしれない。
ちなみに、マガジン、サンデー、ジャンプは一切読んでいない。

ヤンマガは、今読んでるのはカイジぐらい。

スピリッツ。「バンビーノ」と、鬼龍院冴子のギャグ漫画。
あと、未だに題名を覚えられないが、ゾンビが町中で暴れてる奴。展開が目が離せない。
ホムンクルスはどーでもよくなった。闇金ウシジマの話は嫌い。絵も下手だし。

他にイブニングでは餓狼伝。ヤング島耕作は割と読める。この前までやってた小林まことの「関の弥太っぺ」は面白かった。書店で本になってるのを見つけ、買おうかと思ったが、お金が勿体なくてやめた。

伝説のテレビ番組

2010-02-09 12:36:34 | Weblog
回文つながりで思い出したのだが、昔「グッドモーニング」という深夜番組があった。朝の情報番組のパロディというていで、出演は、男は中村ゆうじ一人。女は4-5人で、今ではダウンタウン浜田の嫁として有名な小川菜摘も、オナッターズの一員として出ていた。

イタリアのニュースを伝えるという設定で女性MCが、「イタリヤといえばイタリヤコンマで有名ですが…」と言い出してぶっ飛んだ記憶がある。
イタリヤコンマは回文ではないが、いわば便所の落書きで、公共の電波に乗ったのは初めてではないか。一緒に見ていた姉に「イタリヤコンマって何?」と聞かれたが、返答に窮した。(類似のものに「66.2-3Z」というのもあるが。)
この番組はお下劣・エロを売りにしたギャグ番組で、他にテンパイポンチン体操や、早口言葉「おにゃんこ、子にゃんこ、孫にゃんこ」とかもあった。頭の弱そうな巨乳女子大生風の女の子が「よく分かんなーい」と喋ってたっけ。


他に変わった番組で思い出すのは、「スポーツUSA」という情報番組。古舘伊知郎と日刊スポーツ新聞の後藤さんがやっていたが、回が進むにつれ内容がハチャメチャになってゆき、伴淳とトニー谷のお面を被ってたり、謎の仏像が置かれてたりした。今の古舘はちっとも面白くないが、当時はかなりきれていて、アメリカのウェイトリフティングの女子選手がゲストに来た時、「アイライクセックス」とか言って、まともにインタビューしなかったこともあった。

さらにさかのぼれば中学の頃、日テレで朝と夕方にやっていた「カリキュラマシーン」が大好きだった。
藤村俊二、常田富士男、吉田日出子、宍戸錠といった豪華な役者陣が、とても子ども向けとは思われないシュールでブラックなコントを展開する、前代未聞の教育番組である。
ほおずき、おおかみ、そのとおり、など、延ばしても「う」ではなく「お」と書く単語を間違えないのは、ひとえにこの番組のおかげだと思っている。