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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

太平洋ひとりぼっち

2012-07-23 01:02:51 | Weblog
CATVをつけたら市川崑監督の映画「太平洋ひとりぼっち」をやっていた。

面白かった。

石原裕次郎が太平洋単独ヨット横断の堀江謙一青年を演じている。関西弁で、いつもの裕次郎のイメージとまるで違う。

時は1962年。(くしくも僕の生まれた年)
日本ではこの偉業も、当初は密出国・密入国の犯罪者扱いで報じられたというから、日本と言う国はほんと酷いものだ。

ヤフーの映画評(ユーザーレビュー)が十数件あった。
読んでみると、何で主人公が冒険に出るにいたったか、その動機が書かれていないのが駄目、みたいな意見が見られた。

僕はそうは思わない。

主人公の心情をまるで理解しない両親の姿を見れば痛いほど気持ちが分かる気がする。

そもそもこうゆう気持ちを理解できないのは旅をしたことのないひとたちではないか?

自分は自転車でほんの数ヶ月(トータルでは1年半に及ぶが)日本のあちこちを旅しただけだが、根本の心情は同じである。

世界的にも凄い偉業と、安全が確保されたただの自転車旅行と、比べるなといわれそうだが、気持ちは同じである。
仕事をやめて数ヶ月の自転車旅行に出る。いったい何のために? リスクばかりではないか?

そう、リスクばかり。だが、やらねばならぬ。それが「人生」だからだ。
抽象的で他人にはまるで理解不能か?
だが、似たような旅をしてきた当事者には、この気持ちは分かってくれるはずだ。

最近も東京の夏は暑い。
こう暑いといっそのこと北海道へでも行きたくなる。旅人はそういうものだ。

今でも忘れられないのが北海道の羅臼の国設キャンプ場を訪ねたときのこと。三度目の北海道行の時だった。

旅の達人と言うか、風来坊みたいな人が何人もいた。

僕は彼らに混じって夕食を頂いた。

でっかい魚の焼いたのや、魚や野菜の味噌汁。
ご飯は自分で炊いたやつを持ち寄って、一人92円!の夕食。
何でそんなに安いのか?
野菜は買うが、魚は港などで頂いてきたからタダ!
彼ら旅の達人たちは、いかにお金をかけず北海道を満喫できるか、そのことに精通していた。
夕食の後は焚き火をかこんで焼酎(のお湯割り)を飲んだ
鹿肉の燻製も食った。
マシュマロを木の枝に刺して、焚き火にかざして食べた。
お互いをキャンパーネームで呼び、本名や仕事や素性などは互いに詮索しない。
不思議と一緒にいて気持ちいい人たちだった。
彼らとはその一晩しか一緒にいなかった。
翌日はものすごい雨で、自分は早々にテントに避難したが、風でテントがつぶれ、翌朝ほうほうのていでキャンプ場を後にしたからだ。

そんな旅の達人や風来坊たちは、冬になると温かい沖縄方面に移動したりする。
人生を根本から投げているのか、よく分からないが、確かにそんな人たちがいたのだ。
定職にしがみつき、必死でがんばっている人たちとは何かが根本的に違う。

彼らの存在を知ったら、何か真面目にがんばるのがバカらしく思えてくる。
とゆうか、どう生きるのも自由。こうでなければならないなんて価値観は、存在しないのだ。

自分はこの時の体験があるから、その後放浪癖が身についてしまって、いろんな小旅行がやめられないでいる。

ここ数年旅にさえ出ていないけれど、心の中には常に旅がある。

またそろそろ旅行の虫が頭をもたげてきそうな、そんな勢いである。

旅は心の中にある。

つれづれなるままに

2012-07-14 03:57:40 | Weblog
前回のブログ更新からなんか一月以上もたっちまった。でまあ、たまに書き込みをしてみようかと思う。

あれから何があったかなあと考えたが……。

何かこのブログ人の訃報ばかり描いてるけど、ザ・ピーナッツの片割れ、ジュリーの元奥さんがなくなってしまった。自分らの世代だと「シャボン玉ホリデー」をリアルタイムで見ていたし、特撮マニアの間ではモスラの小美人としてなじみがあるかもしれない。クレージーの面々も青島幸男も死んで時代はどんどん流れていくなあと思ったら、すぐに小野ヤスシが死んで地井武男も死んだ。

テレビで見なくなった小野ヤスシはともかく、元気で散歩していた地井武男が亡くなったのはショックだった。歩くのは健康にいいはずなのに……。

亡くなったといえばパンダの赤ん坊も亡くなった。スカイツリーに続き、パンダ誕生で上野を盛り上げようと目論んでいた人たちにとっては相当の痛手だろう。まあ生き物だからなくなるのは仕方がない。それよりも、園長が泣きながら会見をしていたがどうにかならんのか? 組織のトップたるもの、そのくらいの危機管理ができなくてどうするのか? 男が簡単に涙を流すのはみっともない。それも組織の長が。もっと毅然とした態度を取るべきだろう。

他には映画「愛と誠」を劇場で見た。
まあつまらない映画。案の定客の入りも悪いらしい。原作で感動した自分からすると、原作の世界観をぶち壊した作品でしかない。岩清水弘が何か言うたびにスケ番グループからスリッパで頭をひっぱたかれてはただのコントである。

そういえば岐阜は柳ヶ瀬商店街の非公式ゆるキャラ「やなな」が、来年3月末をもって引退するらしい。自分がやななの存在を知ったのは一月ぐらい前なのだが、youtubeやブログなどですっかりファンになってしまった。先月末と今月頭には、やななが全国のゆるキャラを商店街に呼んで、実に2日間で12万人を集めたというから驚きだ。そのやなながまさかの引退会見。
いなくなる前にぜひ一度実物を見たいものだが岐阜は遠い。今月16日には宇都宮で「ゆるキャラ女子会」というのが行われ、そこにやなながゲスト出演するそうである。
行くかどうか迷っている。宇都宮まで往復4千円はかかるしなあ……。着いてもお昼からだしなあ。

以前にこのブログで書いた噺家の川柳川柳師匠。8月15日の終戦記念日に「軍歌を歌う」と題し、大ガーコン祭りをやるそうで見に行く予定である。チケットももう買ってしまった。今のうちにみておかないと81歳の師匠もこと、いつ見れなくなるとも限らないから。

他には、明日は海の日の前日ということで、長野で詰将棋全国大会が行われるらしい。私は詰将棋から離れたし行けないが、報告だけはネットでチェックしようと思っている。

それにしても、クソ暑い夏がまたやってきたなあ………。