合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

万博、その後

2005-09-23 00:07:59 | Weblog

 さて。私は今名古屋から東京へ帰る途中、辻堂という駅にいる。何故こんなところにいるかというと、旅費をケチって普通電車で帰ろうとしたら、大船あたりの踏み切りで人身事故があり電車が止まっているのだ。
 それはそうと、昨日万博で「随時更新予定」と書きながら、結局見るのに忙しくパソコンを開くこともできなかった。今は車内でアルコールも入っているが、思い出しながら書いて見よう。

 9時前に入場。携帯など金属の付いたものはベルトなんかも含めて外して入場しなければならないというのがまず面倒。そのくせカバンの中身のチェックなんかはかなりいい加減で、まあここをきちっとやってしまうと入場がスムーズに行かないので暴動が起きてしまう可能性もあるから仕方ないかもしれないが、なんか適当だなという印象。
 とりあえず入場すると、日立館はすでに本日の整理券配布が終了したとのこと。何も分からぬまま、人が並んでいるトヨタ館の整理券配布に並び、13時20分の回をゲットする。続いて隣の「夢見る山」のテーマシアター「めざめの箱舟」に並ぶ。こっちは10時の回。で、北ゲート右側へ行くと、「三菱未来館@earth もしも月がなかったら」の当日予約が僕の十人くらい前で終了したところだった。とゆうことは、「夢見る山」に並ばなければここで予約できた筈。それでも35分待ちで見学できたのだが、そこに並ぶと10時の「めざめの箱舟」にかぶると思い、再び「めざめの箱舟」の列に並んで12時何分かの整理券をゲットする。で、戻ってみると三菱未来館はもう80分待ちになっている。ああ、さっきの35分待ちのところで並んでおけば良かった。
 仕方がないので隣にあるリニア館のラボ30分待ちに並ぶ。ここで本日初のパビリオン見学。まあ大したことはなかった。何しろこっちは山梨まで行って見てるし。で、出てくると三菱未来館は130分待ちに。逃がした魚は大きい。密かに見たかった場所だっただけに残念。痛恨という感じで、この思いをこの日1日ずーっとひきずっていた。
 最早並んで整理券が手に入る場所もなさそう。一転暇になったのでその先にある「わんパク宝島ロボットステーション」に行ってみる。ここは空いていた。叶姉妹の姉に似た接客ロボット(セクサロイドみたいでちょっと使用意図を間違うとやばいぞこれは)とか、恐竜ロボット、ゴマちゃん型のパロなんかを見る。ついでに未来型の車椅子にも乗ってみる。
 地球市民村(ここも空いている)などにちょっと寄ってから、ファーストフード屋でみそかつバーガーを食べ、「めざめの箱舟」に行く。押井守がプロデュースしてるらしい。映像は15分程度で、何かよく分からんが凄かった。
 生ビールを飲んでからグローバル・コモン1のインド館に入ってみる。TVで見た「長崎ちゃんぽん」を連呼するインド人の物売りオヤジがいた。時間が来たのでトヨタグループ館に行く。結構入場まで時間を取られたが、ここは見てよかった。非常によく出来ている。出演者の人々は飛んだり跳ねたりして毎回大変だと思うが。あの車は早く市販してほしいなあ。公道は走れないかもしれないけど。
 グローバル・コモン1(アジア)に戻ってネパールやカタール、イランなどを回る。サウジアラビアはその中で一番マトモだった。続いてグローバル・コモン2へ。国連館、メキシコ館などを見る。国際熱帯木材機関館は、スタンプが心無い来場者のより修復不能状態にまで破壊されたことが書いてあった。一体どんな奴だったのであろうか。
 アメリカ館はなかなか見ごたえがあった。中米共同館のレストランで高い昼食を食べる。
 グローバル・ループを渡って南へ行く。会場は広い。右手に「こいの池」や「大地の塔」「長久手日本館」などが見えてくる。長久手愛知館に入り、「地球たいへん大講演」を聞く。山根一眞が関わっているみたい。割と面白かった。
 出てくるとすでに6時を回っており外は暗い。生ビールをもう一杯飲む。残りは3時間弱。もう後はグローバル・コモン3,4,5を見て回るしかない。ロシア、イギリス、トルコ、アフリカなどなど。アフリカは単純にいろいろと面白い。モリゾー・キッコログッズとかには興味がないので、お土産(自分用)にはよく分からない300円程度の笛を買ったりした。
 いやしかし、とてもではないが1日では全然見れませんね。やはり万博を堪能するためには、全期間入場券を買って何回も訪れるのが一番いいらしい。まあ関東在住の者には到底無理ですが。
 
 帰りも随分リニモに乗るのに待たされた。反対方向に一駅分歩いた方が30分は確実に早く帰れるかもしれない。今池のカプセルホテルに着いたのは11時半頃。すっごく疲れました。しかし面白かった。今回の愛知万博には随分と否定的な見方をしてきたが、そう捨てた文じゃないですな。ただし前述のように1回だけでは堪能できないと痛感しました。瀬戸会場なんか行ってる余裕もなかったし。長久手日本館やグローバルハウスなどを含め、あと2-3の企業パビリオンを見ておきたいという欲も出たりしますね。

 で、今日ですが、昨日と違ってゆっくり起床し、ホテルの朝食バイキングも食べ、東山動物園、名古屋市秀吉清正記念館、産業技術記念館を見てきました。特に産業技術記念館は凄かった。変な例えだが万博並みに凄い! さすがトヨタ。ここを見ただけでも名古屋に来た甲斐があったというものです。徳川美術館は結局今回も見れず仕舞い。

 とゆうわけで、今また電車が走り始めました。家に着けるんかなー。

愛知万博

2005-09-21 07:17:32 | Weblog
今私は愛知万博長久手会場の入場ゲート前にいます。
何で愛知万博なのか? そもそも万博なんか人がいっぱいでろくにパビリオンも見れず、いいイメージがないので見る気は全然なかったのだが、チケットが手に入ってしまったので急遽行くことにしたのだ。
自分の世代は万博と言うと1970年の大阪万博ですね。
「こんにちはー、こんにちはー。」ってやつ。
映画「クレヨンしんちゃん」の原監督と同じで、行けなかったからこそ万博への思いが募るというやつ。月の石はどーでもよかったが、やはり太陽の塔! 今も千里に立ってますが、異常ですなあれは。とにかく大阪万博と岡本太郎について語らせたら何時間でも喋っていることが可能っつーほどの思い入れがあるのだが、一方で今回の愛知万博については、萌える要素が一つもなし。
だから今回もむしろ前後の博物館めぐりの方に期待してたりするわけです。

昨日は南知多ビーチランドと武豊町歴史民俗資料館を見ました。
まだあと1時間半は待たねばならない。(先日は入場を30分早めたそうだが)
さて、このあとどうなるであろうか。
今日はタイムリーに更新する予定。

旅のまとめ(簡略版)

2005-09-19 16:08:49 | Weblog
 旅から戻って一週間。未だに何も手に付かず、かといって旅行記も書けずにボーっとした日々を過ごしている。体重の方は、早くもリバウンドの兆しを見せている。困ったものだ。


 取り敢えず簡単な旅のまとめを。

・期間および通った都道府県

1 4月13日から4月27日まで(15日間)
  東京、山梨、長野
2 5月8日から7月26日まで(80日間)
  長野、新潟、富山、石川、福井、京都、兵庫、鳥取、島根、山口、福岡、広島、岡山、香川、徳島
3 8月8日から9月12日まで(35日間)
  東京、埼玉、茨城、北海道、千葉
(合計 130日間)

・訪問した博物館等の見学施設数
 新規 503
 既訪問施設 22
 計 525
 1日平均4館

博物館が密集している地が幾つもあったためか、当初思っていたより多くの施設を回ることになった。
印象に残ったものを思いつくままに幾つか挙げると--
いや、たくさんあっていちいちあげられんな。

早く旅行記を書かねば。

最後のパンク修理

2005-09-12 23:13:32 | Weblog
 この日はひたすら家まで帰るだけ。千葉に入り、佐原(伊能忠敬記念館がある)を川沿いに西へ。トラックが多く、走るのに難渋する。
 土手の上の自転車用道路を走ってたら、工事現場手前で今回初の転倒。よく見たら前輪がパンクしている。炎天下の中修理。金属片を踏んだらしい。パンク修理も手馴れたものである。聞けば安食駅が近いとか。房総の村が近いわけだな。無論寄る気はないし、第一今日は月曜で休みだろうが。
 しばらく行くと、どうも前輪のタイヤの空気圧が気になる。自転車屋があると聞いた場所へ行くと、あったのは自転車を打っているホームセンター。仕方がないので空気入れ(400円)を購入し、空気を入れる。空気入れは前のサイドバッグの上にガムテで止める。
 我孫子を通る。鳥の博物館のあるところだ。国道6号は歩道が狭く走りづらい。車道は路肩がなく走れない。見ると前輪の空気圧が減っている。チューブを取り出してみると、どうやらさっきのパンク修理が失敗していたらしい。圧着という、シールをチューブに擦り付ける手順がいい加減だったようだ。面倒なので修理をやめ、新品のチューブと交換する。パンク修理はプロ並みと自惚れていたが、全然駄目である。
 柏、松戸を抜け、西新井に。ここまで来れば赤羽は目と鼻の先である。
 家に着いたのは7時前。旅の終了だ。

 さて、このブログであるが、基本的に旅のことを書くつもりだったので一応ここで終わる。この後、突発的に書くことはあるかもしれないが、継続して更新するつもりはない。
 ここまで見て頂いて有難う、と書いておく。

 旅のまとめについてはHPで書くつもりなのでそっちを見てください。
 合間妹子のHP:「たおたお博物紀行」
 http://homepage3.nifty.com/Taotao/

鹿島サッカーミュージアム

2005-09-11 23:12:21 | Weblog
 「遠足は家に着くまでが遠足です」と昔言われたことがある。さしずめ家に着くまでが旅なのだ。といっても大洗から家のある東京は赤羽に帰るだけ。
 海沿いを下る。鹿島にサッカースタジアムあり。記憶に間違いなくサッカーミュージアムがあったので入る。300円。ピッチも見学できる。ああ、この芝の上で思いっきりボールを蹴れたらどんなに気持ちいいであろうか。ジーコもかつてはここで選手だったわけで、若い(といってもすでに40近い)ジーコがプレーしてる映像は今のファンには貴重なのではないか。プレーの質を見るとやっぱり凄いと思う。後はまだ若い頃の柳沢や鈴木、小笠原なんかの写真が見れる。
 潮来市へ。水郷地帯である。潮来に来るのは初めて。ふるさと館というのがあり、400円の映像を見る。出てくると雨が降っている。池でザリガニ釣りを楽しみたかったが残念。合羽を着て、バッグにビニールをかけ出発。近くにある大利根博物館で見学兼雨宿りをするつもり。ところが橋を渡ったところで物凄い降りと雷。普通のお店で雨宿りをする。三十分後、雨脚がやや弱まったので出発。
 利根川沿いの、閘門がある公園を寝場所と決め、近くのスーパー内にあるミスドで食事。ついでにパチンコ屋があったので除くと水戸黄門を発見。初打ち。8千円突っ込んだところで突確を引く。3箱出たが1箱飲まれ換金。2千円ほどのプラス。店を出ると雨は止んでいた。

帰りの船の中

2005-09-10 23:11:09 | Weblog
 船の中は特にすることがない。本屋で買ったクロスワードパズルを解き、小説を読む。で、飯を食う。その繰り返し。ブログなんかは打つ気にならず。PCの充電だけをする。
 で、7時頃大洗に入港。そのまま公園にテントを張る。関東は暑い。熱帯夜である。
 隣の広場に外国人の家族連れかなんかが来て変な音楽をでっかい音量でかけている。いなくなったと思ったら、今度はすぐ近く(柵を隔てた真横の道路)にバイクの兄ちゃんたちがやってきて花火を始めた。やかましい。無視して寝る。

登別温泉(クマ牧場)と登別伊達時代村

2005-09-09 23:09:45 | Weblog
 今日の夜の遅い船で帰る予定。北海道最後の日なので、思い切って登別に行くつもりだ。これまで道内は随分いろんなとこを回ったが、有名な場所では登別だけ行ってないのだ。今回も寄ろうとしたが、ルート的に余りにも脇道だったのでやめた。
 フロントバッグのみ持って、サイドバッグは前の二つをコインロッカーに入れて、後のバッグは自転車のつけたままで駅前に停めておく。多分大丈夫であろう。

 列車で登別駅に。バスで登別温泉に到着。クマ牧場に行く。ロープウェイ込みで2300円(割引料金)だから決して安くはない。まず先にヒグマ博物館に。平成2年まではクマは積極的に駆除の政策が取られていたらしい。死者などの被害もそれほどなかったのに、人間が残飯を山に残したり、不用意に山に入って熊と出会い、それで殺してたのだからひどい話である。かつてはバスからクマに餌を投げていたという非常識極まる観光客もいたらしく、新聞が張ってあった。この野生の生き物を何とか駆逐しない方向で共存を進めてもらいたいものだ。シカの轢死体を放置しておくとクマが寄ってくるとのこと。一昨日の湧別の死骸を思い出す。
 屋上からはクッタラ湖が見える。こんな山の上に火口湖があるとは。一本の川も流れていない不思議な湖だ。何故か魚もいるらしいが。
 出てくると「アヒルの競走」をやっていた。一枚200円の券を購入する。僕も黒い首輪のアヒルを買うと、これが1着に入り商品のハンカチを貰った。
 クマの餌を購入し(都合400円も購入)、でかいクマたちに与える。人前に出ているのは31頭だが、全部で140頭もいるそうだ。捕獲されたものではなく、園内で生まれたものが多いらしい。なお、ショーはクマの体調不良でやっていなかった。こちらはツキノワグマらしいが。
 「ユーカラの里」でアイヌの踊りを見たりする。資料館には貞操帯という触れ込みの、女の下帯ラウンクッもある。ところで、アイヌの発音では、例えばトに鼻濁音が付いたりする表記があるが、これは何と読むのだろう。アイヌ語の発音に関する展示が博物館には不足していると思うのだがなあ。一番奥にはリス村もある。

 温泉に戻ってくる。地獄谷まで歩いて見に行く。北海道広しといえども、こんな光景は見たことがない。やはり名所と言われるだけのことはある。地獄谷から戻り、閻魔様の顔の変わるのを目撃したり、夕張メロンを食ったりして、共同浴場に入浴する。やはり白濁したお湯で、そこの方にドロッとした泥がたまっている。お肌には良さそうだ。
 急いでバス停へ向かう。登別伊達時代村に行くためだ。パンフには3500円と書いてあるのだが、何故か1割の割引チケットを使うと2700円だった。3000円になったのかもしれない。
 同じ系列では鬼怒川にある日光江戸村を見たことがある。観客の数はびっくりするほど少ない。平日ではあるが、これでは営業はかなり厳しそうだ。日本伝統文化劇場で花魁の出てくる芝居があり、韓国人の団体の中からお殿様役の人が選ばれていた。日本語が分からないので苦労している。顔は斉藤清六に似ている。
 片倉小十郎屋敷には日本刀の展示があった。しかし他の展示(片倉史料館、忍者資料館)もそうだが、特記したくなるほどすぐれている訳ではない。所詮はテーマパーク内にある資料館の範疇というところか。隣ではニャンマゲの着ぐるみだけがだらしなく和室に寝ていた。
 熊さん長屋、忍者怪々迷路、妖怪びっくり小屋、おにゃんこ寺などを回る。最後に忍者かすみ屋敷で忍者の芝居を見る。敷地は広いが、やはり客が少ないので物凄く侘しい。閉園30分前に村を後にする。役者やスタッフには頑張ってほしいものだが、集客のためには何か根本が違うような気がする。僕のような博物館好きから見れば、もっと知的好奇心を呼び覚ますものであってほしい。それこそお化け屋敷一つとっても、例えば富士急ハイランドのような大人向けの本格的なものでないと客は来ないように思うんだが。僕は猫好きでもあるし、その意味ではおにゃんこ寺なんか、もっと工夫しだいでより良くなれるのに、と残念でならない。
 
 苫小牧に戻ってくる。船の出るのは深夜なので、時間つぶしを兼ねて昨日のリベンジにパチンコ屋へ。結果は惨敗。全く当たらず、一昨日の勝ちを熨斗をつけて帰してしまう。ほとんど自棄になり、同じビルにある居酒屋で飲む。
 フェリー乗り場へ。予約はしていなかったがチケットを購入。23:59の出航だが、22時半頃にすんなり乗船できた。2等寝台と自転車込みで13800円。乗船後すぐに3食のチケット2000円を購入。出航前に風呂に入り、そのまま寝る。

北海道開拓記念館と札幌芸術の森

2005-09-08 23:08:09 | Weblog
 朝には雨は上がっていた。台風は稚内あたりを北上しているらしい。今日は予定通り札幌に出向くつもりだ。電車賃はかかるが仕方ない。自転車を旅館の車庫に預かってもらって、フロントバッグとPCだけ持って出発。
 電車で新札幌まで行き、バスで北海道開拓記念館に行く。450円。音声テープがあったので借りる。120円。ウォークマンで、首から提げる紐などがないので手で持つ形だ。高校生らの団体がいる。彼らはほどなくしていなくなり、広い館内の見学者は数名になってしまうのだが。ここは十年以上前に来ているのだが、念のためもう一度確認したかったのだ。馬についての特別展は、アスベスト騒動で結局中止になっており残念だった。
 シンボル展示のエゾマツの巨木が迎えてくれる。展示スペースは2Fぶんあって広い。見るのに疲れてしまう。一方で映像系の展示は少ない。やや古いタイプの演出方法だ。アイヌと和人の政治的儀礼場だったオムシャの展示が面白い。札幌農学校の生徒のノートが全部英語で書かれているのも凄い。農学とか植物学の講義でも英語でやられていたわけで、生徒は語学の知識がそもそも必要だったということになる。戦後の闇市風景なども再現されている。
 表へ出ると雨が降っている。バスに乗りそこなうとえらいことになるので急ぐ。駅に出て札幌へ。地下鉄南北線に乗り換えて真駒内駅に。そこからまたバスで札幌芸術の村へ行く。野外美術館との共通券は1260円。「造形集団海洋堂の軌跡」は昨日からやっており、ここ単独なら900円だ。僕はこう見えても一時期チョコエッグにはまっており、そのためにブクブク太ってしまったと自覚しているくらい。小学館から出た「日本の天然記念物」もコンプリートした男なのだ。ただし動物以外のフィギュアについては、はっきり言って興味がない。土偶とか埴輪とか民具とかならまだ惹かれるが、そっち方面は海洋堂はあまり作らないようだ。チョコエッグの動物がほとんど全種類あるが、シークレットはあまり展示してないようで残念。まあ面白かったが、俺もある意味オタクだと思っていたが、アニメのオタクに端を発するようなアキバ系オタクとかとは全く別なのだなと再認識してしまった。ミニコミも出してきたがコミケに集う連中とは明らかに違うし。
 時間がないので大変だがレストランでカレーを食い、野外美術館に急ぐ。その前に有島武郎邸とかも入っている。野外美術館単独なら600円。「彫刻クイズノート」があったので100円で購入。結論から書くとここは大変面白かった。広い庭園を彷徨う感じで、立山博物館や四国民家園を思い出した。やはり高い交通費を払っても来た甲斐があった。
 札幌に戻り、旅も終わりなので回転寿司に入り豪遊する。北海道であまりうまい海の幸を食ってないのでその反動だが、別にここのネタが特に北海道らしいわけでもない。東京でも食えるし。
 苫小牧に戻ったのは8時頃。パチンコ屋があったので打ってみたら1万円負けてしまった。水前寺清子や仮面ライダーが未だにあったのでビックリ。打ったのは北斗だが、俺はまだ北斗で大当たりをひいた試しがない。よっぽど相性が悪いのかも知れぬ。
 初日に寝た場所にテントを張る。

台風前夜、雨中の走行

2005-09-07 23:05:32 | Weblog
 夜半から雨が降り出した。朝から雨である。雨中のテント、走行は嫌なものだ。そういえば前回も最終日には雨だったなと思い出す。こんなことならせめて橋の下にテントを張るのだったか。
 朝飯も食わずに出発。苫小牧でなくとも駅近くのビジネスホテルを早めに見つけて予約し、札幌にでも出たいものだと思う。国道沿いはトラックなどの交通量が多い。歩道があるうちはまだいいのだが、歩道がないと危険である。特に今日は激しい雨なので、車の上げる水しぶきが凄い。対向車のやつも飛んでくる。対向車とすれ違う時の風圧で合羽のフードが飛んでしまうくらいだ。国道を避けて別のルートを探しながら進む。
 湧別を線路沿いに走る。適当な場所がない。こうなったら苫小牧まで走るか。対向車がこっちの車線を走ってくる。何かと思ったら、シカが轢かれて死んでいた。こうゆうのは通報の義務がある筈だが、誰か知らせたのだろうか。それにしてもこんな海の近くにシカがいるとは。今回初めて見た野生のシカが死体だというのもどうかと思う。
 苫小牧にたどり着く。全身びしょ濡れで体が冷えており、やる気がおきない。とりあえず店でラーメンを食い、体を温める。
 駅に出て観光案内所で宿泊施設を書いた紙を貰う。ビジネスホテル2件に電話。満室。駅前の安い旅館に部屋があった。3900円だという。チェックインは2時かららしい。駅に再び向かうと、チャリの青年が二人。一人は北海道に着たばかりで、これから回るつもりだが、今日の予定は決めていない。もう一人は僕と同じく大洗までフェリーで帰る埼玉の青年で、今日は漫画喫茶にでも泊まるつもりだと言っていた。
 博物館のパンフが雨に塗れてしまったので郵送することに。ついでに金をおろそうと郵便局へ行くと、さっきの青年(後者)と再会した。喫茶店に入って話すことにする。
 喫茶店を出て彼と別れ、郵便局で時間を潰した後、旅館にチェックイン。疲れていたので少し横になってから外出する。風は強いが雨は小止みになっている。駅の向こうにパチンコ屋があり、新台として赤胴鈴之助が出ていた。試しに打ってみると、これが当たって結局2万円の勝ちになった。パチンコで勝つのはえらく久し振りだ。
 店を出る頃には暴風雨。折り畳み傘もあまり役に立たない。スーパーの食品売り場で半額の弁当などを買い宿に戻る。さっきの青年のチャリが止めてあり、旅館に来ているようだった。風呂に入ってから、サッカーを見る。結果は5-4の逆転勝ち。そのあとHERO’Sのテレビをやっており、須藤元気らの試合を見る。しかし結局宿の青年とは会えず。一緒に飲みたかったが残念。

新冠レ・コード館でナツメロを聞く

2005-09-06 23:03:43 | Weblog
 飯を食ってから出発。静内町アイヌ民族資料館(無料)を訪ねる。国道から丘の上に上がった場所で、普通の自転車の旅人は多分訪れたりしないだろう。隣にはシャクシャイン記念館がある。9月23日にシャクシャインの法要がここで行われる。そのために明日の夜から3日間イナウ作りを行うそうだ。帆の付いた大きな海用の船が展示されている。平成14年9月にこいつで河口から12キロを航海したらしい。ここの隣は牧場で、乗馬体験もできる。初心者は15分1500円とかで、少し惹かれたが結局やめた。なお、丘の上にはラブホテルもあった。
 静内町郷土館も無料。2Fが展示室。クマの剥製はどこの資料館にもあって珍しくないが、このクマは胃袋からコンブが見つかったそうだ。クマがコンブを食べるのは珍しく、初めての発見という。遺跡からの遺物、稲田家臣団の移住、アンモナイトなどの展示が並ぶ。レトロなブリキの玩具には、悟空の大冒険の銃やキャプテンウルトラのバスがあった。結構な値打ちがあるのではなかろうか。
 新冠の駅にあるレ・コード館の中のレ・コードミュージアム(500円)を見る。ここではレコードや蓄音機などの歴史が手に取るように分かる。入り口ではエジソンロボットが迎えてくれるし、昔の歌を聞いたり出来るのでナツメロ通にはたまらない。初めてレコードに吹き込まれた日本人の歌として、川上音二郎一座のレコード(日本では発売されず?)なんて珍しいのもある。
 新冠町郷土資料館は100円。かつて沖合い1キロにあったトド岩(トドが休息していた場所。高射機関砲により破壊)や、判官館に暮らしていたイコクの話などは面白い。
 門別町郷土資料館は平成5年に開館した施設で、図書館と同じ建物内にある。紋別という町は川が多く、また雪も北海道としては少なく競争馬の産地である。アイヌのメカジキの送り場の展示ははじめて見た。小屋を再現した部屋の中には昔話ラジオがあって、5つの開拓当時の話を聞ける。また、競走馬の育成に関する映像や「とねっこQ&A」というクイズがある。
 もう日が暮れかけていたのでここで走るのをやめ、隣にある沙流川の河原で寝ることにする。この川を遡ると二風谷アイヌ博物館のある平取町に行くわけである。ここの公園には北海道を模した形状の芝生がある。(海の部分は溝) ここなら数分で道内を一周できる。ところどころにクマやフクロウなどもいる。利尻・礼文らしき石もあるが、奥尻や焼尻島はなかった。
 台風は明後日の深夜北海道に上陸する予定だ。明日は恐らく船は出ないので宿に一泊する予定だ。サッカー日本代表の対ホンジュラス戦もあるのでこれは予定の行動。北海道も残すところあと僅かなので、札幌に出て見逃した開拓記念館や札幌芸術の森を見たいものだ。あと登別。実は4度目の北海道だがこれまで一度も訪れていない。やはり見ておくべきか。