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<デュオニソスの愛に包まれて in バロッサ> In Love of Dionysius

豪州内最大のワイン産地バロッサから、ヴァンダズワン愛がお届けする徒然なるハーッピィーな日記

今年のブドウ収穫予想

2007-02-27 | ワイン

バロッサでは毎年2月中旬の日曜日にブドウの収穫が始まる宣言をするデクラレーション オブ ヴィンテージ(Declaration of Vintage)というイベントが行われます。
今年は異常気象のお陰でとても早くから収穫が始まっており、すでに白ブドウ品種の収穫を終えている畑が多いのですが、2月18日にそのイベントが行われました。

まずは教会でブドウの収穫感謝、その仕事に携わる全ての人たちの安全と健康を祈ります。
そして、教会で祝福を受けたブドウはグレープ・ガールズと呼ばれるかわいい衣装を身にまとった高校生達によってイベント会場まで運ばれます。
その前後にはタナンダのタウンバンド、バロンと呼ばれる赤いガウンを身にまとったワイン産業にかかわる有力者達、トラック、トラクターなどが一緒にパレードをしてメインストリートを練り歩きます。

そして、ビンテージの始まりの宣言がなされ、今年のブドウ収穫予想(総評)が発表されます。
今年のブドウの収穫予想は・・・異常気象による遅霜、干ばつの影響を受けて例年に比べて収穫量はかなり少なくなる(なっている)。しかし、バロッサのブドウの品質はすばらしく例年並あるいは例年以上なのではないだろうか・・・と発表されました。

アイアイとお友達は優しいバロンの一人に促されて、しっかりテントの中の椅子に座らせていただきました。ラッキ~!!!

そして、一番のアトラクションである祝福されたブドウをその場で搾って「今年の一番絞りの味見」をさせてくれるのです。
その味見をバロンの方々が仰々しく行い・・・「やはり、バロッサのブドウだ。すばらしい!!!」ということでめでたくイベントは終わります。

アイアイ達も味見をさせていただきました。最後まで会場に居残っていたのでおかわりもしてしまいました。ラッキ~~~!!!

テレビの取材も入っていたので、その日の夜のニュースにも流れていたのではないでしょうか。
いずれにしても今年のヴィンテージはとても過酷、場所によっては例年の収穫量の40%しか取れていないところもあるそうです。

ワインは農産物なんだなぁ~とつくづく思う瞬間です。
それでも、がんばって美味しいワインを作っているワイナリー・ワインメーカーの方々に感謝です!






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今年は早いっ!

2007-02-13 | ワイン
昨年よりも約4週間も早く、昨晩うちの前の畑が機械摘み収穫作業を行っていました。(写真は今朝です)

昨年はうちの前がやけに騒々しいなぁ~と思いましたが、昨晩は「あぁ、収穫しているのだなぁ~。」とすぐに気付きました。
今年のバロッサのワイン畑は春の遅霜、干ばつ、1月下旬に降った季節外れの大雨(それでも水不足解消までにはまだまだ及ばす・・・)と自然の厳しさフルコースでした。
そんな中でどうにか収穫までたどり着いたブドウ達・・・よくがんばった!!!

機械摘みは手摘みに比べるとブドウの木に与えるストレスがとても大きいのです。
今朝、畑を歩いてみるとトラクターが落とした葉が散らばっていました。
あるワインメーカーのお話では収穫後には「よくがんばった!」とたっぷりお水をあげるのだそうです。それまで果実が水っぽくならないようになるべく水分を与えずに収穫まで来るからです。今年など特に水分切り詰め最低限の灌漑(給水制限中の為)で収穫に至っているところが多いと思います。
今年はご褒美のお水を十分に与えることができるのでしょうか???

すでに多くの畑で収穫が始まっており、今年のビンテージはとっても早いです。
2007年がどんな味へと仕上がるのか・・・ワクワク・ドキドキで楽しみです。






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