バロッサでは毎年2月中旬の日曜日にブドウの収穫が始まる宣言をするデクラレーション オブ ヴィンテージ(Declaration of Vintage)というイベントが行われます。
今年は異常気象のお陰でとても早くから収穫が始まっており、すでに白ブドウ品種の収穫を終えている畑が多いのですが、2月18日にそのイベントが行われました。
まずは教会でブドウの収穫感謝、その仕事に携わる全ての人たちの安全と健康を祈ります。
そして、教会で祝福を受けたブドウはグレープ・ガールズと呼ばれるかわいい衣装を身にまとった高校生達によってイベント会場まで運ばれます。
その前後にはタナンダのタウンバンド、バロンと呼ばれる赤いガウンを身にまとったワイン産業にかかわる有力者達、トラック、トラクターなどが一緒にパレードをしてメインストリートを練り歩きます。
そして、ビンテージの始まりの宣言がなされ、今年のブドウ収穫予想(総評)が発表されます。
今年のブドウの収穫予想は・・・異常気象による遅霜、干ばつの影響を受けて例年に比べて収穫量はかなり少なくなる(なっている)。しかし、バロッサのブドウの品質はすばらしく例年並あるいは例年以上なのではないだろうか・・・と発表されました。
アイアイとお友達は優しいバロンの一人に促されて、しっかりテントの中の椅子に座らせていただきました。ラッキ~!!!
そして、一番のアトラクションである祝福されたブドウをその場で搾って「今年の一番絞りの味見」をさせてくれるのです。
その味見をバロンの方々が仰々しく行い・・・「やはり、バロッサのブドウだ。すばらしい!!!」ということでめでたくイベントは終わります。
アイアイ達も味見をさせていただきました。最後まで会場に居残っていたのでおかわりもしてしまいました。ラッキ~~~!!!
テレビの取材も入っていたので、その日の夜のニュースにも流れていたのではないでしょうか。
いずれにしても今年のヴィンテージはとても過酷、場所によっては例年の収穫量の40%しか取れていないところもあるそうです。
ワインは農産物なんだなぁ~とつくづく思う瞬間です。
それでも、がんばって美味しいワインを作っているワイナリー・ワインメーカーの方々に感謝です!
こちらのblogの画像や内容を無断で複製・転載・転用することはお断りします。