本気の真っ向勝負の真っ最中の寅🐯です。。。
関西地区のW124 500Eの中途半端じゃない覚悟のあるお客様よりの御依頼。。。
モジュール類のO/H作業一式。。。
既にASR/ABS警告灯⚠️が点灯してフェイルセーフに入っているとの事。。。
現車はデイーラーさんに入庫中との事。。。
併せてDAS診断の結果のプリントアウトを頂戴してモジュールの故障の肝を探る。。。
新車から30年間モジュール類もよく持ち堪えたモンだと変に感心しながら先ずはLHモジュールを分解。。。
予想通り電解コンデンサー類は全滅。。。
漏れたアンモニア系の液体が基盤に浸潤して基盤の銅箔を腐食させちまっとる。。。
正直、末期状態。。。
現状、再生は可能であるが以降の信頼性の面で不安が残ると判断されたので中古ベースの再生マザーボードへの交換を推奨。。。
程度の宜しい中古品のLHモジュールも大変品薄ですし、最近ヤフオク等では不動故障品を高価で販売するなどの荒れ具合なので入手にも一苦労。。。
寅🐯の信頼出来る調達先に問い合わせたら今回の当該のLHモジュールの品番015 545 36 32の互換品番は非常に希少だけどたまたま持ってらっしゃった。。。
お客さん‼️ラッキー‼️日頃の行いが良いんですね。。。(笑)
早速、当該の互換品を取り寄せて再生作業。。。
電解コンデンサー類は国産の車載用高規格品に変更して信頼性を向上。
コレにてLHモジュールの不安は解消出来ましたな。。。
次に今回のトラブルの主役。。。E-GASモジュール。。。
見るからにトラブルを抱えてます仕様の内部基盤。。。😱
このE-GASモジュールの機能としてスロットルアクチュエーターのコントロールとフィードバックデータの処理と言うモノが有ります。
この機能が死ぬとASRシステムはシステムに必要なデータを得る事が出来ずフェイルセーフとなります。。
スロットルアクチュエーターのハーネスが劣化して内部ショートしてしまうと殆どは↑画像のEFPコントロール基盤にダメージを負うケースが多いです。。。
スロットルアクチュエーターのスロットルポテンションメーターの信号線と同じくスロットルアクチュエーターに内蔵されているコントロールモーターの動力線がショートすると↑画像のオレンジ色のタンタルコンデンサーにダメージを与えます。。。
こうなっちまうと、、、E-GASモジュールの新品交換が理想ですが、、、既に供給終了。。。
中古品も超品薄。。。基盤部品も絶版。。。最早プレミア品。。。
寅🐯のお付き合いの業者さんをあたってみたところ、、、たまたま持ってらっしゃった。。。
お客さん❗️ラッキー❗️もう二度と出ない気がするわ。。。
もう、E-GASモジュールは壊しちゃいけないアイテムとなりました。。。
中古再生品を製作して交換となりました。。。
次はASR/ABSモジュール。。。
流石は安全装置のコントロールモジュールだけありまして他のモジュールよりもコストを掛けて製造されていますな。。。
今回の実害は基盤上の大きな電解コンデンサーの液漏れによる基盤浸食ですが補修可能な程度なので修復して電解コンデンサーの交換対応です。。。
続きましてGMモジュール。。。
基盤上の実装部品はゴッソリ交換ですな。。。
GMモジュールは大電力のスイッチング機能も備えているので温度上昇と言うモジュールの劣化を進める現象が著しいのですわ。。。
よって、、、GMモジュールについては新品ユニットが現在のところ出ますので新品交換と言うのも手ですね。。。
ウチでO/Hすると車載用高規格品の実装部品の採用、タンタルコンデンサのチップ化による熱害の抑止、on抵抗の僅少なスイッチング半導体への交換による熱発生の抑止、インジェクション電源スイッチングリレーをon抵抗の僅少なFETによって無接点化する事による信頼性向上を図りますので其処はお客様の御判断で。。。🤣
と、まあかなりハイコストなモジュール修理ですがかなりの気合の入ったユーザー様からの御依頼どす。。。
さて、寅🐯も気合い入れて行ってみよー‼️