チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

かもめ食堂

2006-05-22 19:05:39 | 映画
まだ、休暇は続いているので、平日の昼間に映画を見に行く。封切からずっと見に行きたかったのだが、上映館がちょっとばかり遠くてやっと見に行くことができた。

小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり出演。もしも片桐はいりが室井滋だったら「やっぱり猫が好き」になってしまう。あ~懐かしい。

舞台はフィンランド。小林聡美演ずるサチエさんはヘルシンキでひとり、かもめ食堂を開く。1月たってもお客は現れない。ある日、日本人旅行者のミドリさん(片桐はいり)と話をするようになり、ミドリさんはサチエさんのお店を手伝うようになる。

フィンランドは実は日本に一番近いヨーロッパ、直行便で9時間半。有名なのはムーミン、白夜、森と湖。ヘルシンキは海に面していて、栄養状態のよい太ったかもめがたくさんいる。町は北欧らしく整然としていて、人も少なくのんびりしている。こののんびりとした空気感が画面から感じられる。

サチエさんは売り上げよりも、現地の人に受け入れられる気軽な食堂を目指している。またサチエさんの人間に対する距離のとり方もとても好感がもてる。親しくなっても、お互い敬語を使いあっている。けっして相手のプライバシーに介入しない。「来るものは拒まず、去るものは追わず」精神を感じる。サチエさんの「人は変わるものだから」という一言にぐっときた。

この原作は群よう子が映画のための書きおろしである。ここのところ群よう子といえば「きもの365日」「きものが欲しい」の2冊きものエッセイを読むぐらいだった。食べ物に対する考え方、人との距離のとりかたがまさしく群よう子らしいなぁと感心した。近々にフィンランドでも上映されるらしい。フィンランド人がどんな感想を持つのか楽しみである。



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