日曜朝、久々にあずさに乗り込み穂高へと向かった。10時40分ごろ穂高駅着、かわいい駅なので迷うことなくバス停へ。大型バスより丈の短いバス。乗客は6人とがらがらで出発。途中穂高温泉を経由してバスは細い山道に入り込む。2台車の通行できない道。時々バックしたり、待ったりしながら45分ほどで中房温泉着。温泉の前には下山してきた人がたくさん汗をながし、さらにぞくぞくと下山してくる。みな足がわ~はっはっと笑っている。さすがに日本3大急登。これはひきしめて登らないとと、緩まないように靴紐を締め直す。
天気はあいにくの曇り空。登山口から急登ははじまりすぐにぜ~ぜ~、は~は~。これが4時間続くのか~。しかしここ数年登りたいと恋こがれていてやっと念願かなった山。一歩一歩登ってゆく。山地図どうり30分で第1ベンチに到着。山地図のコースタイムはたいてい早いので私の足だと少し余裕をもたないといけないと思っていたけれど、ここ燕はコースも整備されていてなかなか調子よく時間どうり到着できた。5分休憩の後、25分で第2ベンチへ。ここも調子よく到着。ここで持参したおむすびをひとつお腹に入れる。
15分休憩の後、また30分後に第3ベンチに到着してしまった。お~、こう時間どうり到着すると気分がよくなってくる。ここでよくしゃべるおばちゃんにつかまり10分休憩。もう何度か登っているらしく6人ほどのグループで歩いているらしいが完全に脱落してひとりになっていた。でもまったく気にしない様子でグループは縦走するらしいけど、自分はだめなら途中で脱落すると言っていた。昔はこの山なんて景色を見る余裕もなくすたすた登ったものだけれど今は休み休みでないと登れないといいながら長いズボンをチャックをはずして半ズボンに。下にはワコールCW-Xの裾までの長いスパッツ。私のやりたかったスタイルだ。おばさん若いぞ~、かっこいいぞ~。
次は25分で富士見ベンチ。あいにく雲だらけで富士山方面は見えない。そこでいつも山に持ち込む甘味タイム。山にいると無償に甘いものが欲しくなる。今回は那須で買ってきた皇室献上菓子。一口サイズのお饅頭で菊のマーク。とてもやさしいお味で大満足。甘味はすぐにエネルギーに変換されるので、15分後、足取り軽く歩きだす。
さすがに甘味パワー、あっという間、25分ほどで合戦小屋に到着。先に到着していた人たちはみな名物800円のスイカを食べていた。私はここのところスイカを食べ過ぎていたので、300円のネクタリンを食べる。甘さのなかにまろやかな酸味。疲れた体に沁みる。
いよいよあと1時間で燕山荘。途中雨が降り出し、あわてて雨具、ザックカバーをつけ、汗をかきながらどんどん高度を上げていく。周りはガスで視界は悪く近くしか見えないが雨はたいしたことがない。景色は見えないものの花が見えてきたのでルンルンで登っていく。きれいな花畑が見えた頃、上に燕山荘が見えてきた。1時間かからず45分で到着。
11時50分ころ中房温泉を出発して、16時半には到着してしまった。予想では早くて5時、遅くて6時ごろかなと思っていたので、ほんとうにラッキー。小屋は前日クラシックコンサートがあったので、その反動か空いているらしい。蚕棚(かいこだな)と呼ばれる最大6人の部屋に2人。心配していた直立?ではなくて直寝不動状態からはまぬがれた。
遅い到着のため食事は5時45分と2回目になった。その間、サンルームと呼ばれる窓際の喫茶ルームで生ビールとカフェオレで乾杯。外の雨はまたひどくなってきたようだ。早く到着してよかった。夕食は野菜がたっぷりのヘルシーなものでとてもおいしくいただいた。味噌汁、ごはんはおかわり自由。
夕食後は7時からオーナーのお話と名物ホルンの演奏があるはずだったが、オーナー不在のため、そのビデオを観賞。おもしろおかしくお話をして、夜の娯楽のない小屋を盛り上げてくれる。ビデオでも十分楽しめた。この小屋はオーナーのサービス精神が行き届いており、他の小屋とは一線を画している。蒲団はかび臭い蒲団ではなくてシュラフのような形のものをミズノと共同で開発。暖かく、軽く、しかも混雑時にはひとり1枚袋にはいれば隣のひとの蒲団が体に重なることもなく心地よく眠れる。今回はシュラフ状にせずとも蒲団の状態でゆったりと眠れた。
9時に消灯したが、体が疲れていてなかなか寝付けない。寝ているのか寝ていないのかわからない状態だったが、7時間以上からだを横にした状態で4時起床。窓から見るとそこには満天の星が。これでご来光も見ることができるかとそそくさと起きだし、身支度をして外にでてみる。寒い。雲がどんどんでてきて、残念ながらご来光は見ることができなかった。
5時半朝食。つけもの、野菜、鮭、ウィンナーなどバランスのよい食事。夕食も朝食も必ず軽いデザートがついているところがまた気がきいている。のんびりコーヒーなどを飲みながら朝を過ごし、6時半に荷物を小屋に置いたまま空身で燕岳を目指す。朝からずっとガスが消えない。花崗岩の奇岩と可憐なコマクサを見ながら燕岳へ。頂上はとても狭い。景色が見えないので写真だけ撮ってそそくさと退散。
小屋でザックをピックアップして下山。出発は7時45分。下山途中で天候が良くなってきた。昨日はまったく見ることができなかった、燕岳山頂付近や大天井岳方面の尾根道もよく見える。槍ヶ岳が見えないかと雲が切れるのを待ったが、雲は後から後から出てきて、結局見ることはできなかった。のんびりとしていたため合戦小屋へは1時間10分もかかってしまった。すでにお腹が空いてしまい、燕山荘で作ってもらったお弁当を食べることに。
25分の休憩の後、どんどん高度を下げる。下山は通常登りより時間がかからないはずなのだが、勾配がきついため予想以上に時間がかかる。ガラスの膝をかかえた私はダブルストックでそろりそろりと下りていく。早く温泉に入りたくて、第2ベンチあたりから急ぎ足になりながらも予想より時間がかかり、合戦尾根から2時間40分ほどかかり中房温泉に到着。温泉でたっぷりかいた汗を流す。ぬるいお湯はとても気持ちがいい。1時10分発のバスで穂高へ出発。行きのバスとは違い、中型バス。有明荘からもたくさんの客がのり若いおにいさんはドアの椅子に座らされてしまった。う~ん、行きと同じタイプのバスだったらこんなこともなかったろうに・・・
穂高駅には14時到着。14時18分の特急に無事に乗ることができて18時過ぎには自宅に到着できた。たった2日の山だったが、それ以上の充実感でいっぱいだ。明日からの鋭気になるだろう。
追記
ちなみに心配していた膝痛はいまのところはたいしたことはない。ところが、ふくらはぎの痛みはけっこうきている・・・これはもしかしたら1日目の痛みで、明日になったら昨日の痛みがやってくるかもしれない・・・年取ると痛みがあとからくるのでおそろしい・・・
天気はあいにくの曇り空。登山口から急登ははじまりすぐにぜ~ぜ~、は~は~。これが4時間続くのか~。しかしここ数年登りたいと恋こがれていてやっと念願かなった山。一歩一歩登ってゆく。山地図どうり30分で第1ベンチに到着。山地図のコースタイムはたいてい早いので私の足だと少し余裕をもたないといけないと思っていたけれど、ここ燕はコースも整備されていてなかなか調子よく時間どうり到着できた。5分休憩の後、25分で第2ベンチへ。ここも調子よく到着。ここで持参したおむすびをひとつお腹に入れる。
15分休憩の後、また30分後に第3ベンチに到着してしまった。お~、こう時間どうり到着すると気分がよくなってくる。ここでよくしゃべるおばちゃんにつかまり10分休憩。もう何度か登っているらしく6人ほどのグループで歩いているらしいが完全に脱落してひとりになっていた。でもまったく気にしない様子でグループは縦走するらしいけど、自分はだめなら途中で脱落すると言っていた。昔はこの山なんて景色を見る余裕もなくすたすた登ったものだけれど今は休み休みでないと登れないといいながら長いズボンをチャックをはずして半ズボンに。下にはワコールCW-Xの裾までの長いスパッツ。私のやりたかったスタイルだ。おばさん若いぞ~、かっこいいぞ~。
次は25分で富士見ベンチ。あいにく雲だらけで富士山方面は見えない。そこでいつも山に持ち込む甘味タイム。山にいると無償に甘いものが欲しくなる。今回は那須で買ってきた皇室献上菓子。一口サイズのお饅頭で菊のマーク。とてもやさしいお味で大満足。甘味はすぐにエネルギーに変換されるので、15分後、足取り軽く歩きだす。
さすがに甘味パワー、あっという間、25分ほどで合戦小屋に到着。先に到着していた人たちはみな名物800円のスイカを食べていた。私はここのところスイカを食べ過ぎていたので、300円のネクタリンを食べる。甘さのなかにまろやかな酸味。疲れた体に沁みる。
いよいよあと1時間で燕山荘。途中雨が降り出し、あわてて雨具、ザックカバーをつけ、汗をかきながらどんどん高度を上げていく。周りはガスで視界は悪く近くしか見えないが雨はたいしたことがない。景色は見えないものの花が見えてきたのでルンルンで登っていく。きれいな花畑が見えた頃、上に燕山荘が見えてきた。1時間かからず45分で到着。
11時50分ころ中房温泉を出発して、16時半には到着してしまった。予想では早くて5時、遅くて6時ごろかなと思っていたので、ほんとうにラッキー。小屋は前日クラシックコンサートがあったので、その反動か空いているらしい。蚕棚(かいこだな)と呼ばれる最大6人の部屋に2人。心配していた直立?ではなくて直寝不動状態からはまぬがれた。
遅い到着のため食事は5時45分と2回目になった。その間、サンルームと呼ばれる窓際の喫茶ルームで生ビールとカフェオレで乾杯。外の雨はまたひどくなってきたようだ。早く到着してよかった。夕食は野菜がたっぷりのヘルシーなものでとてもおいしくいただいた。味噌汁、ごはんはおかわり自由。
夕食後は7時からオーナーのお話と名物ホルンの演奏があるはずだったが、オーナー不在のため、そのビデオを観賞。おもしろおかしくお話をして、夜の娯楽のない小屋を盛り上げてくれる。ビデオでも十分楽しめた。この小屋はオーナーのサービス精神が行き届いており、他の小屋とは一線を画している。蒲団はかび臭い蒲団ではなくてシュラフのような形のものをミズノと共同で開発。暖かく、軽く、しかも混雑時にはひとり1枚袋にはいれば隣のひとの蒲団が体に重なることもなく心地よく眠れる。今回はシュラフ状にせずとも蒲団の状態でゆったりと眠れた。
9時に消灯したが、体が疲れていてなかなか寝付けない。寝ているのか寝ていないのかわからない状態だったが、7時間以上からだを横にした状態で4時起床。窓から見るとそこには満天の星が。これでご来光も見ることができるかとそそくさと起きだし、身支度をして外にでてみる。寒い。雲がどんどんでてきて、残念ながらご来光は見ることができなかった。
5時半朝食。つけもの、野菜、鮭、ウィンナーなどバランスのよい食事。夕食も朝食も必ず軽いデザートがついているところがまた気がきいている。のんびりコーヒーなどを飲みながら朝を過ごし、6時半に荷物を小屋に置いたまま空身で燕岳を目指す。朝からずっとガスが消えない。花崗岩の奇岩と可憐なコマクサを見ながら燕岳へ。頂上はとても狭い。景色が見えないので写真だけ撮ってそそくさと退散。
小屋でザックをピックアップして下山。出発は7時45分。下山途中で天候が良くなってきた。昨日はまったく見ることができなかった、燕岳山頂付近や大天井岳方面の尾根道もよく見える。槍ヶ岳が見えないかと雲が切れるのを待ったが、雲は後から後から出てきて、結局見ることはできなかった。のんびりとしていたため合戦小屋へは1時間10分もかかってしまった。すでにお腹が空いてしまい、燕山荘で作ってもらったお弁当を食べることに。
25分の休憩の後、どんどん高度を下げる。下山は通常登りより時間がかからないはずなのだが、勾配がきついため予想以上に時間がかかる。ガラスの膝をかかえた私はダブルストックでそろりそろりと下りていく。早く温泉に入りたくて、第2ベンチあたりから急ぎ足になりながらも予想より時間がかかり、合戦尾根から2時間40分ほどかかり中房温泉に到着。温泉でたっぷりかいた汗を流す。ぬるいお湯はとても気持ちがいい。1時10分発のバスで穂高へ出発。行きのバスとは違い、中型バス。有明荘からもたくさんの客がのり若いおにいさんはドアの椅子に座らされてしまった。う~ん、行きと同じタイプのバスだったらこんなこともなかったろうに・・・
穂高駅には14時到着。14時18分の特急に無事に乗ることができて18時過ぎには自宅に到着できた。たった2日の山だったが、それ以上の充実感でいっぱいだ。明日からの鋭気になるだろう。
追記
ちなみに心配していた膝痛はいまのところはたいしたことはない。ところが、ふくらはぎの痛みはけっこうきている・・・これはもしかしたら1日目の痛みで、明日になったら昨日の痛みがやってくるかもしれない・・・年取ると痛みがあとからくるのでおそろしい・・・