チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

涸沢は燃えていた 2日目

2006-10-19 01:00:52 | 
2日目朝、4時半起床。なんとなく寝たような寝ないような、ぼ~っとした頭で身支度を整え、前日お弁当にしてもらったパンをお腹にいれて5時45分ごろ横尾山荘出発。すでに明るくなってはいるけれど寒さと早朝のため、なんとなくぼ~。

歩いているうちにだんだん暑くなってきた。左手に屏風岩がそそり立ち日本の風景とは思えないような雄大な景色の中を歩いてゆく。1時間ほどすると本谷橋に到着。川べりに下りて朝のお茶タイム。皆それぞれに休憩を楽しんでいるようだ。やっぱり川のせせらぎは人をひきつける。

だんだん勾配がきつくなってきた。それにつれ山の紅葉が美しさを増してくる。ダケカンバの黄色とナナカマドのオレンジの明るい景色。天気は昨日に引き続き快晴。なんて気持ちがよいんだろう。あ~、思い切って休暇をとってきてよかった~。

ふと前をみると雪をかぶった山が見えてくる。いよいよ穂高が見えてきた。あれは西穂か前穂か???まあ、涸沢にてうけばわかるでしょう。体はきつくなってきたにもかかわらず、心はウキウキ。ナナカマドのオレンジがどんどん赤になってくる。

景色が開けたところであまりの美しさに息を呑んだ。穂高の雪山の白、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、針葉樹の緑。4色が見事にマッチして、夏とはまったく違った風景だ。みなこの景色を見たさに上高地から7時間歩いてくるのだ。涸沢カールまであと少し。最後の急な登りを過ぎたところに涸沢ヒュッテ到着。

早速カールの見えるところに行き、まずは持参したアルファ米の五目ごはんを作るためにお湯を沸かす。近くには5-6人で来ていた中高年の男女がおいしそうにカップヌードルを食べている。お湯が沸いたところでアルファ米に投入。出来上がりまでおおよそ30分かかる。

ごはんができるまで、写真をとったりして景色を楽しむ。宿泊客はすでに出発してしまった時間なので、ヒュッテのテラスは人もまばら。ごはんが出来上がった頃にヒュッテ名物おでんを買ってくる。これでおでん定食のできあがり。おでんは予想よりおいしくてびっくり。お腹も空いているので食がすすむ。さらにの~んびりとしてから、涸沢小屋に移動。とはいってもほんの100mぐらいなんだけど。

今度は小屋のテラスで遠く蝶ヶ岳方面をながめながらのんびり。もちろん小屋名物のソフトクリームを食べながら・・・けっこうこってりとした生クリーム系のソフトクリーム。陽射しがどんどん強くなってくる中、小屋の若い衆たちは店じまいの準備で屋根のトイをはずしていた。そういえばヒュッテと小屋の間にあった救護所もパタパタとたたんであっという間に木材と金具になってしまった。連休も過ぎていよいよ小屋も終りなんだなぁ。なんとなくさみしい気分になってくる。

11時半ごろすばらしい景色を堪能して帰路につく。今日の宿泊は徳沢。のろのろしていると日が暮れてしまう。来た道を下ってゆくと朝は陽のあたっていなかった山面に陽があたりナナカマドがさらに赤味を増している。時々穂高の山を振り返りながら下ってゆく。本谷橋までくるともう時間が読めるので、帰りもやっぱりお茶タイム。帰路は1時間かからずに横尾に到着。預けてある荷物をピックアップ。

先日の上高地と同じようにまた中国人の団体が来ていた。おお、国際的。重い荷物をしょって徳沢まで1時間歩く。こんなに長かったっけ?行きとは違い同じ道なのにとっても長く感じる。16時に徳沢ヒュッテ到着。

こちらは山小屋というよりは安曇野市営ということもあり、公営ホテルという雰囲気。ちょっとさびれているけれど。お風呂はひとつしかないので時間で男女が入れ替わる。ここは横尾と違い石鹸OK。持参すればシャンプーもOK。環境には悪いのだけれど、さっぱりするために使わせてもらう。お~、極楽極楽。

夕食は食堂なんだけど、昨日を違い10数人しかいなかった。徳沢園は満員なんだけど。料理は期待していなかったのだけれど、野菜のてんぷら、煮物、おひたしなど昨日の横尾よりぜんぜんおいしい。器も別々で山小屋ではないのを実感。

明日はのんびりと朝食をとって出発なので、あまり早寝してもいけないと9時消灯までがんばって起きていた。


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