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サイモン・アークの事件簿Ⅴ

2014年02月13日 | ミステリ
残念ながらサイモン・アークの活躍はこれで打ち止めだそうです。
E・D・ホックの作品は、こう言ってはなんですが「華」が無いような。
それでも5巻はヒネリのある構成になっています。
最終話「怖がらせの鐘」までの作品はこれまでと同じ決まったフォーマットで展開し、
「怖がらせの鐘」にだけは、ある仕掛けが施されている点が本格派の面目躍如。
しかも一番最後に配することでさらに効果を高めているとも言えます(たんに発表順かも)。

レオポルド警部ものの「こちら殺人課!」はまだ本格ものの意気込みが伝わってきましたが、




「コンピューター検察局」「コンピューター404の殺人」のSFミステリ趣向は腰砕け。



ホックのキャラクターは未来に絶望しているようなヒトばかりで、楽しい話ではないところがツラい。
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