TBS系列の深夜アニメ(わたしの住んでいるところは中部日本放送)で『のらみみ』という番組があります。
おかしなキャラクターが日常生活に乱入して起こす騒動を描いた、
ほのぼの癒し系ドラマというカテゴリに入るんでしょうか。
古くは「オバQ」、その後の「ドラエモン」「ど根性ガエル」といった作品に連なるかと思います。
最初はそう思って期待せずに観ていたのですが、
なんと意外にストーリーが骨太。
ア . . . 本文を読む
『ウルトラセブンX』という番組が始まりました。地元CBCが制作なので、ひいき目に見ようと思っているのですが、どーもいけない。
なぜに今頃『ブレードランナー』の真似? 水のイメージも手垢のついたような演出で首をかしげたくなります。
主役が失くしたアイデンティティを求めつつ、状況の中であらがうというのは、ディックをはじめSFの(でなくとも冒険小説一般に)よくある話ですが、「ウルトラセブン」にその設定 . . . 本文を読む
■ぼくらの
前半のたとえようのない絶望感の中ですすむ物語にくらべて、後半は迷走気味だったような感じです。でも、ハイライトシーンはマチがコエムシを射殺する場面で、視聴者も監督も快哉を叫んだのではないでしょうか。
■瀬戸の花嫁
始まったときはただの学園ギャグかと思ったのですが、絵も崩れることなく水準を保ちながら、おバカで高度(?)なギャグを繰り出す力技に感服。
とくに最終回に登場した源義魚は最低のキャ . . . 本文を読む
途中で設定変更もなく新キャラ投入もなく、地味な展開で最後まで来ましたが、最後のエピソードまでの数回は緊迫したストーリーで意外と面白かったですね。今年上半期で化けた作品が「ひとひら」ならば、下半期で化けた作品はこの「ヒロイック・エイジ」だと思います。
クラークの長編SF「地球幼年期の終り」(「2001年宇宙の旅」の副読本としても傑作)に登場する「オーバーロード」が「銀の種族」、オーバーマインドが「 . . . 本文を読む
各エピソードは凝った演出と緻密なストーリーでとても面白かったのですが、そのエピソードの裏に全体を貫くストーリーを設定して最終回に向かって盛り上がる必要があったのか。
各話がリアルで細かい演出がなされていただけに、世界が滅ぶようなストーリーは介入せずに静かに終わっても良かったと思うんですが。
探偵やラーメン屋の親子という庶民が知らないところで、契約者たちと組織の戦いがある、という設定にしたかった . . . 本文を読む
とうとうあちらの世界への扉が開きましたが、別世界が夕陽に照らされた交差点(しかも通りゃんんせのメロディが流れている)とは意表をつかれました。異世界がドラゴンが出てくるようなありきたりな世界ではなく、現実との被膜一枚隔てて、焦燥感にせきたてられているような不思議な感じがしたのは演出の巧みさでしょう。
観ていながら強く連想したのは天沢退二郎の「光車よ、まわれ!」というダークジュブナイルです。こちらも . . . 本文を読む
緊迫感にみちた第一話以降は、なんだかありきたりな展開。
ネオヴェローナの秘密(エスカラスの力で空を飛んでいる)がメインストーリーにほとんどからまず、最後にいたっていきなりジュリエットが人身御供になるなんてのはどうなのか。
謳い文句が「王道革命劇」ならば、ぶつかりあう勢力はキャピュレット家とモンタギュー家でなければならず、超然とした神のようなエスカラスが相手になると陳腐なファンタジーアニメになってし . . . 本文を読む
瀕死のキースとジョミーが仲良く並んでいる場面は、デビルマンのラストで飛鳥了と不動明が並んでいるところを思わせて良し。
マザーコンピュータに依存している人類が、真実を知らされて暴動を起こすという展開は無理というか脚本の都合なのか、ラストの短い時間でいっきにケリをつけるために、物語にずいぶん飛躍があるような。
シモンズ「ハイペリオンの陥落」の最後を、また人類統合軍(?)はコードウェイナー・スミスの . . . 本文を読む
ゴジラシリーズとは少し違う怪獣映画、「モスラ」の存在理由を、原作者たち、監督たちなどの当時の主義思想から解き明かしていきます。「モスラを作った人間たちの精神史」とでも。
「モスラ」の原作者たちは中村真一郎、福永武彦、堀田善衛の3人、怪獣映画としては意外な顔ぶれです。この3人がモスラ(の原作)にどんな意味を持たせようとしたかを、原作と実際の映像との差異から推測していきます。
話は、平成モスラシリ . . . 本文を読む
アニメ「ひとひら」に心奪われっぱなしです。
アニメは1クールでかつ高校生の日常生活を描いているのでメインのキャラクター数は8人と、極力少なくなっています。
物語内で麦たち演劇研究会が演じる芝居「ひとひら」のキャラクターがそのまま現実のキャラクターに対応してますが、作者の野乃先輩が「メンバーを見て書いた」と言っているので当然です。
サキちゃん-麦・・・なにもできない女子高生
カンザキくん-甲斐・ . . . 本文を読む
最近の心の支えはアニメの「ひとひら」です。
始まったときは、まさかこんなにハマるとは思ってもみなかったなあ。
演劇部に成り行きで入ってしまった女子高生のお話です。緊張すると口もきけなくなる女の子が、芝居で主役を演じるハメになるんですが、キャラクターそれぞれの心の動きが自然で、昨今の「夢はかならずかなう」みたいな変なポジティブ感ではなく、誰にでもおぼえのある青春のヒトコマ的なトーリー展開が良かった . . . 本文を読む
びゅーんと映画館に行って観てきました。
客は平日のまっ昼間でも自分いれて5、6人でした。
DVD出たら観なおしますが、今川監督のドラマトゥルギーが暴発して、ストーリーが収拾不能になってるような。TV版「鉄人28号(2004年)」を観てないと分からないキャラクターや設定があり、物語の密度も90分に収まりきらず。
謎の復員兵残月の筋と、廃墟弾の筋とが絡み合っているような、いないような…。
しか . . . 本文を読む
鉄人28号がアニメ映画で蘇りました。まさか映画を作っていたとはね。
ちょっと前に深夜アニメで「鉄人28号」をやっていたのですが、その劇場版が各映画館で上映されてます(名古屋はシネマテークで上映)。この監督やってる今川泰宏は大好きな人で、「ミスター味っ子」の大バカ演出に一発でノックアウトされっぱなしです。
映画は昭和30年を舞台に、当時の風俗描写の中で鉄人が動く映像は涙モノです。生きててヨカッタ。 . . . 本文を読む
ひとひら ★★★★
SFでもエロでもないですが、なにかこう思春期の蹉跌を芝居にかける若さ、みたいな感じが伝わってきて、オジサンは大好きです。脚本、台詞、声優さん、いいです。しかし、あんたら高校生かよ。
ぼくらの ★★★★
ジョージ秋山の「ザ・ムーン」のオマージュのようですが、なんて暗い。徹底してリアルで冷たいストーリです。戦って死ぬか、戦わずに地球が滅ぶか、どちらかを選べと言われたらどうする。いや . . . 本文を読む
ウルトラマンメビウスにはびっくり。
ガイズの迫水隊長は科学特捜隊出身でムラマツキャップと同期、しかもウルトラ警備隊タケナカ参謀とも同期。なのにあんなに若いのは宇宙船で宇宙にいたから、ウラシマ効果で年をとってない!
驚きましたね~
科学特捜隊のビートル宇宙航行仕様が宇宙空間で侵略円盤と戦闘する場面にはもっと驚きました。
でも、その宇宙船は亜光速宇宙船なんでしょうね。いちおう光速に近づくにつれ、船 . . . 本文を読む