Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●釜の底に穴があいた・・・、本気で正確な情報を出す気はあるのか?

2011年05月13日 00時38分00秒 | Weblog


videonews.comに出ていた映像(http://www.videonews.com/special-report/031040/001873.php)。最近注目しているWP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に、いつものラジオ番組においてのインタビュー内容について既に要約がアップされている。有難い。この映像の要約もすぐにアップされると思います。

 しっかし、やはりと言うべきか・・・。1号炉は良い方向に行っていると言っていたはずなのに、一体いつから知っていたのか・・・。


 原子炉圧力容器に穴があいていることを東電もようやく認めざるを得なくなったようである。ジルコニウムの被覆管どころか、単なる破損どころか、完全に露出した燃料ペレットの溶解も最早疑いなく、これも認めざるを得ない状況だろう。何をいまさら・・・。空炊きだった訳だ、つまり下部に穴があいている。一部損傷どころか、100%損傷。燃料棒は全て溶融。小出裕章さんは、さらに、圧力容器の底が抜け、溶融した燃料ペレットが格納容器に落下しているのではないか、とまで指摘する。まさにメルトダウンである。水蒸気爆発が回避されたのは奇跡なのか? 逆に、格納容器の底の水と接触して水蒸気爆発という「最悪の事態」は回避された!?、と考えてよいとのこと。でも、格納容器の底はどうなっているのか・・・。小池さんは、格納容器も損傷しており、水棺などできないことを以前から指摘。事実、格納容器にも水が全く溜まっていない。今後、格納容器の底が抜けたらどうなるのか? 今度こそ、地下水脈で水蒸気爆発が起きないのだろうか? 「最悪の事態」は回避できても、今まで以上の放射性物質の漏えいは確実。

 それにしても、表題の通り。東電は本気で正確な情報や生データを公表する気はあるのか? FUKUSIMA前と、何ら体質は変わっていないのではないだろうか。いい加減すぎはしまいか? クロル38の件にしてもそうだ。いつまで「想定外SOUTEIGAI」という喧伝を繰り返すつもりか。いい加減な情報を基にいくら対策を提言しても、「どんな推定も無意味。バカらしくなった」と、小出さん。

 別件、学校のグラウンドの汚染土壌の天地返しについても、「姑息なやり方」、と一刀両断。そこから排除するしかない。


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http://www.videonews.com/special-report/031040/001873.php

スペシャルリポート (20110512日)
空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く


 福島第1原子力発電所1号機の圧力容器内部が空焚き状態になっていることが明らかになったことで、これまでもっとも状態が良いとされてきた1号機の現状認識を根底から変えなければならない事態に陥っている。
 東京電力は12日、福島第1原発1号機の圧力容器内に、ほとんど水がたまっていないことがわかったと発表した。
 京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これまで1万トンあまりの水を注いできた1号機の圧力容器にほとんど水がたまっていないことから、「圧力容器の底に大きな穴が開いている」との見方を示した上で、1号機の核燃料は完全に溶融し、崩落していることはまちがいないと指摘した。ビデオニュース・ドットコムの電話インタビューに答えた。
 小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。
 「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。
 その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかに溜まった水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。
 これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。
 更に小出氏は、東京電力は一旦発表したデータを訂正してまで55%だと明言してきた1号機の燃料の損傷が、全くの嘘だったとすれば、「これまでわれわれは東電の発表するデータを信用して、それを元に原子炉の状態を判断してきた。そのデータが間違っているとなると、今原子炉がどのような状態にあるのか全くわからない」と語り、東電の不正確な情報公開への怒りをあらわにした
 - インタビューアー・神保哲生(ビデオニュース・ドットコム)

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