asahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、7月20日)。
『●首相の2枚目の舌が福島で語らない事』
というブログを書いた。「いまだ故郷に帰れない被災者、原発事故の影響に苦しむ県民に寄り添う気持ちを表してほしい。それが政治の責任でもある」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013070502000134.html)。にもかかわらず、秘書や警察官が脅して、「総理、質問です。原発廃炉に賛成? 反対?」というプラカードを掲げた(福島の?)女性を「排除」したそうだ。
さて、そんな壊憲派・原発推進及び輸出派の自公政権を圧勝させたわけである。社説が云うように、憲法12条には「自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」とある。それを放棄する自殺行為、自ら『死刑のスイッチ』を押す行為に等しい。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、7月20日】
2013年7月20日(土)付
参院選あす投票―自由を守る不断の努力
ここまでの参院選の様子を振り返り、思いをはせることがある。自由について、である。
公示日に、安倍首相が第一声を上げた福島駅前の街頭で、こんなことが起きた。
「総理、質問です。原発廃炉に賛成? 反対?」
そう記したボードを抱えた40歳の女性が、「警察の者です」と名乗る男性や、自民党国会議員の秘書ら4人に囲まれた。
「警察」は、ここは質問の場ではない、ボードを渡してほしいと求め、秘書が受け取った。「警察」は名前や住所、連絡先を問いただした。怖くなった女性は泣き出し、第一声が始まる前にその場を去った。
駅前という公共の場で、一人きりで騒ぎもせず、A3判の紙のボードを掲げようとする行為に問題があるとは、とうてい思えない。福島を第一声の場に選んだのに、県民の声を隠されるのは首相の望むことだろうか。
経緯は動画に残り、「警察」の顔も映っている。なのに弁護士たちが警察庁や県警、自民党に抗議しても回答がない。
原発事故がおきた福島に、再稼働に意欲をみせる首相が乗り込むのだ。警備担当者に、張り詰めた空気があったことは想像に難くない。
ささくれだった気分が漂うこの時代、福島に限らず、街頭での活動は緊張感を増しているように思える。
実際、東京・吉祥寺では、聴衆と握手しようとした民主党候補が、「うるさい」と叫ぶ女性に殴られる事件が起きた。
公示前にはこんな光景もみかけた。東京・新橋での民主党の街頭演説で聴衆が大声を上げ、在日韓国・朝鮮人を取り締まれと警察官に迫った。警察官はこんなふうに諭した。
「ご意見はあると思います。でも、民主主義で大切なのは、いろんな意見に耳を傾けることではないでしょうか。ここは静かに聞きましょう」
政治家は、どんなに批判的な内容であっても、市民の声に耳を傾ける。市民も政治家の発言を聴く。その環境をなんとか保たないと、民主主義の健全さや活力は失われる。多様な意見が交わる空間をどうつくるか。
憲法12条には、こうある。
自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。
政治も、警察も、市民も、いっそうの不断の努力を求められている。
それを怠ったすえ、深刻な事件が起こり、自由への規制が強まるような事態は、絶対に避けなければならない。
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