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●委縮へのアラート…何に怯えているのか? 「頭を抱えてしゃがむか? その道の真ん中を歩けるか?」…

2018年01月07日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



週刊朝日の室井佑月さんのコラム【連載「しがみつく女」/「なにが怖いのか?」】(https://dot.asahi.com/wa/2017122000015.html)。

 《だが、飢えている国民がいると聞けば、率直に可哀想にと思ってしまう。それすらも、なんとなく口に出していいづらい。…路地猫みたいに縮こまる。そういうことが積み重なり、同調のハードルも徐々に下がって、気づかずに、自分ではない別の人間、それまで軽蔑していたような人になっていた、自分もまわりも……という展開が、北朝鮮のミサイルよりあたしは恐ろしい》。

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
    《この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの
     安倍さんが総理だしな。…内容はミサイルが飛んで来たら
     「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急に
     ミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発を
     どうにかしなくていいのか? が、そういうことじゃない、きっと。
     このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに
     4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》

   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
              嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」

 「頭を抱えてしゃがむか? その道の真ん中を歩けるか?」…はっ、としたよ。「歩ける」と自信を持って言えるか…。同調圧力の高まりの中、桐生悠々氏の様に「嗤」えるか? 委縮へのアラート。《北朝鮮のミサイルよりあたしは恐ろしい》。《黒猫っぽく、しなやかに動きたい》…もの。

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https://dot.asahi.com/wa/2017122000015.html

室井佑月 「なにが怖いのか?」
連載「しがみつく女」
2017.12.22 07:00 週刊朝日 #安倍政権 #室井佑月

 今年は核・ミサイル開発、アメリカとの対立など北朝鮮をめぐるニュースが相次いだ。作家・室井佑月氏は経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏との対談でこう感じたという。

     【「なにが怖いのか?」イラストはこちら
                ((c)小田原ドラゴン)

*  *  * 

 12月初旬は、濃くて面白い仕事がつづいた。一昨日は古賀茂明さんと、昨日は共産党の小池晃さんと対談。

 お二人と話をしていて、自分が現在、なにに対して仔猫のように怯えているのかわかったと思う。

 古賀さんとはメディアのあり方みたいな話をした。古賀さんといえば『I am not ABE』。3年ほど前、報道ステーションでそう書かれたボードを出した。そして、番組を降ろされた。

 あたしたちは当時のことを振り返った。

 安倍首相がエジプト訪問の際に「ISがもたらす脅威を少しでも食い止めるため、ISと闘う国々に2億ドルを出す」と表明した。日本人の後藤健二さんらが、ISに人質として拘束されているときに。

 この発言から日本もISに名指しで敵国扱いされるようになり、後藤さんらの解放は絶望的になった

 当時のテレビでは、安倍さんの決断ってどうなの? そう発言しようものなら、「そういう発言はISを利するだけ」、この非国民が!みたいな感じ。そんな中での古賀さんの『I am not ABE』発言だった。

 古賀さんのなにが悪かったのか、今でもそう思う。そう考えている人は多いはずだが、古賀さんが番組を降ろされただけで、なんら世の中は変わらなかった。

 今年は、北朝鮮の問題を多く扱った年だった。国民が飢えているのにミサイル実験を繰り返す、金正恩はとんでもない、と思う。

 だが、飢えている国民がいると聞けば、率直に可哀想にと思ってしまう。それすらも、なんとなく口に出していいづらい

 アメリカと北朝鮮が衝突するようなことが起これば、大概の一般国民が被害者だ。加害者はどの国っていうよりも、そこまで問題を膨らました国のトップ。だけど、これもなんとなく口に出していいづらい。

 古賀さんにそういったら、「とにかく声を出さないと」「一人でも多くの人が声を上げることが大切なんだからさ」といわれた。

 おっしゃる通り。

   「でもさ、自分の住んでる自治体でJアラート鳴らしてミサイルが飛んできた
    場合の避難訓練するとすんじゃん? しゃがみこんで頭を抱えても
    仕方ないって思っていても、みんなが道端でしゃがみこんでいるところ、
    古賀さんは道の真ん中を歩ける?

 古賀さんは「歩ける」と答えた。あたしはその地域で子育てをしていたら、阿呆らしいと感じていても、そのくらいはと思って、数分間ならお付き合いでしゃがんでしまうんじゃないだろうか? 路地猫みたいに縮こまる

 そういうことが積み重なり、同調のハードルも徐々に下がって、気づかずに、自分ではない別の人間、それまで軽蔑していたような人になっていた、自分もまわりも……という展開が、北朝鮮のミサイルよりあたしは恐ろしい

 黒猫っぽく、しなやかに動きたい

※週刊朝日  2017年12月29日号
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