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●こうしてどんどんと原発廃止・脱原発の外堀が埋められていく

2011年11月03日 00時00分06秒 | Weblog

 
asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/1102/SEB201111010072.html)と東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011110202000056.html)。嫌になるニュース、
恥ずかしくなるニュースばかりです。

 12月には定期点検のために停止するものを、ミスによる停止ややらせメール問題、仕込み質問第三者委員会の報告でごたついている中、強引に運転再開するというのは、原発維持・推進に向けての原子力ムラの本部や支部の強い意志なのでしょう。原発廃止派や脱原発派に対する強い牽制だと思われます。ほんとに困った人たちですし、心ある諸外国の人たちから見るとあきれ果て、蔑んでおられることでしょう。FUKUSIMA原発人災で苦しむ人たちはどのように思われていることでしょう。顔向けできない思いです。こうやって既成事実を積み上げて行き、外堀を埋めていくつもりです。今回の九電の言い分を見て下さい。佐賀県知事や玄海町長の行動も。
 政治もダメ、裁判もダメ、マスコミもダメ、原発廃止への世論もいまひとつ盛り上がらず・・・・・・日本・日本人に、希望が見えてきません。

 〝節電非協力〟とは言いませんが、「そげえ電気ば作って、どげいするとな?」とでも聞きたくなる。

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http://www.asahi.com/national/update/1102/SEB201111010072.html

2011112046
九電「地元の了解、ある意味必要ない」 玄海4号機再開

 トラブルで停止していた佐賀県玄海町の九州電力 玄海原発4号機の運転が、1日深夜に再開された。「やらせメール」問題も収束しない中、「説明不足」と批判されながらの再開。慌ただしさの背景には、経済性を優先して再開を急いだ九電の姿勢がくっきりと浮かぶ
 「地元の了解は、ある意味必要ない」。午後7時半から急きょ始まった九州電力の会見。原子炉の運転再開に「地元の理解を得た」としながら根拠は示せず、「なぜ地元の理解が得られたと言えるのか」と再三問いただされた原子力発電本部の豊嶋直幸部長は、つい、こう漏らした
 原子力への見方をがらりと変えた東京電力福島第一原発事故の後、止まっている原発が運転再開するのは初めて。それなのに役員クラスは会見に姿を見せず、出席した原子力部門の2人は「定期検査中の原発とは違う」「扱いは運転中の原発と同様」と繰り返した。
 だが、質問は地元との信頼関係に集中。やらせメール問題の決着も見通せないなか、なぜもっと丁寧な説明をしないのか問われても「メール問題と4号機再開の話は別」。石川伸一グループ長も「逆にこのまま止めておく理由もない」と話した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011110202000056.html

玄海原発再開 不信はまた深まった
2011112

 九州電力という会社は、よほど世情にうといのか、それとも聞く耳を持たぬのか。人為ミスは機械の故障以上に恐ろしい。なのに拙速な再稼働。原発に対する不安と不信はまた一層深まった
 九州電力は、定期検査で運転停止中の玄海原発2、3号機の再稼働をめぐり、第三者を装った社員らが再稼働の希望を寄せた「やらせメール」問題で、「原発再開のためなら何でもするのかと指弾を受けたばかりである。
 その後、この問題について自ら設置した第三者委員会と、佐賀県知事の関与をめぐって対立したが、最終報告書の再提出にも応じていない。経営トップの進退問題も、うやむやにしたままだ。
 その上、今度は検査ルールのすき間をつくような、4号機の強引な再稼働である。
 4号機の自動停止は先月四日。運転中の部品交換作業の手順に誤りがあったため、異常を検知した発電タービンが止まり、それを受けて原子炉も停止した。運転中の作業を考慮に入れていなかった手順書の不備が原因だった。
 今回は幸い大事には至らなかったが、人為的なミスこそ恐ろしい。どんなに安全に設計された機械も、人がその操作や扱いを誤れば、致命的な事態を引き起こす。
 今回の自動停止は、結果が出るまで数カ月間の停止を余儀なくされるストレステスト(耐性評価)の対象外ではあるだろう。だが、人為的ミス、あるいは手順書の不備といった初歩的ミスを軽く見るかのように再稼働を急ぐ様子は、経済産業省や地元首長らの動向も含めて、市民感覚とは、かけ離れたものといわざるをえない。
 政府は一日、九電管内にこの冬、前年比5%以上の節電を求めることを決めた。それに呼応するかのような再稼働の強行は、国民の不安より政府の意向安全よりも経営の安定を優先させる消費者不在の企業風土をあらわにしてはいないだろうか。
 4号機は、来月すぐに定期検査に入る。引き続き停止させたまま、機械だけでなく手順書を隅々まで点検し、現場の作業員から本社の管理部門に至るまで、ミス防止の再教育に十分な時間を費やすのが筋ではないか
 そして、その経過と結果を地元首長だけでなく、国民全体に正しく説明すべきだった。これでは、原発だけでなく、この国のエネルギー行政に対する不信がますます募るだけだ。
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