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●『我、拗ね者として生涯を閉ず (上・下)』読了(1/4)

2008年05月20日 07時56分04秒 | Weblog

本田靖春。講談社文庫。200711月刊。本田さんの自伝で、絶筆、日本への遺言。

日本の未来への危機感、絶望感。「棄権率の高さ・・・大衆を甘やかすのはいい加減にしてもらいたい。投票に行かない連中は惰眠である・・・」(p.126)。「平和国家の旗を下し・・・同胞よ、本当にそれでかまわないのか」(p.131)。「私も、若者や娘たちの胸に灯をともしたい、・・・「夜明け」が来ると信じていた。・・・政治には、国家としての理想像がない。つまりは、この日本国には夢がない、・・・そういう基本をないがしろにした指導者の下で、努力はしない、辛抱はできない、そのくせおいしい生活は人並みにしたいという、身勝手で自己中心的な国民が、大量にはびこっている。社会性を欠いた彼らには、・・・日本の腐った政治を変える能力は無い。悲しい予測だが、この国は間違いなく滅ぶであろう」(p.347)
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