1Hトークライブ「しゃべってる場合ですよ」@baseよしもと 5.9

2007年05月16日 | その他ライブレポート
出演:フロントストーリー清水 ジャンクション下林 天津向 ロデオボックス田中 NON STYLE井上 ジャルジャル後藤

幕が開くと、淡いグリーンを基調としたカフェ店内のセット。上手(かみて)には「本日のおすすめ にんにくと蒸し鶏の簡単料理」と書かれた立て看板。
店内では、清水氏以外の全員が床にうつ伏せになって倒れている。カフェのマスター役の清水氏が中央に立ち、電話(携帯?)を片手に「任務完了」とひと言。ミステリアスなSEと共に暗転。

まるで犯行現場のような演出に「今日はトークライブじゃなかったの?コント?しかもサスペンス??」という疑問が沸く。

次に出演者紹介映像。BGMはピチカート・ファイヴの「ベイビィ・ポータブル・ロック」。カップ&ソーサーを片手に出演者の笑顔の写真が次々とポップな雰囲気で流れる。さっきのサスペンスっぽい感じとのギャップにちょっと置いてきぼりを喰らう。

ちなみに下林さんと井上さんの写真が出た時の「キャー」の大きさには少しびっくりしました。後藤君は車掌のようなコスプレ写真。何でも似合うわ。

明転。「開店から3時間も経つのに、客が来ない」と大きな独り言を言いながら、テーブルを拭いたりする清水マスター。そこへ、大学生で、マスターの知り合いという設定の出演者ががやがやと来店する。上手(かみて)から、向・後藤・井上、田中・下林の順にテーブルへ着席。

テーブルに置かれたメニューを見ながら各自飲み物を注文していくが、向「アイスコーヒー」清水「はい、『冷コー』ね」、後藤「クリームソーダ」清水「えーと、『クソ』ね」というように、変な略し方をしていく清水氏。

結局、向・後藤・井上・田中はコーラ、下林はアイスコーヒーを注文。全てのドリンクを清水氏が運んでくるが、下サンのコーヒーは、すでにミルク入り。おそらくガムシロップも入っているであろうアイスコーヒーに、下林「なんで勝手にアリアリになってんの?」

清水氏も下手(しもて)の空いている席(下林の隣)に座り、何て無い会話を始める。
ここからテンションは芝居からフリートークのテンションに。

・ガラス張りのおしゃれなカフェの窓際で、OLがテーブルに突っ伏し、だらりと手を垂らすというすごい格好で爆睡しているのを目撃した。(井上)

・井上はコンパでモテる。女性にキツいツッコミをしても、あとで「さっきはゴメンな」と優しくフォローを入れる。清水「こいつ(井上)のコンパでのアメとムチの使い方、匠(たくみ)やで!」

・井上がヘルメット(フルフェイスではなく、半キャップ状)を被り、こっちを見てニッコリ笑ってきたが、スゴイ顔だった。(後藤)

・井上は確かにモテるが、完全に髪型と服装と雰囲気でごまかされているだけ。(清水)
 「そんなことないよ」と反論する井上氏。

・井上は亭主関白で、結婚したら絶対嫁には働かせないと考えているのは、父親譲り。実際、井上家の家計が苦しくなり、母親が働くと言い出しても、父親は「お前は働くな。俺が養っていくんやから」と言い、決して母親を働かせることはなかった。(井上)
 この話で客席から「おお~」と声が上がるが、下林「でも実際家計苦しかったんやろ?養えてないやん。それやったら『悪いけど、今だけちょっと働いてくれへんか?あとで倍にして返すから』って素直に言った方がいいんちゃう?」で、さらに客席から「おお~!」

・井上家とは真逆で、うちは父親が全く働かないと切り出した田中氏。「実家、旅館やってるんですけど・・」と言う田中氏に、下林「ちょっと待って!この期に及んでナニ嘘ついてんねん!おまえん家ペンションやろ!」笑
 田中「ペンションはチャラいじゃないですか」ちなみにペンションの名前は「トム・ソーヤ」

・井上氏から、恋愛に関する名言が次々飛び出す。

・父親に500円をもらって、髪を切らせてあげている。(後藤)
 500円払ってまで息子の髪を切りたいらしい。ちなみに理容師ではなく、市役所で働いておられるんだそう。その割にはすごくキレイにカットされてますよね。。

・下林さんの髪型(坊主)の由来。”ブラック田”さんが関係しているらしい。

・田中に「お菓子買って来て」と頼んだら、贈答用の箱入りのお菓子を買って来た。(清水)

・好きなお菓子は何?と切り出す清水氏。そして一番おいしいスナック菓子を決めることに。
 スコーン(後藤)、チップスター(向)、さやえんどう・なげわ・ジャガビー・じゃがりこ(井上)
「ハッピーターン」も挙がるが、「それはズルい」「あれは殿堂入り」と、却下。

・「うまい棒」は味によってはトップになりうる。(後藤)
「せーの」でうまい棒の一番好きな味を挙げることに。結果、めんたい味(下林・後藤)、チーズ(田中・向・井上)。意見が割れるが、互いに譲らず。井上「めんたいなんか食べたらキス出来へん」

しかしここに来て「好きなお菓子は何か」って・・。小中学生の会話ですよ、残念です。

・このように何て無い会話が続くが、全員「大学生」という設定を頑なに守る。
 後藤「僕、NSC・・・っていう予備校に通ってたんですけど」
 下林「清水さんと田中さんは31歳で、僕1コ下・・・(大学生なのに?とツッコまれ)僕8浪したんですよ」

飲み物だけでは売上が少ないから、料理も注文してほしいと言う清水マスター。メニューを見ながら注文していくが、全て高級フランス料理店のような長い名前のメニューばかり。下林「喫茶店にしては懲りすぎちゃいます?」
そしてここでもメニューを変な略し方ばかりしていく清水氏。向氏の頼んだメニューを「おはよう」、後藤「蒸し鶏とりんごの柔らか煮」清水「『むりやわ』」、井上氏のメニューを「きこえない」、田中氏のメニューを「みつおか」。
なかなかメニューが決まらない下林「今日のおすすめでいいわ」

すると突然「携帯電話を無くした」と言い出す下林氏。全員で探し始める。「携帯鳴らしたるわ」と、下林氏の番号を調べる清水氏。後藤「下林さんの着メロダサいねん」井上「変なやつやねんな~」

まだ携帯が見つからないので、テーブルの下も探すことに。清水氏以外、全員床に這いつくばる。下林「マスター、今日のおすすめは?」
清水氏が下林氏の携帯に電話をかけながら中央へ出てくる。まだ全員うつ伏せ状態。清水「今日のおすすめは、にんにんくと蒸し鶏の簡単料理。『にんむかんりょう(任務完了)』」
冒頭と同じミステリアスなSEが流れる。下林「あったーー!見つかった!」
どうやらこの音は、清水氏が下林氏の携帯を鳴らした時の着メロだったらしい。
暗転、終了。

冒頭の謎のシーンが解け、「おお~!」と歓声が上がる。
・任務完了→にんにくと蒸し鶏の簡単料理
・うつ伏せ→下林の携帯を探す
・ミステリアスなSE(音)→下林の”ダサい”着メロ

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冒頭のシーンといい、立て看板といい、変な略し方といい、”いかにも”な伏線でしたが、最後のオチには素直に驚きました。しかし「大学生」という設定は必要だったんでしょうか。。むしろトークの弊害になっていたような・・・
あと、トークのテーマが定まっていなかったのがちょっと残念でした。全体的にフワフワしてましたね。「あえて」なのかしら。

そして後藤君の車掌っぽいコスプレ、何かの伏線かと思いきや、何も無かった・・