2011年4月20日
厚生労働大臣 細川 律夫 様
厚生労働省健康局局長 外山 千也 様
同 臓器移植対策室室長 辺見 聡 様
臓器移植法を問い直す市民ネットワーク
「15歳未満の法的脳死判定・臓器摘出」(128例目・家族承諾39例目)に関しての質問
2011年4月12日に行われた10代前半小児ドナーに対して行われた脳死判定と臓器摘出に関して、以下の質問項目について回答されるよう要望いたします。
1)ドナーとなった少年が事故から脳死判定されるまでの経過について
○事故から脳死判定が行われるまでの時系列の経過
○事故の内容
○病院への搬送日時
○救命治療の内容
2)本人に臓器提供の拒否の意思がないことは、どのように確認したか
3)主治医やコーディネーターの家族への説明に関して
○長期脳死例の説明はしたか
脳死と判定されても1か月以上長く生きる例が35%あることを説明したか
あるいは脳死とされうる状態で治療を続ければ自宅に帰って家族と生活できる例があることは説明したか
○臓器摘出時に筋弛緩剤や麻酔が投与されることは説明したか
○脳死判定や臓器摘出手術に家族が立ち会えることを説明したか
4)(社)日本臓器移植ネットワークはどんな権限が与えられているのか
なぜ社団法人が全ての情報を独占しているのか
5)これまで行われた家族承諾での臓器提供例で公表された家族のコメントはすべて「社会の役に立ちたいと言っていた」「優しい子だった」「体の一部がどこかで生きていてくれたらうれしい」というものばかりだった。
移植コーディネーターが家族にコメントの文例を提示して、その文例のなかから家族が選択する方式を採用しているのか。