昔は、しきたり、のようなものがあって。
きもののお洒落さんは、「桜の時期に、さくらを着るのは、やぼてん」と言ったそうです。
そういうわけで、「単衣」(ひとえ)の着物というものがあるのですが、六月と九月に着るものとされてきました。
暑くなりつつある、涼しくなりつつある・・といった「微妙な時期」に、着るきものです。
でも、最近は事情が違うのだとか。
温暖化で、土地柄にもよるのでしょう。暑ければ平然と「単衣」を好んで着ている方も多いらしいのです。
袷(あわせ)といって、いわゆる裏地、がついているものよりも、裏地が最低限しかついていなので、薄いくて現代は重宝するのだとか。
しかし、どうなのでしょう。暑かったり、寒かったりする昨今です。
ある着物店では、慌てて「あわせ」に作り替える方も多くなっていると聞きますが・・・。
私も、一枚だけ「いつ着てもよいひとえ」を持っています。母の羽織のリメイクの帯を合わせています。
これは総柄(薔薇柄)で、街着としてつくったもの。ビルの中は暖かいので、足りるかなと
思いました。
こちら
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こちらは、残暑を狙って(ぎらぎら)作ったシックな着物です。これは本当の「ひとえ」です。
いわゆる、九月、に着る目的で作りました。地味なので叔母の染帯を合わせました。
これは藍染めです。やはり、地味でも、残暑で映える涼しげな藍色はいいなと思います。
こちら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/53/ae6e8a2da6a617b56902176140e3b45f.jpg)