My Life

春夏秋冬~日々の徒然や思うことを綴った倉庫です。

ある記念日

2015-09-11 01:20:35 | かきもの

今日は、結婚記念日、らしい、というもので、丸を手帳にしていた。

朝から、とにかくばたばたしているけど、そういえば、はやく帰ってくるとかいったっけ。

「ああ、いた?まあ、気分転換で、地下のほら、」

めずらしく、だんなさん、メールでなくて、電話をかけてきた。

「どうして、電話?なんか、知らせ?」

「近頃、電波悪いし。メールは届くけどね。とりあえず、つながるかな?と思って」

「携帯?だよね。」

「そう。いつも、メールだけど、気になるし」

「突然、切れたりするし」

「でね、記念日、だっけか」

「あーそうかもねえ。まあ、早いのならいいけど」


私は、地下鉄にのり、待ち合わせの場所でまつ、というより、いつも彼は早くついている。

いつも、10分、早めに行っても、その前に、彼は待っている。


どうしてだろう。いつも「ごめんね」は私だった。


二人でほっとする。ああ、今日も、とりあえず、疲れてはいないという確認のような感じで。


「まあ、思い出というか、ラブホ見物でも」

「そうねえ。でも、すぐあるかなあ・・・」

「近所のところは、ネットですぐとれるじゃない?でも、付き合っている頃って、どうだった?

よく覚えていないんだよね。どうしてかなあ」

「とりあえず・・・どこか行った?はずで。」

「そうそう、でも、いまのシステムって、どうなんだろう。いつもは、ネットでさ、

こういう部屋とか、みて、まあ、気分転換のみだと、こういう部屋とか」



それぐらい、時間がたつので、なぜか、深刻になやんでいる夫婦の会話。

彼と私は、とりあえず、食事をすませて、歩いていた。

普通の町で、あるらしいけども。満室のようで。


「なんで、おさえるのかしらね。スマホとか?」

「誰がは、わからないけどね。別に、普通の日だし、どこかは、あいている時間だしねえ」

「付き合っている若い子なのかなあ、学生さんでもはいれるし、女子ふたりでもはいれるし」


とりあえず、彼と私は、「プラネタリウム」が近いのを思い出していた。


近所にあったよね、という話で、まあ、歩いて行って、上映なし、だと、私は帰ろうと思っていた。


そんなもん。早く帰って、ゆっくりしたいのもあるし。やはり、このところの気候が変だと

記念日も忘れてしまうほどに、へとへとになる。あるニュースで、台風の被害だとか。たしかに

このところ変だ。でも、携帯電話の電池は切れるだろう。いつも備えをしていればそれですむ。

毎日、気象庁の予報をきちんとみて、すぐ避難できるところをおさえておき、それだけですむ。

災害大国なのだから、浸水?決壊?・・・あの震災より、ふつうだけども。こちらも「ゲリラ豪雨」

ありますけどね。でも、ツイッターするひまもあるの?すぐ、緊急にかければそれですむ。

突然、被害はくる。あの震災は、「教訓」になっていないのだろうか・・。


「ほら、やっているみたいだよ、ついたよ、大丈夫?」

「あらら。まだあるの、ごめんね。東北の友人のことをつい」



ふと、我にかえると、とりあえず上映しているようで、ふたりで入ってみた。

すいていた。



彼は、寝てしまい。

なぜか懐かしい曲がかかり、ああ、そういう時代もあった。・・よねえ。なんとなくくつろぐよねえ。

星空・・今は、月しかみえない。でも、あの幼い日はたくさん星をみていて、いつも星座をさがしていた

それくらいに、星がみえていた時代もあり、ふたりは、その頃は、別々の県にいた。



でも、いつも「プラネタリウム」は、定番の、デートスポットで、夫婦になっても、いつも行く場所で

どんどん、終わるような曲がかかりはじめて、起きるかなあ、と。思うと。



彼は、手をぎゅっと握って、起き。

ただ、ぎゅっと握って起き。

「さて、いってみるか」と、いうように。


私たちは、もういちど、街に消えていった。まぎれていく、しぜんにただ、雑踏に。

家ではなく。



夜の、街に。






最新の画像もっと見る