
「ここ数日、寒い日が続いてますねぇ~」

「今日も日本列島を寒波が襲って中国地方も大雪の予報が出されちょるけんのぉ」
中国地方 日本海側は25日昼前まで大雪に警戒 瀬戸内側も気温低く路面凍結に注意(気象予報士 高田 尚美)
中国地方は山地を中心に積雪量が増え、今朝(24日朝)からは鳥取県に活発な雪雲が流れ込み、平地でも降雪が強まっています。明日25日の昼前にかけて、山陰の東部や中国山地沿...
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「まぁ冬ですからね」

「こんな日は温かいものを求めて」

「ですね、じゃぁ、あそこ行きましょうか」

「何処に連れて行ってくれるんかのぉ」

「呑み喰い処 浪」

「前にも来ましたよね」

「ガラガラガラと引き戸を開け」

「2度来るお店は3度来るの愚昧親爺じゃけんのぉ~」

「それ、儂のセリフ」

「またまたぁ~、もちろん、そんな酔狂なフレーズを口にしながらお店の暖簾を潜る訳じゃあないでしょ」

「本当に云うとったら変な奴じゃ思われるじゃろ」

「大阪勤務時代には早く自分に馴染むお店を見つけるために」

「それほど日を開けずに3度訪れるのを常にしとったけんのぉ」

「こういうフレーズも決して可笑しくはなかった」

「じゃが、最近じゃぁ、あまり新規開拓の意欲もなぃけんのぉ」

「こちらのお店も3度来るまでに数か月かかったんでしたっけ」

「かばんは椅子の後ろにフックが、上着はそこにハンガーがあるじゃろ!」

「前回も指摘されましたよね」

「3回しか来とらんけん、覚えられんのぉ・・・」

「今日のおすすめのお酒はなんかのぉ」

「あんたが飲みたいもんがお勧めじゃ」

「儂なんか変な事したんかんぉ」

「嫌われましたかね」

「・・・」

「気を取り直して」

「立山頂戴な」

「流石にこの日はとりビーは自重ですね」

「富山のお酒じゃ」

「お通しは鰺の南蛮漬け」

「ぁ、汚す前に」

「今月は七福神ですね」

「今日も奥のテーブル席は賑わっているようじゃのぉ」

「カウンター内にはホワイトボードをチェックじゃ」

「先輩、ホワイトボードじゃなくて、冷蔵庫に張り付けられた短冊ですよ」

「・・・」

「この中から〆鯖を」

「良く〆タイプ」

「儂は若〆が好きじゃのぉ」

「そろそろ温かいものの準備も整ったようじゃの」

「野菜が煮えるまではちょっと強火で」

「その間に日本酒ラインナップの北陸辺りをチェック」

「黒帯頂戴な」

「今度は石川のお酒ですね」

「そろそろ食べごろじゃの」

「恋しいのは、きしやのもつ鍋じゃけど、ここも美味いのぉ」

「清泉頂戴な」

「日本海の北陸辺りのお酒がお好きですか?」

「一応、支援のつもりで」

「在庫がない蔵も多いけん、大変そうですよ」

「じゃぁ、此処で飲んでも大将の支援にしかならんのんかねぇ」

「

」

「マスターはどんなお酒が好きなんかのぉ~」
ここで、大将ではなくマスターだったことを思い出す

「さっき飲まれた立山なんかが好きじゃけんねぇ」

「拙ブログ、お店の方やお客さんと話をする場面が出て参りますが、実際にあった会話をベースにはしているものの、表現、口調、方言、その他、個人情報保護の精神に則り適宜アレンジていることを申し添えます!」
身体も心も温まって、ご馳走様でした